2015.08.28 02:20

 私がこの仕事をはじめた35年ぐらい昔は塾の全盛期でした。大小さまざまな塾で教えてきましたが、中にはあれれ? というところもありました。ウソが多い。先生の経歴がでたらめである。暴力的指導がひどい。それでも通用した時代だったのですね。
 はじめての先生に英語指導歴7年間と言いなさいと指導していたところがあります。保護者の方を安心させたいということなのでしょう。いつも酔っ払ってくる「偉い」先生もいた。バイト感覚なのです。メチャクチャだなと思いましたよ。でも、長くは勤めない(そのつもりでした)業界だからまあいいやという感じでした。
 
 収益最重視という塾もありました。勤めている先生方も、早く独立して儲けることを考えている。資金をためるためにここで仕事をしているのだと公言されていた。ノウハウを学ぶには理想的な環境だというのです。
 実際、20代で独立された方もいた。うまくいったのかいかなかったのか。自分はぼんやりしていて、昔からほとんどそういう「動き」に興味を持ちませんでした。30年前Z会が教室スタート時に講師を募集していたときは心が動いたものの、まだそこまで自信が持てず見送ったことを覚えています。
 
 暴力的指導もけっこうすごかった。それをご家庭が歓迎する風潮もありました。竹刀を持って教室に入っていく先生がいた。「いてーっ!」という大声が聞こえたりする。笑い声も。ふざけている男子生徒のお尻を竹刀で叩いているのです。
 スパルタ塾がけっこう話題になっていました。テレビでも見たことがあります。何県だったか・・・合宿スタイルで、学校には塾から通う。そこに一時期通っていたという生徒を教えたことがあります。先生が授業するというよりお互いが教え合うことが多かったそうです。上級生が下級生の勉強を見る。先生はサボっている生徒を竹刀で叩くだけ・・・みたいな話でした。
 
 いわゆる裏口入学についてもいろいろと知識が増えました。さすがにもうないでしょうね。しかし30年前はそういう噂があった。ある保護者の方からは「噂でいいですから先生がご存知のかぎりの裏口可能な私立中学校名を教えてください」と直接言われて困惑しました。
 自宅に変な電話がかかってきたこともありました。「かねがね先生の名声はうかがっております」と歯の浮くようなセリフを口にする。「他塾が先生をスカウトしたいと思っているのですが、1度会ってお話を聞いていただけませんか?」
 
 他塾とはどこですかと質問してもとにかくお目にかかってから・・・としか答えない。あやしいでしょう? もちろんお断りしました。
 まあ、自然に淘汰されていきますね。塾だけではないでしょう。お店なんかもそうですね。続いているところにはそれなりの理由があるように感じます。
 
 
 
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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