2015.05.17 00:38

 私たちはーー進学塾ですからーーどうしても点数のことにこだわりがちですが、実際問題として点数「だけ」が伸びるということはまずありません。生活のほかの部分がいままでとまったく同じなのに点数だけがずんずん伸びるというのは、たとえて言えば葉は茂らないのに茎だけがひょろひょろ伸びていく植物と同じであって、理想的な状況とは言いがたいこわさが内在しているように感じます。
 落ち着いて根づき、葉が茂り、茎も伸び、花が咲くという・・・ごくごくあたりまえのバランスのとれた発達がやはり大切でしょう。
 
 生活全体が徐々に整ってきて、比例するように点数も伸びていくというのが健全なスタイルですね。忘れ物をしなくなる。テキストに乱暴に書きこんだりしていたのがきちんとノートにまとめられるようになる。文字が以前より丁寧になる。生活態度で言えば、たとえば過度の間食がなくなる。朝は自力で起きている。自分で娯楽を切り上げられる。脱いだ服を畳めるようになった。周囲の人間にきちんと挨拶ができる。生活全体の向上こそ、最重要課題だと考えています。
 こういうことがあります。たとえば、私は生徒が何か訊いてくるとじつはすぐにわかってしまう。彼らが口に出すまえからわかることもあります。そういうものですよ。
 
 しかし、その物わかりのよさがじつは彼らのためにならないこともありうると思っています。あくまでもきちんと相手に説明させるべきではないか。「あの、あれ・・・どうすれば・・・あれ、テストの、受けられない・・・」みたいな会話が小中学生の方はけっこう多いのですよ。そのときついつい先回りして「テストの振替えだね? 何日の何時。すぐに変更しておくから心配いらないよ」ではいけないのであって、どなたが聞いてもわかるように説明させる訓練を本当は考えるべきでしょう。これは意地悪ではなく、そうした機会を通して少しでもしっかりした大人になってもらたいたいという親心(?)のようなものです。
 
 塾でまごまごしている程度であればもちろん困りませんが、学校に行って大勢の仲間や先輩後輩、先生のまえでそれでは通用しません。そのまま社会に出てしまったらもっともっと困る。
 推薦入試の面接練習なんかももちろん「面接練習」として単体で実施していますが、いちばんいいのはふだんの生活の中で少しずつしっかりする訓練を積むことです。いくらでも機会はある。ひとつでも多く場数を踏んでくださったらいい。
 世の中という大きな意味での勉強の場で私たちは生きています。生徒だけではなく歳をとった私自身も同じです。生きることがそのまま勉強になるぐらいの気合いで、日々の生活を送ってください。目が覚めてからのすべてが勉強です。
 
 
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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