2019.05.12 06:59

 入会試験などを受験していただいたときはあたりまえですが、どこのどなたであるかを確認しなければなりません。合格にせよ不合格にせよ、採点してご連絡をさしあげる必要があります。そこで受験にいらした小中学生にご自宅の住所や電話番号を書いていただくのですが、以前は絶対になかったケースですが「いますぐにはわかりません」と言われる(つまり機器で確認しないとわからない)ことが多くなり、ちょっとこれでいいのだろうかと感じるときがあります。
 
 そこであるとき何人かの生徒に「いまの中学生は友だちの連絡先は覚えているものなの?」と質問してみたところ、案の定自動的につながるからいちいち覚える必要がないし覚えていないと答えた子が複数いました。
 逆に言えば、機器をなくしてしまったらどうにもならないということです。私自身現在いくつかの番号は覚えずに電話をかけていて本当に便利な世の中になったとは思う反面、こんなことで本当に大丈夫なのだろうかという不安はないでもない。
 
 少なくともご自宅の住所や電話番号、保護者の方やいちばん親しい友だちの携帯番号ぐらいは暗記しておいてもいいのではないかという気がします。
 同じような事例で、適当に変換していつでも出てくるので漢字を忘れてしまうとおっしゃる大人の方がよくいます。これまた私自身がそうでして、以前書けていたちょっとだけ複雑な漢字を忘れてしまうことがあります。つい先日も「怒濤」の濤の字がーー恥ずかしいことですがーーふと正確に出てこなくなった。あれれ? とわざわざ調べました。
 
 何かの拍子に書けていた漢字を忘れてしまい、なにしろじかには書いていないからなあと苦笑する。少なくとも個人の中に蓄えていたはずのものを失っているわけですから、世の中の便利さをとことん享受する一方で個人の質はどんどん下がっていることになりかねない。生命体にとって本当に進歩なのかどうか。
 知識はやはり財産ですから覚えられるものはしっかり覚えておいて損はないと思います。覚える能力があるのに使わないというのは、もったいないような気がします。
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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