2020.02.09 07:47

 子どものころ、街中には俗に「市場」と呼ばれる商業施設がありました。商店街ほど大きくはない。ただ固まって肉屋さん八百屋さん魚屋さんパン屋さんなどが入っている。近所の方が毎日買い物にきます。私が住んでいた地区には2つ市場がありました。
 どちらも歩いて数分の距離でした。母親の気分であっちに行ったりこっちに行ったりしたものです。私は買い物に着いていくのが好きで、妹と一緒にしょっちゅう行っていました。
 
 肉屋さんで微妙にはかりの針がずれているのを発見し、指摘して母親に叱られたことがあります。そういうことは黙っていなさいと言われたのですが、理由がよくわからない。正しいことを指摘しているのに・・・という気持ちでした。もちろん肉屋さんもわざとやっているわけではなく、1日中使用しているうちにいつのまにかずれてきてしまうのでしょう。
 小さな飲食店が入っている市場もありました。スナックのような飲み屋さんのようなお店でした。
 
 子ども心にすごくオシャレに見えたものです。照明の色が裸電球や蛍光灯の色ではない。大人になったらこういうところに出入りしたいものだと考えた。「サテンドール」という名前のお店がありました。ジャズの名曲からとった店名だということは、ずっとあとになってから知るところになります。
 買い物に着いていったのは、せいぜい小学校の4年生ぐらいまでです。やがて受験勉強が忙しくなり、自宅に残って勉強しなさいと言われるようになりました。
 
 もっとも私は1人になると、勉強など何もせず遊んでばかりいました。ラジオを聴くことが多かった。FEN放送というのをはじめて聴いたのもそのころです。おそらくはじめて聴いた日にカスケーズの曲がかかっていたのではないかと思います。独特の効果音が印象に残り、ずっとあとで「あの日耳にしたのはこの曲だったのではないか?」と考えたときがあります。
 高校3年生のある日曜日の晩、FENでジャズの番組を聴いていて、はじめて「サテンドール」という曲を知りました。
 
 フォー・フレッシュメンのバージョンだったと思います。あの店の名前じゃないか! どうしても確認したくなり夜でしたが、市場に行ってみました。名前を確認したところまでは覚えているものの、お店が開いていたかどうかの記憶はありません。
 市場がすっかり撤退してしまったあとも、お店は空き家で残っていました。10年以上看板だけがそのままの状態で残されていたような気がします。「サテンドール」の歌詞には謎が多いという記事を何かで読んだことがあります。二重三重の意味にもとれるそうですね。
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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