昨日、3年生の授業でこういう文章を扱いました。松尾芭蕉ですね。江戸時代の俳人。「奥の細道」という有名な紀行文があります。ラズウェル細木先生の「酒の細道」という面白いマンガもありますが、それは今回は関係ないことでした。
松尾芭蕉は何のために旅をしたのかということが書かれていた。簡単にまとめると①自然とふれあう②人と出会う③歴史のあとを探るとありました。この3つの出会いを通じて芸術的な心にさらに磨きをかけていたというわけです。
問いがいくつかついていました。まあ、いちおうはやってみます。
しかし、この文章を読んで大切なのは、問いがまるかばつかなどということより内容そのものをどれだけ頭(心)に残しておくことができるかということでしょう。旅だとか旅行だとか、すぐにでも作文の課題で出てきそうです。
そのときに「旅行ねぇ・・・」と一から考えるのはかなり大変です。読んだ文章を頭(心)に残しておけば題材に困りません。
昔の人はなぜ旅をしたのだろう・・・みたいな書き出しでいくらでも書けそうですね。自然、人、歴史という3つを柱にして、それぞれを詳しく記述していけば相当の字数にもなるでしょう。
まあ、説明的文章を読んだらーーこれは使えそうだというものだけでもーー決まったノートにメモしておくといいのです。「松尾芭蕉の旅の目的。①自然②人③歴史」だけでいい。1分もかからない。毎回何かしら残しておけば、作文を書くとき「いいネタ」が大量に出てきます。
ここからは全然関係ないことを書きますが、自分の旅は上記の①~③まるであてはまらない。名古屋にばかり行っていますが、自然なし、人なし、歴史なしです。で、何があるかというと名古屋伏見の名居酒屋だけ。ただ1時間も長居はしません。
じつは私は息子にさえ(彼が中学生のとき)「お父さんと旅行しても盛り場をうろうろしているだけなのでつまらない。もっと自然の多いところに行きたい」と言われてしまったぐらいです。私は私で自然の多いところは興味がないので、その翌年から家族旅行そのものがなくなりました。
名古屋では決まったホテルに泊まるのですが、その部屋も気に入っている。窓枠が非常に大きくて寝そべって外をながめているだけで非常に気分がいい。酔っ払っていたせいもあり、ついには窓枠で寝てしまった晩があるぐらいです。
旅の目的が①こだま号グリーン車②伏見の名居酒屋③ホテルの窓枠・・・ではろくな作文になりません。ですから、私も「旅」の作文を書けと言われたら、松尾芭蕉の例を拝借すると思います。そうやって表現できる世界を広げておくわけですね。
2013.09.14 13:28
- カテゴリ :とっておきの学習方法
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