2013.05.31 13:59

 昔の生徒から「ブログで読んだ恋の話が面白かった」と言われて、そんなものかなと感じるときがあります。男の子が多いですね。私自身書いたことを忘れている話が出てきて、あれはいつごろですか? と質問されたりする。
 まあ、そういうものなのでしょう。私は幼稚園以前から異性に恋愛感情を抱いたりしていましたから、ずいぶんいろいろな女の人を好きになってきたと思うのですが、思い出として語りたくなるような出来事はほとんどありません。

 ある女の子とデート(と言えるのかな)できることになって狂喜乱舞したことがあります。20代ですね。その女性と2人で会えるという事実だけで、私には奇跡のように思えました。それぐらい相手のレベル(というのは変ですが)が高かった。舞い上がった私は当日全財産を持っていこうと考えました。1回目のデートでそんなにお金を使う機会もないでしょうが、何がどうなっても完璧に対処できるように手許にあるだけ持っていこうと思ったのです。
 すると7万いくらありました。逆に言うと貯金を下ろしてもそれしかなかった。

 自称ロッカーのおれが財布みたいな女々しいものを持てるかということで、お札はスラックスのポケットにぜんぶ裸で入れた。硬貨もです。スラックスは黒。うえも黒。自称ロッカーはぜんぶ黒。
 女の子と会ってーー結局全然お金を使う展開にならなかったのですがーー今日はお金をいっぱい持ってきたという意味のことを話しました。記憶があいまいなのですが、お札を見せたかもしれません。雑な感じがロン・ウッドっぽくてイカしていると勘違いしていたのですね。

 その人とは結局一度会ったきりでした。
 15年以上たって、私は江ノ島の茶店みたいなところで家内やまだ幼かった息子と何かを食べていました。海が見渡せるようなお店ですね。夏ではないですよ。
 離れたところにビールを飲んで大騒ぎしている20歳ぐらいの大男がいました。一緒にいる色白の美少女は非常に知的で繊細な感じで、男性の張り切りぶりにとまどっているように見えました。少女と一緒でうれしいのでしょう。男は「おれ、今日は金持ってるんだ!」と言って、女の子のまえに壱万円札を何枚か出した。

 はっとしましたよ。
 私はとても見ていられない気持ちになり視線をそらしました。私はあの日自分がどんなに惨めだったかということを考えました。と同時にまた、それがあのときの自分にできる精一杯のことだったのだとも思いました。
 ・・・こんな「恋の話」どうしようもないとも思うのですが、面白がってくださる奇特な方がいらっしゃるので、たまに書きます。
 
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2013.05.30 12:52

 基本的に私は1日2食です。朝は多めの水とサプリメントと薬とコーヒーを飲むだけですね。それで何十年も過ごしていますが、とくに問題は生じません。
 昼は平均して3時ぐらいに食べます。教室に来ているときはほとんど外食です。自宅から持ってきたり、近くで買いこんできたりはしません。気分転換という意味も含めて、近所のどこかのお店で食べています。

 渋谷教室勤務になってからおかげさまで2年以上経過しました。行くお店もだんだん限られてきた。そういうものなのでしょう。
 私は毎日行ったお店を手帳につけています。これまた何年も習慣としてやっていることで、とくに深い理由はありません。毎日の体重と着ている服と食べたお店は記録に残すようにしています。

 この近くに、先週で通算112回行った洋食屋さんがあります。112回ということは週に1回ずつぐらいですね。ずーっと通い続けている。
 そこは中休みをしないお店なのです。最近はランチ営業が終わると閉めてしまうお店が多いですね。しかし、そのお店は昼から夜まで通しで開いています。食事時間が夕方近くになってしまっても、ふらりと寄れるので便利なのです。

 また、いかにも洋食屋さんという味もうれしい。レストランではないんだなあ。洋食屋さん。「個人経営の昭和の洋食屋さん」という感じ。
 ハンバーグだとかメンチカツだとかはお箸と一緒に出てきます。定食にはお味噌汁もついてくる。唯一ナポリタンだけはスプーンとフォークです。ナポリタンはすごく懐かしい味で、グルメ雑誌にもとりあげられていました。

 作っているオヤジさんがなかなか気難しいのも「いかにも」感(?)があって個人的には気に入っています。「シェフ」ではなく、職人さんと呼びたい雰囲気。はじめのころはちょっとおっかない感じもしたのですが、現在はずいぶんいろいろなお話ができるようになりました。
 私はあちらのご家族の構成をすべて知っています。あちらも私の家族構成や息子の通っている大学のことなんかをご存知です。

