2015.05.29 08:53

 私が通っている西荻窪の理髪店は、ご高齢のご主人がものすごく丁寧でいいお店です。話せば長いことながらーー短くまとめますーーじつは私は30代の半ば、ある占い師さんにあなたは53歳のときに脚光を浴びますと言われたことがありました。それを頼りにしていたとかすがっていたとかではないのですが、いよいよ53歳になる年度を迎えてそう言えば・・・と思い出し、ちょっと髪型などはきちんとしようかなと考えたのです。
 で、その前年ぐらいからいくつかの理容室に行ってみて、最後の最後にその理髪店に行きついたというわけです。
 
 技術的レベルももちろん非常に高い。それはすぐにわかりました。そして丁寧です。上手なのに丁寧。さらに年下の私がこんな書き方をしては失礼かもしれませんが、ご主人は大変な人格者でもあります。それもまたすぐにわかりました。そういうものですね。
 正直、価格は少し高い。銀座や青山なんかでは普通かもしれませんが、西荻窪界隈ではーー私が行った中ではーーいちばん高かった。ただまったく気になりません。ためになるお話もたくさん聞けるうえに上手に髪を刈ってもらえるわけですから、こちらとしてはまったく文句はありません。
 
 技術者の方の人格はけっこう大切だと思うことがあります。
 以前、飲み屋さんでちょっと気に入っていたお店がありました。以前と書いたのは現在は行かなくなってしまったからです。すごくおいしいものを提供しているのですが、ご主人がちょっと意地悪なのですね。従業員の方も同じ感覚があった。まごまごしているお客さんを(うちには合わないから帰ってくれ)的に扱う。あるいはお客さんとの会話で、野良猫なんか皆殺しにしてしまえばいいんだというようなお話をされる。
 私個人はよくしていただいていたのですが、やっぱりちょっと違和感が出てきて通わなくなってしまいました。
 
 理髪店のご主人が最後の最後の仕上げにヘアクリームをつけてくださるのですが、これがじつに心がこもっていて毎回感動します。両手に薄くのばし細やかに細やかに髪につけていく。目を凝らしながらの不思議なつけ方なので、思わず丁寧につけてくださるのですねと声に出しました。すると「こういうのは髪の裏側につけるのです」とおっしゃる。
 散髪したての髪にクリームをつけることぐらいわけないですよ。それをあえて時間をかけてじっくり行う。勉強もこれぐらい丁寧に慎重に「裏側」まで配慮しながらするべきなのでしょうね。
 
 べつの世界の優秀な方がなさっていることというのはすごく参考になりますね。共通項としてやはり丁寧さはあるように感じます。
 なぜか? 愛情が深いということだからでしょう。丁寧=いつまでもこうしていたい、ぐらいの感覚ですからね。心をこめて愛情深くやっているものが得意にならないわけがないのです。
 うまくいかないのはどこかに雑な要素や、成績でいえば「目先の点数だけ上がればいい」「早く終わらせたい」といった殺伐とした感情が隠れているからだと思います。
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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