2019.08.04 00:31

 個人情報になってしまいそうなので曖昧に書きますが、私の見ている生徒で利き腕をけがされてしまった方がいます。ノートをとりたくても利き手では書けない。いろいろな方法があると思うのですが、その子はもう一方の手を使用することに決めたようです。たとえば右利きだとしたら、左手で書くということです。
 どれぐらい大変かということはどなたでもおわかりになると思います。きちんとした文字はなかなか書けないですね。
 
 ところが、その生徒は非常にしっかりした文字を書いています。毎日漢字テストを実施していますから、私にはよくわかる。1度として雑な文字で書いた日はありません。はじめは多少時間がかかりましたが、日に日に上達し現在はその生徒より時間がかかる子もいるほどです。感心なのは、とにかく丁寧に書こうという意志ですね。利き手じゃないんだから多少汚くても大目に見てもらえるだろうという甘えは一切ありません。止めるところは止め、はるねところははね、正しく楷書で書こうという意志が伝わってきます。精神力は尋常ではない。間違いなく大成されるでしょう。
 
 要するに丁寧にできるかどうかというのは気持ちの問題で、できないということであれば何か精神面において原因があるのです。そしてその原因を克服しない限り、できるようにはならないということは事実です。丁寧にできないうちはその物事がすごく得意になることはないと思いませんか。ケーキ作りでも何でもそうですが、丁寧に作られたもののほうが雑に作られたものより見た目からしてきれいでしょうし、味にしても目分量でいい加減に作られたものより丁寧に計量して作られたもののほうがおいしいに決まっています。
 
 あなたがその「本来は丁寧にやるべきこと」を丁寧にできない理由を明確にしてください。くれぐれも責めているのではないですよ。そこを見つめないとその先の努力が空回りしてしまう恐れが強いから指摘しているのであって、道徳的な何かとは別問題です。私の立場はつねにあなたの味方です。わざわざここまでいらして読んでくださるのですから。
 そもそも名前からしてなぜ殴り書くのか、自分自身でもあとで読み返せないほど汚い字でなぜ書くのか、消しゴムがあるのにどうして斜線で消すのか・・・ご自身の底にある感情を見つめ直してみることが今後に役立つのではないでしょうか。
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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