2012.07.31 10:10

 初期のころ一度書いた話です。
 私は小学生のころ、常習的にカンニングをしていた時期があります。もちろん褒められた話ではありません。
 両親が厳しかった。いわゆる進学教室のテストですね。悪いとものすごく叱られました。封建的な時代だったのでーー現在とは単純に比較できないでしょうーー点数がとれないと殴られたり蒲団で寝かせてもらえなかったりしました。床にじかに寝ろと言われた。さらに外に出されたり食事をとらせてもらえなかったりしました。

 罵られるのも精神的につらかったですね。おまえはろくでなしだ。努力ができないばか者だ。所詮負け犬だ。将来はろくな人間になれないだろう・・・そういうことを延々と聞かされた。誇張して書いているわけではないですよ。もっとひどいことがたくさんあったのをあえてぼかしています。ある種、身内の恥ですからね。
 父自身もそうやって躾けられてきた。で、軍隊でしごかれて磨き(?)がかかったのですね。もともと癇癪持ちなのです。私に対して愛情がないわけではありませんでした。それは理解していました。

 時代が時代でそういう扱いを受けて育っている子どもは私だけではありませんでした。で、互助会みたいな悲しい組織ができた。点数が悪いと自宅でひどい目にあわされる子どもが集まって、こそこそ答を見せ合うようになりました。いま思えば、みんなびくびくした気弱な小学生でした。男の子ばかりだったな。
 少しだけ点数が上がると両親は「努力すればできるじゃないか」と喜んでいました。私は非常に暗い気持ちで「うん」と言いました。

 あのとき、僕はこんな生活はもういやだと両親に真正面から対峙するだけの胆力は自分にはありませんでした。「やる気があるのか」と問われれば「あります」と嘘を言い、「絶対に努力すると約束できるのか」と言われれば「絶対に努力します」とその場しのぎのごまかしを口にしていました。毎日が嘘だらけでした。
 ・・・書いていて具合いが悪くなってきましたが、ぜんぶ本当のことです。

 カンニングという行為は現在の私の立場からすると絶対に許容できない行為ではあるのですが、複雑な事情が絡むケースも混在しているとは思っています。会則みたいなものでは即時退会処分の対象になってしまうのですが、万が一そういうことが出てくれば個人的に事情を聞いてやらなければいけないですね。
 うちの息子はカンニングをやる必要がなかったと言っています。「悪い点でも怒られなかったから」それもどうかと思いますが、やりたくないカンニングに頼るしかなかった私より、ある意味では幸福だったような気がします。
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2012.07.30 10:13

 この期間、早く起きるわけですが、家内もパートに出るので早い。さらに息子も大学に行くために早く起きます。早朝からわさわさしている。なかでも私は、要するに仕事まえに遊んでいるわけです。遊ぶために何時間もまえに起きている。ぎりぎりでいいのであれば、おそらく8時に起きれば間に合うところを6時には起きています。
 遊ぶと言っても子どもではありませんから走り回ったりはしません。Youtubeで音楽を聴いています。

 クラシックも聴いてみようと試みるのですが、どうも慣れていないせいかリフ(?)がつかめなくてすぐに飽きてしまいます。だめですね、体質的に。で、とりあえず朝はドゥーム・メタルみたいなものばかり聴いている。
 私のパソコンではないので、自室ではなくキッチンで聴いています。今朝は日本の誇るドゥーム・メタル・バンド「チャーチ・オヴ・ミズリー」のライヴ映像を見ていて、息子にお父さんは朝からそんなものを聴いてキ〇〇イかよと笑われました。

 チャーチ・オヴ・ミズリーはーーBURRN! 誌のインタビュー記事ぐらいしか知らないのですがーー本当にいいバンドだと思います。何より魂をこめて本気でやっているのがよくわかります。世界的に波が来ているからなどという浅薄な動機でこの種の音楽をやっているのではない。いわゆるニセモノは長いことロックを聴いていればすぐにわかりますよ。明らかに過小評価されていて気の毒なバンドだと思いますが、熱烈なファンの方にとってはそこがいいのかもしれないですね。

