2017.03.17 03:34

 1週間たって、犬はだいぶ馴れてきました。ただ私のことはまだちょっとこわいみたいです。
 先日、家内と息子がいないときに親睦を深めるため犬の前で歌いながら踊ってみました。
 子どものころ、ロンパールームという幼児番組がありました。そこで「にこちゃんの歌」というのが流れていて、私はいまでも何となく覚えています。それを踊りながら犬の前で歌ってみた。
 
 犬と私だけですからね、恥ずかしくはありません。すると犬はしばらくじーっと見ていました。かすかに首をかしげる。これはいったいどう考えたらいいのだろう? という深刻な顔をしています。
 犬にそういう顔をされると、私もまたこれはいったいどう考えたらいいのだろう? という気持ちになってきました。自分はどうしてこういうことをするのだろうということがわからないと言えばわからない。でも、途中でやめるのも変なので最後まで歌いました。
 
 よくはわかりませんが、私ぐらいの年齢の男性はあまり飼い犬の前で歌ったり踊ったりしないのではないかと思います。朝ですからもちろん酔っぱらっているわけではないですよ。きわめて真面目な気持ちで、そうしてみたくなるのです。
 私がいちばん気に入っている梅崎春生という作家の「幻化」という小説の中に、中年の主人公が焼酎を飲んで九州のどこかの浜辺で1人で踊るシーンがありました。正確には覚えていないのですが、チンドン屋さんの真似をしたのではなかったか。
 
 あとで見知らぬ子どもに見られていたのがわかりドキリとする。さらに自分は頭がおかしいわけではないと弁解したりしていました。
 はじめて読んだとき(まだ10代だったと思います)この場面はきっと事実に違いないとやたらと感動したのですが、結局自分の中にあるものを感じていたということになるのでしょうね。
 踊ったあとで犬に感想を訊いてみました。いまの歌と踊りをどう思うかね? すると、くーんくーんと鳴きます。
 
 なかなかよかったという意味か。くーんくーん。そうか、もう1回歌ってやろうか。くーんくーん。人がいるときは恥ずかしいから歌えないよ。くーんくーん。だから今日みたいに誰もいないときに踊って歌うようにするよ。くーんくーん。
 で、踊りながら歌いだすとまた静かになります。子犬であっても、何かの「催し」であるということは感じるみたいです。
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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