2017.10.18 00:44

 私はいまでも大きな書店さんに行くのが大変好きで、よくうろうろしています。私が行くコーナーはだいたい決まっていて、多くは神秘思想だとか精神世界だとか哲学とかの棚でしょうか。あやしいものとあやしくないものとの境界線上のあたりで面白そうな書籍を探す感覚です。
 昔から人づきあいはあまり得意ではなかったので、娯楽の入口はほとんどが活字でした。ルールを本で覚えるということです。
 
 将棋なんかにしても細かいところはすべて活字で覚えました。昔、有吉道夫という将棋界の偉い先生が、ご自身は本で覚えた将棋なのでひ弱さがあるとインタビューで語られている記事を見て以来、自分もそうかもしれないと考えるようになりました。私の知人は逆に本なんか一切読まず、実戦だけで将棋が強くなった。どうしても勝てませんでしたよ。終盤になって逆転負けを喫したものです。
 
 いわゆるノウハウ本というものがあります。健康法とかお金の増やし方とか。
 ノウハウ本にはいろいろ思い出があります。20代前半ではなかったか。私は女の子にもてたくて仕方がありませんでした。もてたいと願うのですからもてなかったのでしょう。これは何か研究しなければいけないと思い、例によって活字で研究しようと考えた。女の子にもてるための本を買ったことがあります。
 タイトルも著者も出版社もぜんぶ忘れてしまいました。その本だけを買うのはいかにも恥ずかしかったので、どうでもいいような本を同時に何冊か買った。恥ずかしさを薄めようとたくらんだのですが、バレていたかもしれませんね。
 
 じつにくだらないこと(?)が書かれていましたよ。時代に合わせて長髪にしましょうとか。ただし清潔にしなければならないとあった。当時、男の子でも髪を伸ばしている人間が多かったからでしょう。タバコの吸い方の項目もあった。
 あと何だったか、とにかくいろいろあったのでそのうちのいくつかを私は実践したように思います。女の子のまえであまり喋らないとか。タバコは短くなりすぎないうちに捨てるとか。
 そうやって実践して、結局さらにもてなくなったように思います。
 
 要するに、もて方の本を読んでいるような人間ではもてないということです。これはどの世界でもそうかもしれません。ノウハウを追い求めている程度の器ではその世界での飛躍的な進歩は見られないということでしょう。やり方ではなく、あり方が大切。もて方の本を買っていた私が、偉そうに書けるお話ではないですけどね。
 
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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