2015.09.11 00:06

 教科を横断する学力・・・大げさに考えてしまいがちですが、日常生活でも十分に取り入れていくことができるものです。英語で数学の勉強をするのかな? と先のことをやたらと心配なさらないでください。心構えはこういうことです。
 生徒にノートの取り方を教えますね。行と行の間隔をたくさんあけなさいと伝えます。のびのびと大きく書く。精神的に大切なことです。タタミイワシみたいに書かないようにと話す。
 彼らはタタミイワシを知りません。知っているか? と質問してもどなたも答えない。
 
 小学生中学生ですからね。むしろ「ああ、あれか」と即答する子がいたらーーもちろんいいことでしょうがーー逆に驚きます。和食文化の核みたいなものをすでにご存知なわけですから。
 なかなかおいしいものだが子どものときはおいしく感じないかもしれないと話します。ある辞書にはヒコイワシの幼魚を海苔のように固めたものであると書かれている。別の辞書にはセグロイワシの幼魚を固めたものであると書かれている。不思議だと思わないか? 実際不思議ですね。「そういうときはそれぞれの言葉をさらに辞書でひいてみるといい」
 
 純粋な国語の勉強というわけでもないですから、インターネットで面白半分にご覧になってもいいと思います。どちらもカタクチイワシであると書かれています。なあんだとなりますね。でも、どうしてはじめからカタクチイワシと書かないのだろう? 調べなくてもいいですが、疑問は大切にする。
 さらにイワシというのがどういう魚であるか調べてみる。値段は? 味は? 季節は? 魚へんに弱いと書くぐらいですから生態は? 高級魚ではありませんから「イワシを食べてみたい」とおうちの方にリクエストされたらいいのではないですか。
 
 買い物にも着いていかれるといい。銀色に光っていますね。光っていない魚もある。なぜ光る? 安いですね。それだけたくさん獲れるのでしょう。どこで獲れる? 何県? 釣るのですか? 「イワシの頭も信心から」ということわざが辞書には必ず載っているはずです。つまらないものと書かれている。
 タタミイワシも手に入りにくいかもしれませんが、食べてみたいとリクエストしてみたらどうですか。お酒を飲む人が好んで食べます。食べながら私のことも思い出してくださったらいい。「なるほどこういうぐしゃっとしたノートではだめなんだな」と。
 
 知識が大切なのではなく、好奇心と知りたいことを調べようという活力が大切なのです。イワシをじっくり味わったらアジ、サンマ、カレイ、サバ、ブリ・・・と次々に味わってみたらいい。今度はその味の違いを短く表現してみてください。延々と続きます。この場合は国語、理科、社会、家庭科という感じですか。
 昔、タタミイワシを知っていると言った小学生がいました。よくよく聞いてみると何か違う。タタミイワシではなく「Yっちゃんのす漬イカ」でした。「それ、違うじゃないか」みんながわっと笑いました。楽しく勉強するのもまたある意味で横断した何かなのです。
 
 
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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