 そのお店が今晩おそくテレビに出るそうです。「お願いランキング」という番組。突然取材に来たとおっしゃっていました。本当に突然なのですね。渋谷の洋食屋さんをまわるのだそうです。
 私はこの番組を何かの機会に1度か2度見たことがありました。もともとテレビは見ないのですが、今日だけは見てみようと思っています。そんなささやかなことがすごく楽しみですね。人生というのは。
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2013.05.28 14:07

 適正に。ここが難しい。勉強にかぎりませんけどね。
 わかりやすいように食事に例えます。好物がある。何にしましょうか。ハンバーグでいいや(私の食文化水準ですとこの程度のものしか浮かびません)。ハンバーグが大好きである。作ってもらって、あるいは好みのお店で食べる。
 しかし、仮に今日にかぎって大慌てで食べたらどうでしょう? 時間がないので5分で飲みこむようにして食べる。あるいは、3人分食べたらどうですか? 満腹になってもさらに食べ続けなければならない。

 楽しくないですし、おいしくないですね。少なくとも1人前をゆっくり味わって食べたときほどの満足感は得られない。身体にだってよくないでしょう。
 何がいいたいのか。ものごとはたくさんやればやるほどいいというわけではないということです。もちろん勉強も。たくさんやればいいと考えて(というより周囲に指示されて)それこそ「大急ぎ」で「5人分ぐらい」やっている人もいるかもしれません。ご本人も楽しくないでしょうし、身体(というよりこの場合は頭かな)にもよくありません。

 ということは・・・無限にはできないということです。機械ではないのですから、どこまでもどこまでも延々と勉強(それ以外でも)し続けることはできないのですよ。
 であれば、厳選して必要なことを確実に身につけていくべきです。少ない時間できちんとやるためには当然計画性が必要です。とりあえず自分のしたい勉強から手をつけるという人がけっこう多いので驚きます。その順番で本当に大丈夫ですか? 好きな科目に手をつける以前にやっておくべきことがあるのでは?

 机のうえを片づけるのはいつやりますか? 勉強のまえ? 終わったとき? 机のうえがメチャクチャなので時間がかかるという人がいますね。あのプリントはどこに行っただろうとあっちを探したりこっちを探したり、そんなことばかりしている。勉強をはじめる段階で、机のうえが片づき必要なものだけが揃っているというのが理想です。
 これ、そんなに難しいことですか? やっている人はあたりまえのようにやっています。能力ではなく、クセをつけるのですね。

 環境は大切なのです。土俵のうえが散らかっていたらお相撲さんは集中できません。茶道なんかもそうですね。茶室にいらないものが置いてあったなどという話は聞いたことがない。勉強するときもそうやってきちんと結界(?)を築くのです。
 整理しますよ。
 長時間だらだらとやり続けることは不可能だと認識する。やるべきことの優先順位を明確につける。身のまわりを整理整頓して勉強の「フィールド」を作る。・・・これだけでもパワーがみなぎってくるものです。いわゆるやる気が出てきます。まあ、試してみてくださいよ。
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2013.05.27 13:22

 私は自分の人生はこれでよかったのだと納得しているのですが、気をつけていることがいくつかあり、たとえば「生徒に対して偉そうにしない」ということはつねに心がけています。仮に権威みたいなものが自然に滲み出てくるのであれば、それはそれで悪いことではないでしょう。そういう先生はたくさんいらっしゃる。しかし、ふんぞり返って偉そうに見せるのはあまりいいことではないと考えています。
 先週こういうことがありました。

 授業後、ある生徒から電話がかかってきました。偶然私が出た。
「ペンの先っぽを教室に落としてそのままになっています」というのです。シャープペンシルのお尻の部分ですね。消しゴムにかぶさっているところ。あれを授業中床に落としてしまった。あとで拾おうと考えていてそのまま忘れて帰ってきてしまったというのです。まだあるかどうか、そしてもしあったらとっておいてほしいという用件でした。
 どこの教室? と質問してみましたが、教室番号までは覚えていないと答えます。

 で、私はどうしたか。
 あったらとっておくよでは彼も心細いでしょう。「わかった」と一度電話を保留にしました。それからその生徒がいたはずの今日の教室を受付のリストで確認した。うんと離れた教室でした。すぐに走っていってーー走ったのは半年ぶりぐらいですーー教室内を確認しました。すると、生徒が話していた「右側の最後部」に落ちていましたよ。紫色の「ペンの先っぽ」。あった! と私もうれしかった。