 まあ、音楽関係の仕事に就いているわけでもないのに、早朝「チャーチ・オヴ・ミズリー」を聴いて会社(教室)に来る56歳というのはちょっと珍しいかもしれません。それだけこうした音楽と本当にご縁が深かったわけで、今回の人生は一洋楽ファンとして生きられたことを幸せに思っています。
 海外のフェスティヴァルでのステージ映像を見ていると、本当に誇りを持ってやっている様子が伝わってきます。こういうのって、オリンピック選手が頑張っていらっしゃるのを見て誇らしく感じるのと同じ感覚ではないかと思いますよ。
 
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2012.07.29 10:12

 私は人間というのは2つのタイプに分けられるーー大げさに言うと2つのタイプしかないーーと思っています。これでよしとつねに考えられる人間と、これではいけないと迷い続ける人間と。
 外で作業する予定があった。天気予報では晴れになっていたのに目が覚めてみると雨が降っていた。雨かよーとひどくがっかりする。しかし、なかには雨なら雨でよし、それならそれがいちばんよしと納得できる人間もいるのです。

 要するにタイミングの完璧さについての信頼感があるかないか。生まれてくるときはよくわからないまま生まれてきた。死ぬ時期も場所も正確には計画できないでしょう。来たときと帰るときのタイミングは自分では決められませんでした。人生はすべてその途中経過でしかない。であれば、生まれてきたときと死ぬときのタイミングが完璧であると信じるしかなかったように、自分に起きていることは必然性に基づいて起きているはずだからすべてこれでいいのだと確信する。

 余計な緊張感やストレスは「自分はこのままではいけないのではないか」とどこかに行こう、何かになろうとすることから生じてきます。過去を悔い、将来を悲観し、漠然とした夢や得体の知れない希望にすがりつこうとする。
 きっと「いつか」「誰か」が救いに来てくれるだろう。きっと「どこかで」「何か」が起きるだろう。あそこで「こうしていれば」。あのとき「あの選択をしなければ」。・・・そうではありません。本当の夢や希望は現在のあなた自身の存在であり、あなた自身のこの瞬間の思考や行動にあるのです。

 目標を持つのが悪いという意味ではないですよ。目標が現在のあなたより大きくなり、つねに押しつぶされそうになっているのがおかしいということです。目標は現在の生きる喜びになるべきであり、今日のあなたの糧にならなければ何かおかしいのです。
 志望校に受からなかったら絶望だという人がいますが、そういうのは学校が本人より大きくなってしまっている。もっと自分の大きさを思い出さないと。どの志望校より貴重なのはあなたの存在なのですよ。

 ときどきこういう話をします。進学先に期待を抱いているように、相手からも期待を抱かれる個になりなさいと。学校がこんな生徒が来てくれたらいい、こんな生徒がいてくれたらいいと思えるような人間として、この瞬間から生きるということです。それができないのであれば、志望先を間違えています。
 入学できて感謝するのはお互いさまであるべきです。得をしたのが自分だけというのはよくない。相手にもうんと得をさせてください。進学だけではありません。就職も結婚もみんな同じです。
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2012.07.27 11:44

 来るときに新宿の電光掲示板で気温を確認するのが習慣になっています。今朝はすでに33℃を示していました。午前中からその気温ということは・・・たいした暑さですね。
 掲示板は大震災以降ーー節電のためでしょうーーしばらく表示されていませんでした。考えてみれば外気の温度などというものは、正確に把握し続けなければならない緊急性は高くないわけで、わからなくていいじゃないかと言われればそれもそうだなと納得できます。

