2013.10.25 13:37

 先生方と生徒のことをよく話します。教室までいらしてくださる中学生(小学生・高校生)であれば、いわゆる「ワル」はいない。そういう生徒はいないのですが、すごく疲れている子というのはやはりいます。やる気がないのではなく、疲れていてやりようがない。
 先生方がおっしゃるわけです。「あの子はなんでいつもいつもぐたーっとしているのだろう?」と。どの学年にもいる。いつも疲れている。
 
 しかし、肉体的にいつもいつもというのは不自然です。激しい肉体労働者ではあるまいし、そんなことはまずありえません。つまり精神的な何かが彼(彼女)の快活さをブロックしてしまっている。
 ご本人の罪ではない感じもするのですが、あくまでもスイッチを入れるのはご本人であるべきです。「やる気スイッチ」という流行語(?)がありましたが、他者からの働きかけだけを待つ甘えた気持ちは自助的な努力を放棄させてしまうでしょう。
 
 子どもだけではありませんね。大人でもそうです。ご本人に悪気があるわけではない。だいたい本当に悪い人間がそんな風にぐたーっとばかりしていないですよ。突っ伏しているだけでは悪いことさえできません。
 何となく働く気がしない。何となく子どもを育てる気がしない。何となく眠っていたい。何となく約束が守れない・・・いろいろなケースがあると思います。場合によっては新型うつとか何とか病名がついてしまう場合もあるかもしれません。
 
 私が提唱したいのはこういうことです。
 新鮮さを取り戻しなよということ。細胞だってどんどん入れ替わっている。どうしてあなたの人生だけ永遠に同じだと決めつけてしまうのですか。どうせいいことなんかない、きのうと同じだろうと決めつけてしまうのですか。
 場合によってはいつもいつも同じ友だちとつるんでいるのがよくないようにも思います。もちろん人間としてはあなたも友だちも悪くない。ただ「つるむ」姿勢に永遠のだるさをもたらす変な相乗効果が働いているのかもしれない。
 
 個として立つ。友だちとは仲よくしますが、トイレには1人で行く。食事するときは本当に食べたいときに食べたいものだけを1人で買ってくる。遠回りして帰ろうぜと言われたら、今日だけはさっさと帰ってみる。
 文字を今日だけはていねいに書いてみる。今日1日だけは時間が余っても机に伏せない。今日1日だけは声に出して読んでみる。今日1日だけはもっともっと人に親切にする。今日1日だけはゆっくり噛んでみる。
 あなたの真新しい1日をなぜかけがえのない記念日にしないのか、とても不思議です。もったいないことをしている事実に気づきなさいということですね。
 
 昔、書きました。ヨガか何かの技法で「生まれて初めて世の中を見るように見なさい」という面白いものがありました。いたるところでその目を持ち続けろと書いてあった。それが活き活きとした感覚を呼び戻す。
 そうやって授業も受けてくれたらいいのです。どの授業でもつまらなく感じるとしたら自分が悪いのだとはっきり言っていた優等生がいましたが、彼とあなたの違いは能力の差ではないのですよ。新鮮さを保つ工夫ーーそういうところが違うのです。
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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