 もう一度走って、机まで戻りました。受話器を取り上げ「紫色のやつだな? あったぞ」と言った。生徒は喜んでいましたよ。
 このとき、たとえばほかの職員やアルバイトの方もいらっしゃった。私は私でいちおう仕事中(日報というものを書いていました)でもあった。しかし、こういうのは大切なところで、生徒から直接何か頼まれたら教室長がどうのこうの・・・などと面倒なことは考えずに「自分が」すぐに見に行くのです。偉そうにしないというのはそういう感覚です。

 飲食店や洋服屋さんなんかでも、お得意さまには非常にサービスがいいのに一見客には何となく冷たい感じのお店がありますね。お金をたくさん落としてくださる方にだけ手厚い。その気持ちはわからなくもないのですが、そうやって「相対化」した人生を送っているといろいろ迷いが生じてくるのではないかと心配になります。「お客さまは神さまです」ということであれば、すべてのお客さまは神さまだと「絶対化」してしまったほうがよほどわかりやすい。
 その生徒はよくできるいい子ですが、1番というわけではない。しかし、仮に1番の生徒であっても逆に最下位の生徒であっても、私は同じことをしています。そういう人間として生きていきたいということですね。
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2013.05.26 11:39

 私も長いことこの仕事を続けていますから、いろいろなことがわかります。この生徒は自分のことを気に入ってくださっているなということもわかれば、この生徒は私みたいな人間が苦手なのだろうなということもわかる。ただこちらとしては、全生徒に希望を与えたいということ「しか」考えていません。1人残らずです。全生徒ですね。
 先週、あるクラスでこういうことがありました。みんな相当疲れている。部活のあと駆けこんでいらっしゃるわけですよ。くたくた状態の子もいる。何人か、途中でうつらうつらしはじめました。

 私は授業のなかで「その状態でも構わないから来てくれたらいい」という話をしました。とにかく来てくれさえすれば仮に居眠りしていても効果があるように指導していくから休まないで来てくれたらいい。
 そういうことってあるのです。たとえば、プールに毎日通う。一生懸命泳ぎの練習をしなくても全然プールに行かない方より泳げるようになります。そういう「事実」を私はたくさん知っている。だから、そう伝えました。寝るような生徒はだめだ、ではない。寝てしまうほど疲れていても来てくださるような生徒は見込みがある、なのです。

 不思議なことにその話をしたらみんな逆に起きてしまいました。それはそれでいいのですが、とにかく希望を与えることしか考えていません。
 仮にA高校に不合格になったとします。それでもB高校に進学できることに感謝の念を持たせ、希望を与えるということですね。合格=永遠の幸福と短絡的に考えてしまうような浅薄な人生観は押しつけないように気をつけています。
 本当は生徒だけではないのかな。私は全人類に対して希望を与えたいと思っています。

 昨日もある生徒に話しました。「空前絶後」という言葉がありますね。空前絶後の出来事でも起きたら、刺激的だし楽しいしきっかけがつかめるだろうし頑張れるに違いないと世の中の多くの人は考えています。何も起きないから自分は同じままなのだと。
 とんでもない! あなたにとって「空前絶後」ではない日が1日でもありましたか? 今日はきのうとまったく同じですか? 明日は今日とまったく同じですか? そうではないでしょう。毎日毎日、空前絶後が到来し続けているのに気づかないのはわれわれ側なのです。

 ですから、希望を持って生きてください。大人だってそうです。「空前絶後の1日が来てくれた!」という喜びの感覚。根底にそれさえあれば、日々の生活がどれだけ美しくなっていくことか。
 少なくとも空前絶後の1日を強欲や憎しみ、偏見、暴力で塗りつぶそうとは考えないでしょう。こういうことは「しかつめらしく」説くことではないですね。ですから、さりげなく終わりにします。あなたがおいくつでも依然として「空前絶後」の刺激的な日々は到来し続ける。人生はそういう仕組みになっているのです。
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2013.05.25 06:34

 今日は朝からいろいろと用事があり、早朝自宅で書いています。教室に着いてからはちょっと忙しいのですよ。
 最近は日記をつける習慣がだんだん乏しくなってきているみたいですね。子どもだけでなく、大人の方もそう。毎日必ず日記をつける方はどれぐらいいらっしゃるのでしょう。確実に減ってきているように思います。