 じつは私は何年もまえからその日の体重と気温と着ている服を手帳に書きとめておく習慣を持っていました。ですから昨年の3月以降ちょっと寂しいことは寂しかったのですが、なければないで困るものではありませんでした。今月の19日、偶然掲示板が復活していることを知りました。
 あきらめていたので長いこと確認していませんでしたから、もう少し前から復活していたのだと思います。それ以来、また手帳に記入しています。

 ただ原子力発電云々で節電節電と言われるわりには、社会全体が節電しなくなってきているような気がします。震災直後は街中も暗かったのですが、少なくとも歩くのはあれでとくに問題なかった。いまは明るくなりすぎているきらいがないでもない。
 照明だけではないですね。テレビの放映時間も短くしてしまって構わないと思うのですが、そういうムードにはなりません。だいたい空調をどうこうするよりテレビを消したほうがずっと節電になるそうですが、多くの人は知らされてもいません。むしろ、電気を使わせようとしている?

 そのあたり、適当にコントロールされていると思います。要するに経済活動重視。稼げなくなったら困ると考えている人たちの意志がいちばん幅をきかせています。もっとも私はそうした風潮を単純に悪と考えているわけではありません。ただ「そうなっているな」と静観しているだけです。
 街中が暗いと経済活動にさしつかえるということはあるでしょう。多くの方が困るということであれば、「真昼のように」明るくするしかないのでしょう。

 結局、蒔いた種を刈り取る形になっている。個人だけではなく、団体や組織や国家全体がそういう仕組みになっている。無力さを感じることもありますが、生き方そのものは個々人で相当調整できるとも思っています。問題ないですね。

 
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2012.07.26 11:14

 池袋教室時代、こういうことがありました。ある低学年の男の子が、クラスの生徒をからかいました。それが若干身体的な特徴に関係するジョークだったのですね。言われたほうはそれほど気にかける素振りはなかったものの、エスカレートしていくとちょっとまずいかなとは思いました。
 何人かの先生が気がついて「続くようであれば強く注意しましょう」とおっしゃった。

 かなり深刻な表情でおっしゃった先生もいらっしゃいました。「事件」だという認識だったのかもしれません。確かにきつく叱れば表面上は何もなくなるでしょう。しかし、男の子のなかに抑圧されたものとして残ってしまう。教室は波風がたたなくなっても、たとえばその子はまたべつの場所で同じようなことをするかもしれない。叱られる叱られないの判断だけで動いているわけですからね。
 私はこの件は任せてくださいとお願いしました。で、からかった生徒に手紙を書きました。

 詳しい内容は忘れてしまいましたが、きみはなかなかおもしろいことに気づいたなと書きました。そういうことに気づけるのはある種の才能だとも。ただちょっと相手もつらいかもしれない。きみは快活で利発な子なのでいまのままでいいとも思うが、せっかくの能力は世の中全体に対して愛情を広げる方向に使ってみてくれと書きました。
 抽象的ですね。何々と言ってはいけないなどと浅薄なことはあえて書きませんでしたよ。

 まだまだ子どもっぽい部分が残っている12、3歳の少年ではありますが、私自身が彼を担当していたという事情もあり、大きな視野から必ず伝わるという確信はありました。
 思ったとおり、その後まったくからかったりしなくなりました。完全に終わりです。こういうの、伝え方が大切なのです。

 これには後日談があり、手紙自体は生徒に出したものなのですが、お母さまからお礼を言われました。漠然とした書き方でしたから細かい事情はおわかりにならなかったと思います。それでも伝わるものがあったのでしょうね。私もそう思いますとおっしゃっていました。
 問題が生じたときに、問題を「消す」ことだけを考えていると発展性がありません。人間が問題を起こしているわけですから、その人間が昇華成長できた結果として問題がなくなるという視点が周囲の大人には必要だと思います。ご家庭でも・・・ということですね。
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2012.07.25 10:39

