2020.01.15 09:17

 教科の先生のところに質問に来てくださる生徒が注意を受けている様子が耳に入ってくることがあります。頻繁にある例として「授業中くわしく説明したところばかりではないか」というのがあります。同じ質問者だったりすることがあるので、要するにあとで質問すればいいやと軽く考えて授業中注意深く聞いていない生徒がいるということですね。
 受験生であれば、まさか内職したり寝ていたりということはないでしょうが、散漫であるということになるとちょっと心配です。
 
 あとで質問すればいいというのは、そもそも依頼心が強すぎる傾向があります。質問することは「権利」ではありますが、先生の時間もとりますしほかの質問者の時間も奪うことになります。どうしようもないものは遠慮せずに質問するべきでしょう。ただ授業でやったことのほんの少しの応用程度であれば、自力で何とかしようという気概だけは持ちたいところです。
 昔の先生は生徒が質問に行っても「まだまだ考えが足りない」ぐらいしかおっしゃらなかったものでした。
 
 仕方なく自分でしばらく考える。すると手がかりが見つかって(ああ、そういうことだったのか)と納得出来たりする。そうした経験は自信にもつながってくるので、自分で何とかしようという意志は非常に大切ですね。
 また質問の途中で「ここから先は自分でやりなさい」と言われたりしている生徒もいます。あるときは「ここからは計算だけじゃないか。自分で計算しないでどうするんだ?」と苦笑されていた子もいました。
 
 式をたててもらって、さらに計算までしてもらおうと考えたのですね。細かい作業は自力でやらなければ力がつきません。
 私のところにも「これがわからない」と持ってくる生徒がときどきいますーーその9割以上は非常にまともな質問ですーーただ、あるときほかの授業で出された宿題をそのまま持ってきて「解答」を教えてほしいと言われたことがあり、それはきみの宿題なのだから私が教えるわけにはいかないよと伝えました。
 
 解いている時間がないのですとおっしゃっていて、おそらく本当でしょう。であれば、受験生なら勉強以外の時間を削って勉強にあてればいいのですが、それは思いつかなかったのかもしれません。
 受験生でも気分転換と称してゲームなどをけっこうやっている生徒を私はたくさん知っています。それはそれで個人の自由でしょう。その種の娯楽を封印している生徒との差は当然出てきますが、ご本人がよしとしているのであれば他人がとやかく言うべきではないのかもしれません。自己責任ですね。
 
 問題なのはトップクラスになりたいと言いながら、娯楽の時間は減らしたくないというケースです。いくら何でもそれは難しい。娯楽より勉強のほうがよっぽど楽しいという状況にならないかぎり、勉強でトップになることは難しいでしょう。
 つい最近、ある優秀な卒業生が人間の趣味の中でいちばん実りのある豊かなものが勉強だとおっしゃっていた。本で読んだとか何だとかではなく、ご本人が実感されたセリフです。逆に勉強より他のもののほうが楽しいという本音にはその人の本質が隠されているように思います。そこをしっかり見つめないと。
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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