 私はいちおうつけています。形だけですが、毎日書くようにしています。とくにここ2年ぐらいはサボらずに書いています。心情は書きませんが、何をやったかという主だった出来事は残しています。
 すると去年もいまごろ保護者会をやっていたなということがわかる。また、何時ぐらいに起きていたかもわかる。詳しく書いていなくても思い出すのです。

 毎年毎年同じようなことをやっています。やっていることにたいして進歩はないですね。たとえば同じお店に飲みに行く。それでも感じ方はちょっとずつ変わってきている。
 昔、こういうことがありました。中学2年生のころ両親のどちらかが私の日記をこっそり見ていることに気づきました。親ってときどきそういうことをしますね。アタマにきたので私も母親の日記を盗み読んだ。すると私のことが悪く書いてありました。本当に困った子だ、ろくな人間にはならないだろう、あの子の行く末を思うと暗澹たる気持ちになると書いてあった。

 こりゃ全然だめだということで、つぎに父親の日記を探しました。父親の日記は古いものしか見つかりませんでした。幼児期の私について書いてあった。変な好奇心が強くて困る、幼稚園児のくせに性的なことにばかり興味を持って困ったものだという意味のことが書いてあった。うーむ・・・ですよ。自分はあまりこういう感じの日記を残したくありませんでした。
 で、心情を書かずに事実関係だけを書く。それだけでも気持ちはよみがえります。そういうものです。

 30代の日記に、夜中に新宿から阿佐ヶ谷まで歩いたと書いてありました。将棋の道場に通っていたころですね。
 奨励会員の「先生」に駒落ちで負けてしまって悔しかったのですね。納得がいかず新宿でメチャクチャに飲んだ。そのまま腹をたてて歩き続けました。はじめは中野ぐらいまでと思っていたのが、中野を越え高円寺を越えいつのまにか阿佐ヶ谷を越えた。結局、夜中の3時すぎに自宅に戻りました。

 夜道を歩きながら何を考えたとは書いていない。それでも思い出すことができます。
 小学校のとき、学校で日記を書かされました。とにかく心情を書けと言われた。逆ですね。これこれこれで悲しいとかうれしいとか苦心して書きました。しかし、いったん気持ちを表現してしまうとぜんぶウソだという感じがします。そんな単純なものではない。それよりは事実だけを書いておく。すると、あの日は悲しかったけど妙にほっとしたのも事実だったなというような細かいところまで思い出す。万が一、他人に読まれても全然問題ありません。事実だけを書いておく日記をお勧めします。あとで見るとけっこう楽しいですよ。

 

 
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2013.05.24 13:28

 私は小中高大と学校生活は全然うまくいきませんでした。全然、です。自分でそういう印象を持っています。ただそれはすべて私個人に責任があり、学校そのものはーーどれも私立校でしたがーー素晴らしかったと思っています。いまになると「いい学校だった」とつくづくわかるのです。
 落ちこぼれというより、完全に部外者みたいな感じでした。所属しているようなしていないような。私自身がそういう立場を強く望んだのですね。

 いい先生もたくさんいた。いい先輩後輩同級生もたくさんいた。しかし、私はほとんど親しくおつきあいすることはありませんでした。孤高と書きたいところですが、正確に表現すれば「孤低」だな。そんな言葉はありませんが、自分はまさしく「孤低」状態にいました。
 中学高校時代、マラソン大会というのがありました。中学のときは少しは真面目に走っていましたが、高校に入ってからはかったるいので歩いてばかりいた。高校3年生のときはとくにひどくて行きも帰りもほとんど歩きました。

 同じようにだらだらしていた仲間と何の話をしていたかも覚えています。尾崎紀世彦さんとトム・ジョーンズの比較で盛り上がった。やがて周囲にだれもいなくなり、知人は「だいぶ遅れちゃったのでおれもちょっと走るわ」と行ってしまいました。私だけ小声で歌を歌いながら土手道を歩いていった。
 ゴールに近づくと、すでに遠くで全校集会みたいなことがはじまっているではないですか! 全員がきちんと制服に着替えて整列し、校長先生の訓話を聞いています。そこに体操着姿の私がふらふら帰ってきた。

