明日からは11月です。毎年、この時期に受験生の方に同じメッセージを伝えています。まったく同じ内容にはなってしまいますが、受験生の方は入れ替わっているわけでまるで意味のないことでもないと考えています。
いままでのことはもういいです。努力してきた方はもちろんそのままでいい。問題は(じつはあまり頑張ってこなかったなあ・・・)という方。とりあえずそのことはもういいですから、ここからは心を入れ替えて「1日1点」上げていくつもりで真摯な努力をスタートさせてください。
全教科で1日1点でいい。もし、本当にその通りにできたらあなたは志望校に合格できるはずです。まだ何ヶ月ありますか? 可能性は十分あります。漢字1つできないものができるようになっただけで2点上がる。2日分も上がる。
これは高校受験も大学受験も(中学受験も)同じことです。そういう「目」を持って勉強に向かうということ。醒めた意識で対象に向かう。「今日1日どこかで必ず1点分稼ぐぞ」という気持ちで向かう。
朝目覚めたときと夜眠るとき祈るといい。自分自身に対して祈る。「今日1日1点だけは上げられる自分でいてくれ」と目覚め、「今日も1日1点分をありがとう。我ながらよくやった」と眠りにつく。その繰り返しです。
勉強というのは目的地があるように見える。つまり合格ですね。合格するために努力する。ところがその目的地と現在のあなた自身との変な乖離(かいり=意味を調べてください)が妙な浮遊感になって受験生をむしばむことがあります。勉強することに対しての現実感が稀薄になる。じつはこれは勉強に限った話ではありません。仕事なんかもそうですね。
巡礼そのものが聖地であるという諺(?)があります。そうやっていま生きること自体が目的であるべきなのです。受かるために勉強しているのではなく、いましている勉強そのものが自分の目的なのだと感じてください。出そうだからやる、出ないかもしれないから手を抜くではいけない。損得勘定みたいな姿勢では、ものごとは成し遂げられません。
受かるかどうか、そんなことはある意味どうでもいい。とにかく目のまえの課題に全力で取り組みどこに進学しても実力者である自分自身になるのだという冷静さが大切です。
全力というのは、うんと先の結果を予想しないということです。あまりにも過去と未来をうろうろしすぎて現在にいない人が多い。社会のーーもう少し踏みこんで表現すれば経済至上主義みたいなものがーーあなたをつねに未来に誘おうとしています。将来の夢か将来の不安、その側面からだけ人々にたくさんのお金を使わせようとしている。
過去に生きている人もいます。昔はこうではなかった、あのアクシデントで自分はだめになった・・・過去にとらわれすぎている。しかし、あなた次第ですよ。ここからです。ここから1日1点主義で生きてください。あくまでも「結果」として、うまくいくはずです。
2013.10.31 13:37
- カテゴリ :とっておきの学習方法
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