2019.05.06 09:22

 ほしいものがあって何かを買いますね。財布からお金が出ていく。ほしいものが手に入ったので深刻な問題はないのですが、お金そのものは確実に減ってしまいました。どんどん減っていくとちょっと不安になりますね。生活が成り立たないほど減ってしまうとよくないので、ときにはけちけちしなければいけないときも出てきます。
 そういう計算はどなたも仕方のないところで、使えば使うほど減るものが多い。数学でいうところの引き算が成立しています。
 
 先日、昔見ていた生徒がちょっと困っているという話がおうちの方経由で入りました。私自身気になっていた子だったので何とかしてあげたいと思った。思ったものの、いきなり電話をかけて「困っているそうだが頑張れ!」はないですね。そんなことをしても相手は緊張するだけでしょうし、逆効果だと思いました。
 そもそも私は電話というのはーーかかってくる分には大丈夫ですがーー他者にいきなりかけるのは暴力的な感じがして昔から気がひけるのです。
 
 ただ生徒本人のメールアドレスなどは知らないので、直接声を届ける手段は手紙しかなさそうです。で、手書きの手紙を書いた。手書きのほうが心が伝わるでしょう。長くなりそうなのでA4の白紙に書きはじめたのですが、なかなか終わらない。終わらないというのはまだまだ伝えたいことがたくさん出てくるわけです。2枚3枚・・・それでも終わらない。なるべくはやく届けたいという気持ちもあったので、手紙を書いた直後郵便局に出向いて速達で出しました。
 
 ご本人がどう感じたかはわかりません。ただこういう場合、私の中で何かが減ったという感覚は全然ありません。愛情(と書いたら相手に気持ち悪がられるかも)の類ーー相手を大切に思い、気にかける気持ちは使っても使っても減らない。毎日使っても、いくらでも出てきます。
 世の中にはこのように使っても使っても減らないものがあり、そうしたものこそ本当の豊かさなのではないかという気持ちを持っています。
 
 それは要するにご自身の豊かさでもあるはずなのです。お金持ちかどうかはまったく関係ありません。あなたがどなたかに思いをかける。するとその方が感謝してくださる。金銭はまったく動いていなくても、そういうことはいくらでもあるはずです。電車やバスで席を譲った程度のことでも「ありがとうございます」と相手が頭を下げたということは、それだけの豊かさを確実にプレゼントしている。
 そういう人間であるかどうか。つまり無限の豊かさを持った人間かどうか。けっこう「鍵」になることだと思っています。
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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