2019.07.02 03:06

 どなたにとっても、できることをやるというのはとても大切なことです。できないことまでやろうとするのではなく、できることをしっかりやる。国語の授業で宿題が出た。漢字練習と読解問題が1つ出た。忙しくてぜんぶはできそうにない。そのときじゃあいいやとぜんぶ捨ててしまうのではなく、できることだけはやっておく。
 どんなに忙しくても漢字の読みぐらいであれば絶対に見ておけるはずです。書き取りの練習は不完全でも、読みは完璧にしておく。読解問題を解答できなくても、文章だけはきちんと読んでおく。
 
 そうやってできることだけは「真心をこめて」やっておくようにしてください。
 逆にできないことをむりやりやり続けようとするのはいい生き方ではありません。勉強に限らないですよ。つらい人間関係であれば、終わらせてしまってもけっこうです。できるつきあいであればつきあう。大きなむりが生じてきたら「これはもう卒業です」ということで問題ありません。手続きそのものは丁寧に上品にやる必要がある(試されています)でしょうが、とにかく過度にむりはしないということです。
 
 仕事を頑張りすぎて病んでしまった知人がいました。自分には根性があるというのが知人の口癖でした。だから意地でも病気になっても最後までやり遂げるというのです。しかし、仕事を放棄すること=根性がないという発想は彼自身のものであって、むしろそれは、臆病さ故にすくんでしまって逃げることができなくなっているのではないかと自分には感じられました。
 未然に危険を回避できるのは大変な知性なわけですから、負荷がかかりすぎるケースでは、堂々と放棄するほうがむしろ根性があるのではないかとも思います。
 
 できることだけをするというのは娯楽などもそうであって、何が何でも周囲と同レベルの楽しみを享受しなければという強迫観念にとらわれないことです。たとえば私はーーとくにお金や時間に豊かな時代もなかったのでーー海外に遊びに行ったことは1度もありませんが、不満に感じたことはこれまた1度もありません。すべての国内旅行を非常に楽しく過ごしてきました。
 娯楽でも何でも、できることをやるということです。できないことはやろうとはしない。
 
 ときどき勉強する気にならないと訴えてくる生徒がいます。しなくていいよと言うと、それじゃまずいですよとご本人が言う。それならまずいと思ったぶんだけやりなさいと告げます。「すぐに飽きちゃうんです」「飽きたらやめればいい」「20分ぐらいしか続かないんです」「では20分のサイクルを、あいだを空けて何回かやればいい」「そんなのでいいんですか?」「人の数だけ方法論はあるのだからそれでいい」
 
 どう生きればいいのか。簡単に書くと「できることだけを真心をこめてやればいい」・・・それがすべてです。「真心をこめて」の部分はちょっと大切ですかね。確実に、よりよい人生になるはずです。
 
 
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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