2015.05.27 08:44

 息子が家内を相手にお辞儀の練習をしていました。就職面接があるのでしょう。いまさらお辞儀の仕方もないだろうとは思うのですが、確認したいことがあるらしく何度も何度もやっていました。
 就職試験でも高校入試でも同じだと思うのですが、面接官はその人間の「背景」まで見ています。表情や言葉の向こう側にあるものを感知しようとしている。表情や言葉は偽れても背景までは偽れないからですね。どうしても滲み出てしまう。
 
 乱暴な人間であれば乱暴さが、いい加減に生きていればいい加減さが滲み出てくる。感知するのは難しいことではありません。恋愛のときなんかにどなたでも相手の背景をそれとなく嗅ぎ取っているのと同じです。
 理由もなくひかれるとか理由もなく相手にされなくなったなどと言いますが、理由は背景にある。ただそれを的確に表現できないだけです。容姿だとか服装だとか年収だとかであれば具体的に指摘できますが、背景はなかなか具体的に指摘できません。そこは複雑な要素もあると思います。
 
 ですから人間が他者から評価されるためには背景も鍛えなくてはならない。どうしたら背景を鍛えらるか?
 やはりその人間らしくまっとうに全力で生きるしかない。他者の真似をするのではなく、その人らしくです。「私は世の中でリーダーとして生きていきたい」というのであれば、言葉に恥じないように日々リーダーらしく生きる。将来リーダーになる人はこの瞬間もリーダーであるべきです。学校や職場で皆さんをきちんと引っ張っていますか? 全然やる気のない人のことも含めてです。リーダーが批判ばかりしていたら、集団はうまくいきません。やる気のない人も鼓舞できてこそリーダーでしょう。
 
 私自身は全然リーダー的な人間ではないので、そういう方だけを評価しているわけではありません。内気だけれどもご自身のことをよくわかっていて、内気なら内気なりに世の中の役にたとうとしている人を見るとたいしたものだなと感心します。
 人間は個人で生きているわけではないので、そうやって世の中全体のことを力まずに考えられるというのは非常に大きな能力だと思います。ご自身のことをわかっていらっしゃるというだけで大きな進歩。そこからいいことがたくさんできると思います。
 
 学校なら進学先の学校で、就職なら入社したあとの会社で、世の中のために自分がどういうことができるかということを考えて実行する。そのための勉強であり、お仕事ですね。それぐらいのことまで考えてはじめて背景がしっかりしてくるのだろうと思いますよ。
 面接試験がいろいろ控えている方、どうかあなたの「背景」にまで心を配ってみてください。うまくいくことをお祈りしています。
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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