 最近ーーと言ってもここ2週間ぐらいですがーー突然読書が億劫になりました。いつもなら本を持って教室にくるのですが、何だか活字に触れたくない。よく考えるとときどきそういう時期があります。読書に没頭する時期とまったく読まない時期と。無意識のうちにバランスをとっているのでしょう。人間、もともとそんな風にできているのではないかと思います。

 これを絶対に毎日読まなくてはと強制するとよくない気がします。生徒にはいつも、読書をまったくしない生活は国語の勉強という観点から考えると心もとないとは言っています。できるだけ活字は読んだほうがいい。しかし、ある程度習慣ができているのであれば、しばらくお休みするのもいいでしょう。自然に読みたくなる時期が訪れるはずです。
 講習中は早起きですよ。けさは5時半かな。自宅を出たのは8時すぎですが、ばたばたするのがいやなのでとにかく早く起きます。

 そういえばもうすぐオリンピックがはじまるみたいですね。私は世間のことに疎いので、以前オリンピックの最中に「そんなことをやっていたのか!」と知って驚いたことがありました。冬季オリンピックだったかな。
 夜中にテレビでさかんに何かやっているので、どうして夜中までスポーツ中継をやりだしたのか調べてみたところオリンピックの真っ最中でした。ははあ・・・と感心しましたよ。

 朝それだけ早く起きても朝食は食べません。身体が重くなるのがいやなのです。ミネラルウォーターとコーヒーだけを飲む。サプリメントも飲んでいます。3種類か4種類。
 で、ずーっと音楽を流しながら部屋で好きなことをしています。今日はB・J・トーマスのベストアルバムをエンドレスで流していました。例によって将棋の棋譜をならべたり昔の文章をいじったり。息子が大学の試験とかで起きてきました。私のほうが先に出てしまったのですが、まさか二度寝していないだろうな。

 昔、ある生徒に「先生みたいに洋楽にくわしくなりたいのですが、どうすればいいのですか」と質問されたことがあります。「雑誌とか読めばいいんですか?」
 そういうの、わざわざ「勉強する」ものではないのです。自然にそうなるかならないか、のどちらかです。方法論は好奇心(愛情)が集めてきてくれるのでまったく心配いりません。じつはどの世界でも同じだと思いますよ。

 

 
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2012.07.24 10:49

 新しい問題集をやりはじめたり塾に通いはじめたりすると瞬間的に点数が上がることがありますが、大半の理由は新しいことをはじめた緊張感と期待感にあります。それはそうですよ。勉強ははじめた直後から点数が上がるものではありません。本当に実力がついてくるのは何ヶ月もたってからです。
 「新しい」というだけでていねいに、真剣に取り組むようになる。それでいままで隠れていた能力が出てくるのですね。もともと持っていた真価が発揮される。ところが数週間もたつと緊張感がなくなり失速してしまう。

 そうした精神の力は何よりも大切なのですが、なかなか理解してもらえない。同じ自分じゃないかという感覚があるからでしょう。同じ自分ではないですよ。パジャマを着たまま寝床でゲームをやっているあなたと、部活でグラウンドを全力疾走しているあなたとはあきらかに違うと思いませんか?
 勉強するときに自分がどんな姿勢をとっているか、きちんと意識し続けてほしいと思います。こんな姿勢ではだめだ・・・ということがわかるはずです。

 姿勢は周辺にもあらわれます。消しゴムが小さくてかえってノートが汚れるとか、コンパスや地図帳を忘れてくるとか、書いている文字が判読できないとか、机のうえがメチャクチャに散らかっているとかーーそういうのも姿勢の問題です。緊張感がなくなってしまった。
 はじめての塾であれば貸してもらえるかどうかわかりません。念には念を入れて用意していたはずです。ところがいざとなれば貸してもらえるということがわかっているがゆえに、いつも忘れる。重いからわざと忘れてくる人もいるかもしれません。

