2019.04.06 08:12

 JR線のある駅ーー千葉県よりの大きな駅ーーで、25年以上昔、こういうことがありました。何の用事があって出かけていったのかは忘れてしまいました。
 午後の3時ぐらいになって私はお腹がすいていたのでしょうね。行き当たりばったりに立ち食いそば屋さんに入りました。駅に直結しているお店でしたが、構内ではなかった。チェーン店かどうかもよくわかりません。
 
 そこでカレーライスを注文した。作ってくださるのはいわゆるおば(あ)さんでした。いまの私より高齢の女性が1人で働いていた。お客さんは私だけで、はやっているようには見えませんでした。そのとき、そばやうどんでなくどうしてカレーにしたのかはよくわかりません。
 ここからはけっこう鮮明な印象があるのですが、いきなり樹脂製のコップみたいなものが出てきた。中をのぞくと黒っぽい液体が入っています。もりそばなんかをつける汁に見えました。
 
 ただ量が多いのです。お客は私だけなので間違えるというのも変だなと思ってじっとしていると、すぐにカレーが出てきました。樹脂性のコップの横に皿に入ったカレーライスが置かれました。福神漬けがほんのちょっぴりついています。
 おば(あ)さんはあとはまったく関係ないような顔をして洗い物をしている。樹脂製のコップの中の液体をどうしたものか、私は当惑しました。ひょっとして飲む? そう思い、おそるおそる口をつけてみた。
 
 ひとつには味が濃そうでしたし、もうひとつにはおば(あ)さんの反応がこわかったからでもあります。「あんたのじゃないだろうが!」などと怒鳴られたらこわい。そーっと飲んでみるとぬるい感じで、飲めないことはないものの味は相当濃い。ぜんぶ飲んだら身体に悪そうです。ほかの使い道をあれこれ思案したのですが、どうしても思いつかない。カレーにかけるわけがないですし、やはり飲む以外ないような気がします。
 そこでカレーを食べる合間合間におばあさんの反応を注意深く探りながら、そばつゆみたいなものを結局半分以上飲んでしまいました。
 
 ただあとあとまであれで正しかったのかどうかという疑問は残りました。当時ある塾のあるクラスで中学生にその話をした。休み時間だったと思います。休み時間も生徒と話していることが多かった。
 すると何ヶ月かたってある生徒が「ぼくも行ってみました」というではないですか。1時間以上かけてその駅に行き、立ち食いそば屋でカレーを注文したそうです。すると樹脂製のコップが出てきた。「あれは温かいソバの汁だと思います」とおっしゃっていました。カレーを食べながらソバの汁を飲むという文化があるのでしょうね。
 
 まあしかし、よく行ったものですよ。わざわざ私の話を確認するためだけに。
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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