2015.03.29 06:21

 生徒が何を考えているかはだいたいわかります。長いことこういう仕事を続けているので、勘が発達してきたのですね。
 大切なことを黒板に板書する。だいたい皆さん熱心に写してくださいますね。それはそれでもちろんいいことです。さらにそれほど大切ではないかもしれないけれども、知っていると面白いことというのもあります。いちいち黒板には書きませんが、口頭で伝えます。たとえば漢字の書き取りで「予断」と出てきた。
 
 これ、予断を許さないというような言い方で使うことが多いよと口頭で伝えます。どうなるかよくわからないという意味ですね。
 そういう話をぱっとメモする生徒がいる。きれいに書いている時間はなくても残しておいたほうがよさそうだという判断でしょう。反射作用のようにさっと書く。反対にどうしようか? と迷っている生徒もいます。彼らもどうでもいいと思っているわけではありません。メモしようかどうしようか迷っている。迷っているうちに次の話題に入ってしまい、まあいいかな・・・ということになる。
 
 ぱっと動くのはちょっとみっともないという気持ちもあるかもしれません。周囲に「この人はこんなことも知らないのか」と思われる可能性もあります。「予断を許さない」程度の言い回しはとっくの昔に熟知しているという優等生もいる。そういう子はもちろんわざわざメモに残しません。悠然と腕を組んで聞いていたりします。慌ててメモをとるのは、いかにも自分は何も知らないみたいでかっこ悪いかな・・・と考えたりもするのでしょう。
 本当はメモをとりたいような気がしている。しかし、見栄があってメモをとれない。
 
 初心(?)のうちはぜんぶメモをとると決めておくのがいいと思います。悠然と腕を組む姿を周囲のライバルに見せたいときもあるかもしれませんが、気になることはすぐ書く習慣をつけたほうがあとあと役に立ちます。
 学校では間違いなくメモをとる習慣のある生徒のほうが高く評価されます。「先生の話を記憶に残そうとしています」という大きなアピールになるからです。こまめにメモをとる生徒とまったくメモをとらない生徒、仮にテストで同じ点数をとっていても評価を変えたくなるのは人情というものでしょう。
 
 私の授業中も、わかりきったことまでメモをとっている生徒がいます。そこまでやらなくてもいいだろうとも感じますが、こちらから見ていると(とことん吸収しようとしてくれているな)と軽い感動を覚えることさえあり、けっして悪い印象は抱きません。
 いよいよ受験生になるのであればーーそのあたりは1つの作戦としてもーー学校で活かしてみたらよいのではないかと思います。
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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