2020.01.05 00:14

 地方のあるビジネスホテルが閉館するそうで、告知が出ていました。1970年代に開業した。私が泊まったのは1976年のことでした。当時、ホテルの予約をとるのがけっこう大変でした。電話するしかないですね。すると「学生さん?」と必ず質問されました。避けたがる傾向があったのです。学生ですと告げるとたいてい「満室です」と断られました。
 1976年は大学生でしたから、満室ですと断られ続けやっと見つかったのが、そのホテルでした。
 
 妙な男と旅行していたのですが、シングルルームはなく、ツインルームなら1部屋だけ空いているというのでお願いしました。
 何か規格的に問題があったと思うのですが、とてつもなく狭い部屋にベッドだけ2つ並んでいた。ふとん部屋みたいなところです。これはひでーなと嘆き合い、とりあえずその日だけは泊まりました。
 途中、息苦しくなって外に出た。いろいろ食べ物を買いこんで部屋に戻ってきた。
 
 アタマに来るからわざと散らかしてチェック・アウトしようぜとアルコールを飲みながら子どもみたいなことを話し合った。フロントも感じが悪いし廊下の照明も暗い、部屋は狭くて身動きがとれず窓は閉鎖されていて何も見えない。何から何までサイアクではないかと文句ばかりでした。
 当時、そのレベルのビジネスホテルはけっこう多くあったみたいですね。私たちが泊まりなれていなかっただけで、要するに「学生さん」はお金を持っていないので冷遇されていたのでしょう。
 
 ところが何年もたって私はそのホテルにまた泊まりたくなりました。ひどかったということが逆に強い思い出になっているのです。社会人になってからいくつもきれいなホテルに泊まってきたにもかかわらず、その狭くてサービスの悪いホテルのことばかり思い出す。
 で、わざわざ行ってみましたよ。部屋番号も記憶していたので同じ部屋を予約したところ、シングルルームに変更になっていました。大きさから考えて当然だと思います。
 
 翌朝、数百円の預り金(チェック・イン時に多めに預ける形になっていた)をぜんぶ電話代と相殺されるという理由で返してもらえませんでした。そんなに長い電話をかけた覚えはないのですが。
 ただなくなるということであれば、外観だけは最後に見ておきたい気持ちがあります。物好きですが、見てくるつもりです。できればそぼ降る冷たい雨の中で見たいような気持ちがあります。
 
 
 
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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