今年の3月に歌手(でいいのかな?)のスコット・ウォーカーが亡くなっていたことをつい昨日知りました。この人のことは何度かブログでも取りあげています。ちょっと調べてみたところ、2017年の3月6日には「スコット・ウォーカー」というそのままのタイトルで病気みたいな記事を書いていました。
3ヶ月近くも気づかなかったというのはうかつですが、現在の私の生活がそうなってしまっているのですね。
昨日気づいたのも、まったくの偶然からでした。ポール・アンカのある曲を検索していて、それをスコット・ウォーカーも歌っていることをはじめて知った。「へええ、こんな曲を・・・」と見ているうちにR.I.P.という表記が目に入った。安らかに眠れ、ですね。えっ? といろいろ調べていって今年の3月76歳で亡くなっていたことを知りました。
じつは数年まえになりますが、スコット・ウォーカーの名前がやたら出てくる自分の小説が地方文学賞の最終選考まで残ったことがありました。
もちろんペン・ネームで。私にしてみれば珍しく恋愛小説でした。主人公は日本人ですが、スコット・ウォーカーや彼の楽曲がはじめから最後まで関係します。主人公と主人公の憧れの女の子を結ぶ唯一の糸がスコット・ウォーカーなのです。
そもそもは前世紀、まだ実際に小説が雑誌に掲載されたりしていたころに書きはじめた物語でした。季刊の音楽誌の連載3作目用に準備していたのですが、2作目終了時に連載は終了になってしまいました。執筆途中でしたので、あてはなくてもとにかく完成させようと思いました。
地方文学賞に送ったときは、すでに20年ぐらいたっていました。私は自分が書いたものにはつねに手を入れているので、だんだん内容も変化してきて初期とはずいぶん違う話になっていました。よく書けているという自負があったのでーー当時ちょっとお金が必要だった事情もありーー賞金額が高い賞に送ってみたのです。
入選しなかったのは残念でしたが、こうやってスコット・ウォーカー自身が亡くなるということになるとさらに入念な手直しが必要な気持ちになってきます。
原稿用紙に換算して120枚ぐらいだったんじゃないかな。明日から、またちょっといじってみようと思います。
2019.06.08 00:25
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