2010.08.04 11:11

 昨年の八月にも一度書いていますが、夏休みなのでもう一度書きます。参考にしてください。
 字数が埋まらなくて困るという人が多いのですが、本の内容の感想だけしか書いてはいけないような気持ちになるから埋まらないのです。あなたの好きなことーー趣味とか生活とか食べ物とか交友関係とかーーもからめて書いていいのですよ。いままでどんな本を読んできたか、読書は好きか嫌いか、その理由は何か、友だちはどんな本を読んでいるか、本を読むより好きな娯楽は何か、それはどこが楽しいのか、そういうことも自由に書いてください。

 内容のおもしろさというのはあらすじのことだけではありません。表現全体を見てください。読点が多い? それもおもしろさですね。まるで話しているような書き方? それもおもしろさです。段落が多い、あるいは少ない。ですます調である。比喩が奇妙。体現止めを多用している。一文が長い。その気になればいろいろと気づけるはずです。
 そういうところを何箇所か抜粋して写しなさい。そして、そのあとに行をかえてコメントを入れます。たとえば「ぼくはいままでこんな比喩を見たことがなかった。こういう比喩はおもしろいのでこれからはぼくも使うつもりだ。読書をするとこんな利点があることに気づいた」という具合いに。

 作者についても詳しく調べて書きましょう。相当字数は稼げます。そうやって調べる姿勢を先生は高く評価してくださるはずです。作者の履歴についても興味を持ったところは書いておくといいでしょう。「○○大学の法学部を出ているが、そのときは法律家になろうと思っていたのだろうか」とか。なかには芥川龍之介や太宰治のように自ら生命を絶ってしまった人気作家もいます。そんなときには自殺について自分の考えることを書いてもいいですね。いろいろ書けそうですよ。

 そして最後に、その本を読む以前と以後と自分のなかで何が変わったかを見つめて書きましょう。比喩を一つ学んだだけでもりっぱな進歩です。この本に出合ってよかったと書いてください。
 読みたくない? うーん、困りましたね。どうしても読む時間がないというのならーー最後の手段ーー真ん中の十数ページと最後の十ページだけ集中して読んでみてください。何とかなるはずです。
 
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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