2020.02.14 00:36

 先日、ドラッグストアーでこういうシーンを見かけました。あるおばさんのお客さん。おばさんと呼ぶのは失礼かもしれませんが、年齢的におねえさんでもおばあさんでもないという程度の意味です。
 マスクが品切れですね。そのことを怒っている。「マスクはないの? いつになったら入るの?」店員さんが当分入らないと伝えた。するとおばさんは怒り出した。「あんたたちマスクしてるじゃないの! 自分たちばっかり得しないでお客さんに売りなさいよ!」
 
 何だかめちゃくちゃだなと思いましたよ。そのお店では、店員さんは全員マスクをしています。そういう規則になっているのでしょう。それをお客なんだから店員用のマスクをすぐに出せと言う。
 論理的にどうなのかよくわかりませんが、そんなことを他者に要求すること自体がちょっと理解しがたい。少なくとも普通の感性からするとそういう感じになりませんか。ちょっとしたことでいわゆる「キレ」る高齢者が増えているそうですが、いきなり感情をぶつけてしまうのは品性を欠いた行動のように思われます。
 
 人間が何かで爆発的に怒る場合、そのことだけが問題なのではなく、背後に別の大きな問題が隠れている可能性があります。以前勤めていた塾でーーもう30年近く昔の話ですがーーあるときからやたらと生徒に厳しくあたるようになった若い先生がいました。小学生を次々泣かせてしまう。厳しくしないと合格できないから。おっしゃっていることはわかるのですが、ちょっと様子がおかしい。
 単純な好奇心から、あるとき私はその先生と飲みに行って話を聞きました。すると長年交際されている女性とうまくいかなくなっているというのです。
 
 なんだ、そういうことだったのかと思いましたよ。要するにふられてしまった。もはや修復不能な状態になっている。生活が荒れていますと正直におっしゃっていました。何もかもどうでもいいんですとも。まあ、私も若かったので、彼の気持ちもわかる気はしました。しかし、むしゃくしゃしてあたられている小学生たちはたまったものではないですね。
 その先生は直後に塾もやめてしまいました。自暴自棄みたいなところがあったのでしょう。
 
 落ち着いた愛情で表面がコーティングされている人間は、いきなり他者を爆発的に怒鳴り散らしたりしないものです。礼儀だとか性格だとかの問題ではなく、いわゆる「悪臭」を放ちたくない気持ちが強いからでしょう。大勢の方のまえで四六時中「キレ」まくりみたいなのは、やはりある種においに例えられる要素がありますね。私たちは周囲の環境にも責任を負わなければいけない。そういうことなのだと思います。
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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