 責めているわけではありません。ただ思うように成績が伸びないことと姿勢の大切さを切り離して考えている人も多いので、ちょっと伝えたいと考えました。
 自分のことを書きます。昨日、私は定期を忘れて仕事に来ました。そして今日はメガネが見当たらず昔のメガネをかけて教室にきました。こういうこと一つ一つは何らかの警告だと思うのです。気をつけろ、ゆるんでいないか? という警告ではないか。緊張しすぎるのはよくありませんが、やはり適度な緊張感は持たないと。受験勉強だけではありませんね。いくつになっても同じことです。
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2012.07.23 09:49

 Z会進学教室は今日から夏期講習(単科ゼミ)です。夏休みはご自宅で勉強する方も多いでしょうが、どこかで勉強することになっている方もたくさんいらっしゃるでしょう。とくに受験生の方。忙しくて大変だと思いますが、流されないように頑張ってください。流されるというのは、自分がやっていることに対して無意識、無感覚になることです。一日一日を「くっきり」させてください。気持ちの持ち方次第でどうにでもなるものです。

 塾に通ったのにたいして効果がなかったという生徒がいます。例外なく復習が足りません。いいですか。心に刻み込んでください。復習が足りなければ、勉強に限らず学んだことは生きません。効果を感じようというのであれば、復習する「しか」ないのです。
 でも・・・という方もいるでしょう。先生の言う通りに頑張ったよ、と。

 講習で先生から毎日出される課題は復習とは限りません。むしろ先のことのほうが多い。私も毎日漢字練習を課題に出していますが、それは未知のものであり今日の復習ではありません。復習に関してはだいたいどの先生も「しっかり復習しておくように」と口頭で指示する程度です。
 先生方は復習するのは当然だぐらいに考えているものです。まさか今日のところをうろ覚えのまま、どんどん先のことだけやってきたりはしないだろうと信じている側面があります。

 ところがなかには早く勉強を終わらせたいものですから今日の復習はまったくやらない生徒がいる。とにかく課題だけ片づけて、授業中怒られない状態にしておく。そして、やったことはもういいやと片っ端から忘れてしまう。
 私たちにはその様子までは見えません。テストをやってはじめて、なんだこの子は全然復習していなかったのか・・・と発覚します。
 復習の内容についてはさんざん書きました。同じことを、すらすらできるまで、です。

 当然、時間はそれなりにかかりますよ。しかも人それぞれ違ってきます。講習をとってくださったということは、できるようになりたいわけでしょう? 手間をかけないと。きみも得意なことが何かあると思います。楽器だとかゲームだとかダンスだとか。ぼんやりしていたら得意になっていたということはないはずです。手間をかけましたね? 勉強も同じです。
 習ったことは確実に覚えておく。習ったことはスピードをつけて処理できるようにしておく。そういうことです。
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2012.07.22 13:04

 昨晩は池袋教室長のU先生と中野で飲みました。彼と飲む機会も減ってしまったのですが、昨日はわざわざ待ち合わせました。中野駅近くのワイン・バー。U先生、さすがにいいお店を知っています。私みたいに下町酒場専門ではありません。
 仕事の話はほとんど出ませんでした。まあ、教室をお預かりしていることの大変さなどは多少出ますが、基本的には個人的な話題ばかりです。仕事の愚痴などは一切出てきません。

 U先生、現在は阿佐ヶ谷というところに住んでいます。阿佐ヶ谷は三鷹教室に勤めていたころ、何人かの生徒が通って来てくれました。近いと言えば近いのです。
 そのうち二人の方にアルバイトをお願いしたことがあります。わざわざ阿佐ヶ谷の方を狙ったわけではないのですが、お二人ともしっかりしていたので教務の社員が気に入ってしまったのです。

 そうそう、どこの教室でも基本的にアルバイトの人間は教室長が勝手に選択しているわけではありません。直接指示を出す者が働きやすい相手を選んでいます。まあ、そういう子はこちらも非常に接しやすいのですが。
 それだけにやはり男の子より女の子のほうが優先されているような気がします。大学生ぐらいですと女の子のほうが社交的な部分が出るからでしょう。