 さすがにこれはまずいぞと思い、最後の150メートルぐらいを走って草むらに下りました。そこに私の制服だけがぽつんと残されているのです。「いったい何があったんだ?」という感じで下級生がこちらを見ています。着替えているあいだも先生のお話は続く。「1人の脱落者もなく・・・」というフレーズを耳にして、自分に対する皮肉だなと思いましたよ。
 怒られると思ったのですが、どの先生も顔は明らかに怒っているものの何もおっしゃらなかった。何を言ってもむだだという気持ちだったのだと思います。

 帰りの電車で一緒になった男に「あそこまでやれるのはおまえだけだよ」と変な褒め方をされたのですが、私のなかには反抗だとか目立ちたいとか周囲に褒められ(?)たいとかという感情は一切ありませんでした。ひたすら静かに「孤低」でいたかっただけです。
 しかし、あの「孤低」があったからこそわかるものが出てきたというのも事実です。現在、昔の私ほどではなくてもいろいろとうまくいかない方もいらっしゃるかもしれません。そのこと自体が武器になる日もあるのですよ。
 明るく生きていただきたいと思います。
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2013.05.23 13:42

 今日は午前中模擬テストの業者さんの「高校進学説明会」というのに行ってきました。塾の先生向けに毎年開催されているもので、私はだいたい参加しています。場所が池袋。池袋の私立高校の講堂を借りて実施します。池袋教室勤務のときはそのまま教室まで歩いて帰れたのですが、いまはーー渋谷ですからーーそういうわけにはいきません。電車を乗り継いでさきほど戻りました。
 そうそう、池袋教室、いよいよ移転が近づいてきました。名残惜しいので1度だけなかに入ってこようと思っています。

 説明会、いろいろと収穫がありました。よく知っていたこともありますし、へええ、そうなのかということもあった。そんなに大きくは変わりませんが、あれこれと試行錯誤は続いていますね。
 資料をたくさんいただいたのですが、今年の都立高校の入試の集団討論でどのようなテーマが出題されたかという資料が面白かった。これ、皆さんも(都立高校を受けない中学生高校生の方も)ちょっと考えてみてくださいよ。

 たとえば「合唱コンクールの放課後練習に来ない人がいてクラスのムードが悪くなった。改善策についての討論」というのがありました。どうしたらいいですか? 私は自分がどちらかというとそういう人間なのでよくわかるのですが、放課後練習に来ない人のなかには何を言われてもまったく真剣にやらない(できない)人もいるはずです。みんなに何かをやらされる自分を被害者だと確信していると思いますよ。きれいごとではどうにもならない。で、どうしますか?
 また、こういうテーマはどうでしょう。「電車やバスの優先席は必要か」

 あたりまえ? しかし現在、優先席がきちんと機能しているとはとても思えません。私はいま教室に来るときの山手線で優先席に座っている人間を確認して(新宿駅を出たとき)きたのですが、6人中5人が20歳前後の健康そうな若者で3人は携帯電話(らしきもの)をいじっていました。
 そういうなかで「優先席は社会的弱者のために絶対に必要だと思います」と答えても全然説得力はない。では、どうしますか?

 ほかにも「修学旅行の班はくじ引きで決めてよいか」とか「明日提出の宿題を友達に写させてと言われたら」とか「リーダーに求められる資質」とか、要するに単純にいい悪いだけでは判断しかねる話題がたくさん出ています。
 こうしたことをあなたはふだんから考えて生きていますか? ふだんから考えるのですよ。入試に出題されそうだから考えるのではなく、ふだんからあたりまえのように考えているべきなのです。あるいは周囲の大人にうながされて意識しているべきなのです。もちろんいまからでも遅くはありません。立ち止まって、自分のこととして考える癖をつけてください。

 
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2013.05.20 13:14

 以前、大学時代の知人が突然教室に手紙をくださった話を書いたことがありました。ブログで私を見つけてくださったのですね。おととしの夏のことでした。便利な世の中になったものだとつくづく思いました。
 昨日、見知らぬ方からやはり教室に手紙が届いていました。どなただろう? と思いながら開封した。するとーー驚きましたよーー20年以上昔に教えていたある生徒からでした。当時、高校生でした。

 ご結婚されて名字が変わっていたのですね。ですから「見知らぬ」方だと思った。お子さんがZ会の通信教育をはじめられたそうです。そこで私を見つけてくださった。ブログも読んでくださっているそうです。
 20年以上昔ということは、私はまだ30代です。小説家としてデビューする直前ですね。当時、書く時間を確保するために少し仕事を減らしたりしていた時期があります。懐かしい。

