2020.02.08 00:32

 義理という言葉がありますね。義理堅い人という表現もある。義理を辞書でひくと「利益にかかわりなく人としておこなうべき道」という解釈がなされています。じつは私はあまり義理堅くありません。忌避する傾向さえあります。
 親戚の葬式なども基本的には欠席することが多い。特別な意図があるというより、私自身が死んだとき他者に集まってもらいたくないのですよ。「いい人だった」などと言われたくない。自分がしてほしくないことを体面だけのためにするというのはどうなのでしょうね。
 
 水くさいという用語もありますね。辞書で調べると「何か含むところがあって隔てる」とあります。これまた自分にはその傾向があり、若いころはよく「水くさいやつだ」と面と向かって言われました。昔の10代はそれぐらいの用語をあたりまえのように使えたものです。どなたかが私のことをそう批判していたと間接的に知らされる機会もありました。
 たとえばいつも一緒に帰っていたのに、ある日突然ひとりで帰ってしまったりする。含むところがあるというより、考えすぎてそうなるのです。
 
 友情などが固定化してくると「そうしなければいけない本質的な理由は何か?」とけっこう深刻に考えてしまう。友だちだからという安易な感覚で同じことを続けるのは不純であるような気さえする。
 こうしたことは、考えれば考えるほどわからなくなってきます。そうこうしているうちにお互いの関係がぎくしゃくしてくる。原因は私にありますが、それならそれでいいやと思う。
 
 まあ、不安定ではあったのでしょう。昔から友だちと呼べる存在はほとんどいませんでした。遠い昔、ジミー・ペイジが来日時のインタビューを受けていた。インスピレーション・クイズみたいなことをやっていて、友だちという問いかけに「ほとんどいない」と答えていました。
 ジミー・ペイジだってそうじゃないか! そんなところに光明を見出したりしていました。前置きが長くなりましたが、今週「ジョーカー」という映画を見ました。
 
 内容には言及しませんが、どちらかというと男性が好む映画なのかもしれません。「タクシードライバー」との類似点を指摘されたりしていますね。なるほどとは感じましたが、主人公が抱いている悲しみや憤りの質はかなり違っているように感じました。私は「ジョーカー」の主人公は無垢すぎる印象を受けた。ですから一直線ですね。トラヴィス(「タクシードライバー」の主人公)は行き当たりばったりで完全に分裂している。
 だから何? ということにはなってしまうのですが、本当の狂気は一見まともそうでも分裂している人間に隠れているような気がします。
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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