 お一人は大きな神社のお嬢さんでした。私は初詣はその神社に行くようになりました。けっこう並んだりして大変なのですが、習慣になっているのですね。お母さまや妹さんも知っています。妹さんはわざわざ池袋教室まで通ってくださいました。
 息子を連れて平日の昼間にお参りに行ったこともあります。通勤時、電車から神社の森が見えるとついつい目がいってしまいます。

 もう一人の方は彼女が小学生のときから知っています。いわゆる準備講座から通ってくださった。いかにもよいところのお嬢さんという感じだったのですが、大学生のころは芯が強いしっかりした女性になっていました。いちばん感心したのは自分が見えているところでした。
 予想通り社会人になってからもうまくやっています。どこに行ってもまったく心配ないタイプですね。

 人間の能力を測る尺度はいろいろあると思うのですが、己を知っているというのは相当大きな要素だと思います。妙なところで討って出ない。またただ引っ込んでいるだけでもない。
 勘違いの痛々しさというのは、距離感をつかみそこなっているのに当人が気づかないことから生じてくるケースが多いように思います。自分を知ることは何より大切なのでしょう。そのあたり年齢性別は関係ないですね。

 
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2012.07.21 10:30

 何年かまえに男脳女脳というのが流行ったことがありました。面白いので私もテスト(?)してみたのですが、意外な結果が出ました。そのとき一緒にテストをやった複数のどの女性より自分は女性脳が強いと出ました。もしあなたが男性であればーーと説明が付されていてーーここまで女性脳が優勢なのはきわめて珍しいと書かれていました。
 思い当たるふしはあります。私は生まれてからずーっと男性より女性と気が合うのです。友人は圧倒的に女性が多かった。

 恋愛感情とかそういうのはまたべつの話ですよ。単純に女の人のほうが話しやすい。考え方が成熟している感じがします。同性は子どもっぽい気がする。
 よく「でも、世界を動かしているのは男の人のほうが多いじゃないか」とおっしゃる方(だいたい男)もいらっしゃるのですが、世界を動かそうという発想自体が私には子どもっぽく感じられます。自分自身もよくわからないままいったい世界をどうするのか・・・という感覚があるのですね。
 
 現在も友人は女性のほうが多い。単純に言えば信頼しているのは女性が多いということです。
 会社の人と飲みに行くと当然仕事の話も出てきます。私はものすごく簡単に言ってしまえば、うえの方がどなたでも同じみたいなところがあります。私は私の周囲にいる人間を幸福にするという目標を持っているだけであって、それはうえの方がどなたでも、会社の方針がどうであっても同じです。責任を持って幸福にする。

 生徒も保護者の方も会社の人も同じ。自分のいる場所で他者の幸福のためにできるかぎりのことをするーーその一点に集約されます。こういう話がすんなり入っていくのはやはり女性の方が多い。男性だと(そんなことを言って他に考えがあるのではないか)と思われてしまうような気がするのです。
 もっとも男性でもーー見た目とは関係なくーーやはり女性的で繊細な方はいらっしゃって、そういう方とは長く続きます。

 男性的、女性的というのは見た目や評判とはまたべつの要素があります。たとえばヘミングウェイ。男性的な作家の代表選手みたいに言われていますが、あの人が書いたものを読んでいると私は非常に女性的な要素を感じます。繊細な震えるような感性。女性の心理描写があそこまで上手なのは、男性ではなく女性の目で女性を観察していたからではないでしょうか。
 ボクシングをやったとか猟を好んだとか戦争に行ったとか、そういうことで決定するわけではないのですよ。何を感じ「られる」か。初期の短編(お勧めです)はとくにそんな感じが強いですね。
 
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プロフィール

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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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