2014.10.28 07:33

 以前も書いたと思うのですが「礼は心の花」という言葉があります。そうですね。礼は心の花。礼儀正しい人の心の中には花が咲いている。余裕みたいなものでしょう。ぎすぎすしていない。相手がたとえ小さな子どもであっても、その花の香りは伝わっていきます。
 
 20歳になったかならないかのころ、こんなことがありました。おつきあいーーと言っても現代風のそれとは次元が違いますがーーしていたある女の子が私に言うわけです。あなたはあっちこっちでぺこぺこしすぎる。もっと偉そうにしていてほしいと。
 そういう男の子が好きだったのでしょう。で、そのお嬢さんと2人のときはお店なんかで意味もなくふんぞりかえって見せたりしました。注文を取りに来てくださったウェイトレスさんにいままでは「コーヒーください」と言っていたところをぞんざいに「コーヒー」とだけ言う。
 
 デート相手のお嬢さんはいくらか満足そうでしたが、こちらは全然落ち着かない。礼儀正しくまでいかなくても、当時から若干の花は咲いていたのでしょうね。もっと丁寧に接したくて仕方がなかったですよ。
 ときどき大人でも非常に不機嫌そうな方とお話することがあります。飲み屋さんなんかで・・・ですかね。10年以上昔、お正月の2日に新宿のある飲み屋さんーー営業していること自体がすごいーーに行きました。私は正月特訓(受験生用の授業があります。面白いですよ)の帰りでした。隣に座った方がとにかく私に向かって威張る。こちらはおとなしく聞いているのですが、それにしても横柄な感じでした。
 
 そのうちふと息子さんの話をされた。親子関係がうまくいっていないというのです。私はーーまあ、専門分野ですからーーいくつかその場で思いついたお話をしました。すると突然どこかに電話をかける。お店の中だってお構いなしです。しかも、相手が何と(!)関係がうまくいかない当の息子さんなのです。そして「いまな、よく知らない偉い先生みたいなのがお前にアドバイスがあるそうだからよく聞け!」とこちらに電話を渡してくるではないですか。しどろもどろで何か喋った記憶があります。相手の息子さん(おそらく高校生)はきょとんとして「あなたはどなたですか?」と言っていましたよ。
 
 礼儀正しくして失うものはありません。相手の礼儀正しさに応えられないことのほうが失うものが大きい。この人、花が咲いていないのか・・・とすぐに見破られてしまいます。礼儀正しい方とお話すると心が落ち着きますが、こちらにもあちらの花が見えるのでしょうね。その美しさにほっとするのではないかと思います。
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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