 当時のエピソードを書いてくださった。私自身、覚えていることと覚えていないことがあります。まあ、そういうものでしょう。私がこんなことを話したというセリフも書いてあった。意外だったのですが、いまとあまり変わらないですね。ずいぶん変わってきたつもりなのですが、根本は変わらないらしい。いまも感じているそのままのことを当時から他者に話していたみたいです。
 少しだけ不思議だったことがあります。30年以上いろいろな生徒を見てきた。彼らのすべてを覚えているわけではありません。

 じつは先週のどこかでーー正確には覚えていませんがーー私はその生徒のことを少しだけ山手線のなかで考えました。そういえばどうしているだろう? ぐらいですね。当時の私の年齢より高くなっているわけで、突然お会いしてもわからない可能性があります。まあ、わからないでしょう。それでも何となくぼんやり思い出した。
 ですから、心のどこかに「やっぱりこういうことが起きたか」という気持ちはありました。驚天動地(?)というほどではなかった。

 大学の知人からお手紙をいただいたときは本当にびっくりしましたが、そのときもあとで調べてみると私はその2週間ぐらいまえに大学時代のある人の夢を見ていました。憧れていた女性ですね。
 先日「長い坂道」というタイトルの記事を書きました。あの話の男性とこの女性の夢を見たときは、書き残しておくようにしているのです。私の人生に非常に大きな影響(もちろんいいほうにです)を与えてくださった方たちなので、そうしたことも残しておきたいのですね。
 予兆が全然なかったわけでもないのか・・・とあとで考えました。

 私は彼女の弟さんも見ていました。弟さんが当時の私と同じぐらいの歳になっていらっしゃるはずです。すごく柔道が強かった。
 私はもともと「はかなさ」みたいなものが好きなので、自分のことを他者に覚えておいてもらいたいとはまったく思っていません。忘れられたほうがいいぐらいかもしれない。同窓会みたいなものに参加しないのも同じような理由からです。家族には自分が死んだら「一切の痕跡を残すな」と言ってあります。それでも突然こういうことがあると面白い。人生ですね。
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2013.05.19 12:15

 勉強に限りません。量を積み重ねる。いずれ質が変わってきます。そして上達する。
 量を積み重ねる過程を「努力」と呼びますね。ただし微妙なコツがあります。今日はそのことについて書いてみます。

 量を積み上げていくためにはある程度の時間を確保しないといけません。物事をやりはじめて本当に集中してくるまでにだれでもある程度の時間が必要です。いわゆる「ノッてくる」状態になるまでに時間がかかる。最後はノリノリ(死語ですか?)になるのが理想です。
 ところが、あんまり早く次のことに移ってしまうとノリノリ状態になる以前に終わってしまう。こういう状態ですといくら量を積み上げても質的な変化が起きてきません。

 たとえばAさんとBさんとCさんのことを深く理解しないといけないとします。毎日30分3日間しかない。Aさんと10分話しBさんと10分話しCさんと10分話す。これを3日間繰り返す。
 それよりは1日目はAさんと30分じっくり話し2日目はBさんと30分、3日目はCさんとやはり30分じっくり・・・としたほうがはるかに深く理解できるということですね。

 生徒たちには「魂をこめろ」と言っているのですが、あちらこちらに気を散らしていると魂がこもらないのですよ。
 とくに勉強はそうです。英語と中国語を習得したい人がいたとします。やはり日々30分しか時間がとれない。その場合、毎日15分ずつ英語と中国語をせわしなく勉強するよりはある日は英語だけを30分、つぎの日は中国語だけを30分としたほうが上達は早い。効率ではないのです。最低30分ぐらいは時間をかけないとノリノリにならない。魂がこもってこないのです。

 魂がこもるなどと書くと抽象的ですね。どういうことか。
 たとえば漢字練習1つとってもいろいろなことに気づくようになります。気づきが多ければ多いほど得るものも多くなる。いままでも「盛」という字は何度も書いてきました。ところがあるとき突然「そうか、皿のうえに成るということか!」と気づく。いままでも「念」という字は飽きるほど書いた。ところがあるとき突然「今ここに心があるという意味なのか!」と気づく。質の変化が起きるというのはこういうことです。

 あれもこれもとばたばたしないで1つのことをじっくりやってみてください。私も教室でいろいろやることはあるのですが、ブログの記事を書いている最中はほかのことに手を出しません。採点だとか予習だとか電話をかける用事とかーー合い間合い間にべつのことをしていると、文章に魂がこもらないということをよく知っているからです。
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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