2016.09.24 00:34

 いつも書いていることですが、ご家庭がどのような文化を持たれているかということがそのままお子さんたちの生活に出てきます。これは優劣という意味ではまったくありません。たとえば私自身の家庭にはスポーツの文化がまったくといっていいほどないのですが、そのことで猛烈に後悔したり反省したり劣等意識を抱いたりすることはありませんでした。
 家内も私もそういう人間だったな・・・ぐらいです。
 
 ただそれがそのまま息子に遺伝(?)してしまったことは事実であり、若干の申し訳なさを感じます。彼自身が体育会系の人間ではないのでとくに問題は生じてきませんでしたが、運動関係においては彼は(実技という意味だけではなく興味や知識や常識なども含めて)劣等生ということになると思います。私たち夫婦がそうであるように、スポーツ関係劣等生であってもほとんど気にならない文化圏で生活しているということです。
 ブログを読み返していて、ははあ・・・と感じたことがありました。
 
 偶然読み返しただけですので、いつのものかわからなくなってしまいました。2年半ぐらい前ですね。中1生の講習で向田邦子さんの文章が出てきました。すると「飛行機事故・・・」と呟いた男子生徒がいた。
 向田邦子さんが飛行機事故で亡くなられたのは、それこそ30年以上も昔の話です。それがぱっと「飛行機事故」と出てきた。その生徒とは講習時が初対面でしたので私もあまり突っこんだことは質問しませんでしたが、おうちの方がお好きだったみたいですね。で、すすめられて読んだりはした。
 
 その時点で彼の成績は突出したものではありませんでしたが、私はこの子はすごくできるようになると直感しました。ご家庭の文化的な厚みを感じたからです。向田邦子さんが話題になるご家庭であれば、当然村上春樹さんだとか東野圭吾さんだとか、はたまた芥川龍之介だとか夏目漱石だとかの名前が自然に出るでしょう。
 はたして現在、その生徒は(のち本科生として入会してくださいました)ものすごくできます。正確に書くとものすごくできる先頭集団のさらに上位に入っている。
 
 勉強ももちろんしていますよ。ただ勉強ならーー程度の差はありますがーーそれなりに皆さんしてくださっています。やはり文化は大きいですね。比喩的に書けば、日々何を食べているかということがじつは健康管理の基礎であるように、日々どのような文化の中で生活しているかが成績管理の基礎でもあるのです。
 私は息子が極端に成績不良だったときも全然はらはらしませんでしたが、それは彼が家内や私の文化圏にいるからでもありました。
 
 本好きで穏やかな両親に育てられているわけで、どこかで少しやりはじめれば変わるだろうという落ち着いた気持ちは持っていました。ご家庭の文化でなるべくしてなる部分は、とてつもなく大きいと思います。
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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