2020.02.05 00:48

 小学生に音読をさせますね。上手に読む子がいます。この上手さというのはどういうことか。中学生の英語の音読も同じだと思いますが、必ずしもはやく読める=上手ではありません。はやく読む「だけ」であれば、自慢にも何にもなりません。皆さんの前で音読するということになると、いちばん理想的なのは聞いている仲間が聞き取りやすいということです。聞いていてよくわかる音読がベストです。
 するとやみくもにはやいのは逆効果だということがわかるはずです。声が小さいというのも聞きにくい。
 
 上手な子は読点で少しだけ切っています。おおげさな間はあけませんが、心の中でひと区切りつけていることがわかる。そういう読み方です。私は約40年間も子どもたちの音読を聞いてきましたから、そのあたりはよくわかる。読点できちんと切れていない感じだと音読自体がぐだぐだになりがちですし、意味もきちんとつかめていないことが多いものです。
 さらに句読点も何もないところで切るのはちょっと問題で、要するに文章を読み慣れていないために続けられなくなってしまうのです。
 
 さーっと読みたいけれども、力尽きてところどころ休まざるをえないということですね。もちろん正確に意味もとれないでしょう。
 中学生ぐらいになると、英語以外の音読はバカにしてやらなくなります。できれば小学生のとき、きちんと音読練習するクセをつけてくださるといい。きちんと音読できる人間が黙読に移行するのはまったく構わないのですが、音読も不正確なうちに黙読に移行するとそれはそれは読み間違いが多くなり、しかも本人周囲ともに気づかない。
 
 小学生のころ、音読を奨励し、うまいうまいとほめてやるのが理想的でしょう。子どもたちのやることに関して、まず褒める。問題点を指摘するのはそのあとです。なかなか上手じゃないかとまず褒める。いい声だなでもいい。楽しそうでこっちまで明るい気持ちになるよでもいい。とにかくまず「場」を明るく明るくする。
 それからできるだけ正確に読ませてください。ミスしたところはすぐに注意するのではなく、音読が終わったあとでこことここは読み間違えていたよと指摘する。
 
 そうやって練習を続けているにもかかわらず、小さなミスがどうしてもなくならない子がいます。そういう場合問題は音読だけではなかったりもするので、さまざまな機関のアドヴァイスが必要になってくる可能性もあるのですが、音読のミスが多発することで早めに察知できます。
 ただ、だいたいは読み慣れていないだけですね。他者が聞きやすいように読むという気持ちが大切です。他者のために生きることの意味に気づかないと。
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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