キャリア・アドバイザーの松尾順です。
「チャンス」はどこからやってくるのでしょうか?
おそらくほとんどの方は、この問いに対する答えがわかると思います。
そう、「人」(他人)です。
学生にしろ、社会人にしろ、毎日の生活は基本的に、人との関わりの中で営まれるものですよね。
ですから、チャンス(危機も)のほとんどは人がもたらしてくれるものです。
ですから、目の前の仕事をきっちり仕上げる能力だけでなく、様々な形で出会う人たちとの関係性を大切にすること、
そしていわゆる
「人脈」を広げること
が、キャリアデザインにおいて最も重要なことの1つだと私は考えています。
先日、若くしてある業界の有名人となり、自著の出版も果たした友人に自らのキャリアについての話を聞いたのですが、彼はこんなことを言ってました。
「人は、自分では偉くなれない。人が自分を偉くしてくれるんですよ。」
なお、ここで「偉くなる」というのは、社内的に昇進するという意味だけでなく、社外(世間)で
「多くの人に認められる(結果的に有名人になることもある)」
ということも含まれます。
さて、どうやって人脈を広げたらいいのでしょうか?
私自身も、自慢できるほどではないものの、そこそこ人脈は広いほうだとは思いますので、私の拙い経験も踏まえて、人脈を広げるための3つのポイントをお伝えしましょう。
1. 自分から会いに行く!
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じっと待っていても向こうから会いに来てくれるのは、有名人だけです。無名の若いうちは機会を見つけてどんどん自分から会いに行く。人脈を広げる第1のポイントは自分から動く、これしかありません。
ただ、最初は誰にどうやって会いに行ったらいいかわからないでしょうから、あちこちで開催されている「異業種交流会」をネットなどで探して興味を持った交流会にどんどん参加してみましょう。
最近は「mixi」や「gree」などのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で、たいてい交流会ごとのコミュニティが設置されていますし、ブログやホームページを開設しているところも多いので、どんな会なのか事前に調べることができます。
私は、20代前半、つまり20年ほど前から、いろいろと異業種交流会に顔を出してきましたが、当時は事前情報がほとんどありません。
そこで、人づてなどで会の名称や概要をざっくり聞いてみて、直感的に面白いと思ったら、とにかく試しに参加してみるということをやっていました。
それに比べると今は情報が豊富にあるので、面白い交流会を見つけるのがずいぶん楽になってます。
さて、交流会に初めて参加する時、主宰者の方に連絡を取ったり、初めて会場に行くのは結構勇気がいることです。私も小心者なので最初に連絡するときはとても緊張したものです。
でも、そもそも交流会は、人脈を広げることを目的に集まってきている人がほとんどです。ですから、新しい人の参加は大歓迎されるんですよ。
だから、そう思ってあまり考えすぎず、気楽に笑顔で交流会に
参加してくださいね。
2. 交流は、1度に数人以内と深く!
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講演会・セミナーの後、参加者同士の懇親会が開催されることがたまにあります。
これもまた人脈拡大を広げる絶好の機会です。
ただし、留意してほしいのは、名刺をたくさん集めることを目的にしてはいけないということです。
参加者の中で、たまたま近くにいた人でもOKですし、あるいは、自分と話が合いそうな雰囲気を持っている人にこちらから近づいていくのがベターですが、できるだけ少数の人と長く深く話しましょう。
もちろん、話が合いそうだと思って声をかけたものの、あまり話が弾まなかったら、そこそこで挨拶して切り上げ、別の方にアプローチします。
私もつい先日、30人以上のビジネスパーソンが出席した某講演会とその後の懇親会に参加しましたが、懇親会では、キャリア関連の新しい取り組みをされている方とじっくり話しました。このため、初対面の人がほとんどであったにも関わらず、名刺交換したのは3人だけでした。
こうした懇親会は「名刺交換会」と銘打って行われることが多いのですが、この言葉に惑わされてはいけません。
そもそも名刺を集めるのが目的ではないはずです。人脈というのはただ会ったことがある、話したことがある程度では意味がありません。たまに食事でもしながら情報交換ができるとか、メールでたまにやりとりする位じゃないと本当の意味での「人脈」とは言えないのです。
私自身の経験からも言えるのですが、懇親会で会った人と一言二言会話を交わして名刺を交換するだけでは、なかなか上記のような段階まで進むことはないのが現実です。
翌日にはもはや顔も思い出せないような名刺をいくら持っていても自己満足に過ぎません。実は私も若い頃こんな過ちを犯していました。
しかし、ある時割り切ったのです。
ひとつの懇親会(パーティ)では、1人だけでも話があう人、連絡したいと思える人が見つかれば十分だと。
一度に短期間でたくさんの人脈は作れないのです。1人ずつじっくり育てるつもりであせらず取り組みましょう。
3. 自分の価値を高める!
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人脈をひろげる大前提となるのが、自分の価値を高めることです。
気の置けない幼馴染の友人とのつきあいはさておき、ビジネスシーンで出会う人々との付き合いは、双方にとってなんらかの実りがあることが必要です。
端的に言えば「GIVE & TAKE」でなければならない。
こちらが教えてもらうばかり、与えてもらうばかりで、自分は相手に対してなんらの貢献ができない。逆の立場の場合もありますが、こんな一方的な関係は長続きしません。
みな忙しい中、限られた貴重な時間を取って人に会っているのです。
お互いに会えて、話せてよかったねという関係を維持するためには、まずあなた自身がそれだけの価値ある人間、言い換えると、
「魅力ある人間」(「外見」というよりむしろ「内面」的魅力が大事)
として認められるべく、日々研鑽を重ねる必要があります。
ある大手コンサルティング会社のトップコンサルタントは、
「人になるべく会わない」
という原則を持っているそうです。
これは別に人嫌いということではなく、人との付き合いにおいて自分が相手に何か提供できるものがなければ、相手から得られるものも少ない。
したがって、自分の経験の浅さを自覚し、まず勉強し、考えることを優先し、人と会う時間があまり多くならないようにしているとういうことなのです。
まぁ、ここまで自分に厳しく考えてしまうと、ほんとに人に会えなくなってしまいますので、もう少しゆるく構えていいと思います。
でも、人に会うとき、
「自分は相手に対してどんなお役立ちができるのか」
という意識は常に頭の片隅に置いておくべきでしょう。
以上、3つのポイントを踏まえて「人脈づくり」に取り組めば、お互い尊敬しあえるすばらしい人たちとの「質の高いつながり」ができることを保証します!