自分のハンディ(弱さ)を受け入れる[2008年05月29日(木) ]

キャリア・アドバイザーの松尾順です。


今年は、北京オリンピック開催の年ですが、世界最高峰の国際障害者のスポーツ競技会の

「パラリンピック」

もまた、今年9月に北京で開催されることはご存知でしょうか?

先日久しぶりにNHKの「一期一会」を見たら、北京パラリンピックの日本代表に選ばれた陸上選手、中西麻耶さんが出演されていました。




大分出身の中西さんは小さい頃からスポーツが大好きで、ずっと「ソフトテニス」を続けてきていました。高校時代には九州大会で優秀するほどの実力の持ち主だったのです。

ところが2年前、仕事中の事故で右足のひざから下を失ってしまいます。その後、義足をつけてテニスに復帰したものの、代表に選ばれるところまではいかず、陸上に転向します。


陸上競技では、小さい頃から鍛えてきた高い身体能力を発揮して、100m、200mでいきなり日本記録!周囲を驚かせました。

そしてつい先日、念願の北京パラリンピックへの出場が決まったというわけです。

中西さん、おめでとうございます!




さて、中西さんの場合、成人してから突然障害を持つ身体になってしまったわけです。

それまでスポーツ選手として活躍してきただけに、事故をした当時は相当落ち込んだようです。

 こんな身体になってしまって、
 なんで私は生きているんだろう・・・?


とまで思いつめたこともあったとのこと。


しかし、彼女は厳しい練習を通じて鍛えた強靭な精神力を持っていました。

もはや義足なしでは動けないという自分のハンディ(弱さ)を否定したり、悔やむのではなく素直に受け入れ、別のやり方で自分の存在価値・意義を見出していくことにしたのです。

これが今、陸上選手となり、障害者スポーツ競技の陸上世界記録に挑戦する毎日につながっているのです。




私は中西さんの話を聴いていて思うことがありました。


身体的な障害をお持ちの方は、見た目で明らかにハンディがあることがわかります。ですから、日常生活で不都合が生じる場面があることが健常者でも想像しやすいですよね。

でも、身体的には健常者であったとしても、他人と比較すれば誰でも何らかのハンディ(弱さ)を抱えているのです。

それは、生まれつきの外見上のハンディであったり、数字が苦手、地図が読めない、口ベタだといった知的能力のハンディであったり・・・


つまり、努力してもなかなかできるようにならないこと、いわゆる「弱点」は、誰もが何かしら持っていますよね。

それらは、身体的な障害ほど日常生活に支障がないように見えますが、実際には、仕事がうまくこなせないこともあるなど、個人的には切実な悩みにつながることもありますよね。


ただ、大事なのは、中西さんと同様、こうした自分の弱さを否定したり悔やむのではなく、素直に受け入れることではないでしょうか?

自分の弱い部分については、いい意味での割り切りが必要だということです。

そして、自分の弱さよりも、自分ができること、得意なことに注力するのです。


自分が持たないことを悔やまない。

自分が持っているものを活かしましょう!



>> 2008北京パラリンピック競技大会 − 日本障害者スポーツ協会

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