キャリア・アドバイザーの松尾順です。
いやぁ、暑い!今年は猛暑ですねぇ!
まぁ、夏は夏らしく、それなりに暑いほうが季節感があっていい・・・
とはいえ、最近は、「こんなに暑いのは、やっぱり温暖化の影響もあるのかな・・・?」なんてことも頭をよぎりますから、そうそう気楽なことを言ってられませんね!
季節感と言えば、私が若い頃の8月ってもっとビジネスがスローでした。
暑くて頭もぼーっとしてるし、夏はあまりガシガシ働かなくてもいい季節という感覚をほとんどのビジネスパーソンが共有していたように思います。
以前は、工場を持つ製造業だけでなく、その他の業界の企業でも、お盆になると全社一斉に休む会社が多かったので、
「8月はお客さんにもなかなか会えなくてあまり仕事にならないからのんびりやるか」
みたいな言い訳をしながら、余裕を持って働いていたものです。
ところが、最近はお盆休みの混雑緩和の要請だとか、「お盆休み」のような画一的・強制的な休暇が社員にあまり歓迎されなくなったため、一斉休暇を取り止める企業が増え、今では社員が好きな時に休むことが一般的になりました。
このため、あえて8月はきっちり働いて、9月以降に遅めの夏休みを取る人も増えていますよね。
また、企業競争もますます世知辛くなってますから、自社(自分)だけのんびり休んでるとあっという間に競合に出し抜かれてしまうという危機感のためでしょうか、真夏の照りつける太陽の下、いつもと変わらず皆さん全開バリバリで働いていますよね。
私もその1人ですが。(苦笑)
さて、今この記事を読んでいる方の中には、季節に関係なく、とても大変な仕事をやっていて、毎日残業続き、休みもろくに取れない状況にある方もいらっしゃるかもしれません。
(そこまで忙しかったら、この記事を読んでる暇もないかもしれませんが・・・)
昨今は、忙しくなるばかりのビジネスの状況に対するゆり戻しとして、
「ワーク・ライフバランス」
という言葉が注目されています。
これは端的に言えば、仕事だけでなく、仕事以外の余暇や学習などの時間もできるだけ確保し、仕事漬けの人生になってしまうことを避けましょうということです。
この考え方自体は大変結構なことですし、私自身も目指していることでもあります。
ただ、特に若いうちは学ぶべきこと、身につけるべきことが多いため、そうそう仕事以外のことに時間を割り振ることが難しいのが現実だと思います。
私だってそうでした。
ですから、私はあえて次のように言い切りたいと思います。
「人生のある特定の期間、仕事漬けの毎日があってもいい!」
オリンピックを目指すスポーツ選手の練習漬けの毎日を考えてみてください。
人が、何かについて飛躍的に上達したいなら、その何か以外のことを全て犠牲にして、その何かにひたすら打ち込むくらいのことが必要です。
もちろん、ビジネスパーソンが普段やっている仕事は、さすがにオリンピック選手のように人間の限界に挑戦するようなものではありません。
しかし、労働の対価として相応の報酬をもらうわけですから、プロとしての自覚、そして自分の能力を高めようとする意欲は欠かせません。
入社したての若いビジネスパーソンも、いちおう会社からお金をもらえますよね。
しかし、顧客の期待に応えることのできる能力がつくまでは、一人前になるまでのトレーニング(研修)を生活費をもらいながら受けさせてもらっていると考えるのが妥当なのです。
たらたらやっていたのではなかなか仕事の能力は身につきません。
今はあまり忙しくない人にも、いつか近い将来、他のことにわき目も振らずとことん仕事に打ち込んで、一段高いレベルを目指す必要がある時期が必ずやってきます。
その時がきたら覚悟を決めて仕事に打ち込みましょう。
仕事に集中的に打ち込む時期のことを営業コンサルタントの和田裕美さんは、
「人の高度成長期」
と呼んでいます。
和田さんは、営業パーソンとして成功を収めた方ですが、営業を始めたばかりの頃は、人よりも不器用だったため、何事につけ人よりも時間がかかってしまい、仕事があまりうまくいかなかったそうです。
そこで和田さんは、成果を出すにはより多くの時間を使うしかないと決意し、空を見上げて
「神様、私の時間をささげます。だから頑張るための力をください」
と本気でお祈りしたそうです。
そうして、約3年間、必死で仕事をしたことによって、和田さんは優れた営業力を身につけ、高い成果を出すことができました。
しかも、その高度成長期を越えると仕事が楽しくなってきたし、要領もつかめまて、余裕も出てきたそうです。
何10年もの間、ずっと仕事だけに集中するというのは無理がありますが、ある程度期間を限定して、とことん働いてみたらいかがでしょう。
あなたにとっての「人の高度成長期」を乗り越えるのです。
そうすれば、和田さんのようにきっと余裕を持って仕事がこなせる時期を迎えられますよ。