2015.05.18 09:23

 ゴールデンウイークに痛めていた左足がすっかりよくなっています。よくなっているという変な表現を使用したのには訳がありまして、要するによくなっていることを忘れている。完全に忘れていた。痛いときはあれだけ意識していたのに、痛みがまったくない現在は痛かった事実さえ忘れていました。何も感じないだけではなく、ありがたいともよかったとも全然思っていないということです。
 感謝することが大切だとつねにブログに書いている自分からしてこうです。もったいないことだと思います。
 
 だいたい人間が身体を意識するのは不調を通してです。頭が痛い、肩が凝る、鼻がぐずぐずする、腰が痛い、熱っぽい・・・そういうとき強烈に身体を意識する。で、症状がおさまったときはーー瞬間的によかったとは思うでしょうがーーすぐに忘れてしまう。今日は頭が痛くなくてありがとうとか、鼻が出なくてありがとうとか心からお礼を言う人はほとんどいないように思います。不調のときだけ文句を言ったり不満を持ったりする。
 それがあたりまえの人間心理なのでしょうが、やっぱりちょっともったいないですね。
 
 日々の生活についても同じですね。不調についてはものすごく意識します。親子関係がうまくいかない、好きな人が冷たい、友だちにからかわれた、先生に叱られた・・・そんなときにネガティヴな感情とともに意識する。そしてふだんーーうまくいっているときーーはあたりまえだと考えています。おうちの人がご飯を作ってくれてあたりまえ、子どもがお手伝いしてあたりまえ、友だち、恋人、周囲の人間がよくしてくれてあたりまえ。
 じつは必ずしもあたりまえでもない。であれば、そのことに感謝しながら生きていきたいものだと思います。
 
 昔の知人に突発的な病気で入院した人間がいます。かなり深刻な状態で、救急車で運ばれ一命をとりとめた。しばらく入院していました。退院後、私は質問してみました。お酒とかタバコとかをたしなむ方だったので、そういうものは懐かしくなりましたか? と。
 すると意外な答が返ってきました。お酒やタバコはそうでもなかったが、コーヒー(も禁じられていたそうです)だけは飲みたくて飲みたくて気が狂いそうだった。自分がこんなにコーヒー好きだとははじめて知ったとおっしゃっていました。
 
 なくなってはじめて大好きだった事実に気づくことさえあるということでしょう。目の前にあるときはこれが大好きだという自覚さえ持っていなかった。
 大好きなのに気づかず持っているものがあるとしたら、それはますますもったいない。ときには身の回りにある「大好きだけど気づかないもの」について意識的に探索してみるのも楽しい経験になると思います。ちょっとやってみたのですが、ものすごくたくさん出てくるような気がします。私たちはじつは宝の山で生活しているということではないですか。
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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