2014.03.29 14:21

 昔から政治の世界はあまり興味を持てないのですが、いろいろと大変な事件が起きているみたいですね。
 他者を何かで攻撃する。すると同じような要素で自分が他者から攻撃される。そうした現象は政治の世界だけでなく、昔から広く見られるのではないでしょうか。
 情けは人のためならず(正確な意味がわかりますか?)という諺がありますが、どういう理由であれ、他者をとことんまで追いつめるのは危険です。
 
 一般的にどうしても攻撃したくなるようなところは、自分のなかに何かある部分だったりします。どなたかがずるをしてお金をたくさん儲けた。すると攻撃したくなる。純粋に正義感からそうなさる方もいらっしゃるでしょうが、なかにはうらやましくてーー自分が儲からなかったのが悔しくてーー攻撃するケースもあるでしょう。
 世間のお金にまつわる不正事件にまったく腹をたてない人を私は知っていますが、ご本人がそもそもお金に全然興味がない。どうでもいいのですね。
 
 タレントさんの容姿をけちょんけちょんにけなす人なんかも観察しているとご自身のことをもっと認めてもらいたがっている場合があります。あの人ちっとも美人じゃないのにと言う。それによって何かを証明したい。私だって少しぐらい・・・という切ない要素がありそうです。
 去年首都圏で合格するのがいちばん難しい私立男子高校の入試問題に出た梶井基次郎の小説は、Z会進学教室のテキストに掲載されていたものとほぼ同じでした。兄が気の弱い弟を強く叱る場面です。弟はすぐにごまかそうとする。それをそんなことでどうするのだ! と兄は激しく叱責します。
 
 兄は自分で気づいています。自分もじつはいつもごまかそうとするタイプの弱い人間なのだと。それがいやでいやでたまらない。弟のなかに自分のいちばん醜いところを見るとかーっとなってしまって平常心ではいられなくなる。
 私は現在ありとあらゆる他者への中傷を控えることができるつもりですが、それは他者を非難したい気持ちがもたげたときに自分自身をすぐ分析するように心がけているからです。
 
 内側のことを解決することで他者への攻撃を回避することができます。うまいことやりやがって=うまく立ち回れない自分に腹をたてているな。儲けやがって=自分も贅沢をしたいだけだな。異性にだらしないくせに=異性からちやほやされなかったからうらやましがっているな。あいつはすぐサボるから=自分も休みたくて仕方がないんだな。すべてがそんな感じです。
 内側の問題にすることで他者に対して変なことは言わないで済みます。「人を呪わば穴二つ」と言いますね。攻撃的に生きればとんでもない方向から同じぐらいの攻撃を受けるものです。蒔いた種というわけで・・・気をつけないといけませんね。
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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