2012.03.20 12:57

 あなたがどなたかを好きになったとします。よくあることですね。いわゆる誰かが誰かを「愛している」状態。この人ほど価値のある人間はいないと頭から信じこんでいる。
 ところが、彼(彼女)が学校(職場)で全員にとてつもなく価値があると考えられているかというと、必ずしもそうではありません。彼(彼女)にも敵がいるはずです。世の中そういうものです。

 その人はあなたの愛の「源泉」に見えるかもしれませんね。しかし、その感情は自分のなかにもともとあったものでした。対象があらわれたので自分自身から湧き出てきた。いつでも対象物は投影された自身の何かにすぎません。
 彼(彼女)のことを考えるとうれしくてうれしくて仕方がない。夕暮れ時の浜辺を歩きながら、なんて素晴らしい夕日だろう! と大感激します。

 その同じ夕日を親しい友人を亡くした人間は「なんて悲しい夕日だろう!」と涙を流しながらながめている。一つの同じ光景に「なんて素晴らしい」という価値を与えたのも一個人なら、「なんて悲しい」という価値を与えたのも一個人です。
 要するに原点は自分だということです。自分自身が自分の世界を作っている。好きも嫌いもいいも悪いもみんな自分だけの選択です。

 私がこういうことを書くのは、自分はまったく無力だと思いこんでいる生徒が少なからずいるからです。勉強が全然面白くない。面白くないという意味を与えたのはあなた自身です。たしかに周囲の働きかけも悪かった。食傷気味のあなたに、もっともっとと勉強を強いたのでしょう。
 ただ現時点での最終的な判断を下しているのはあなた自身です。何か一つでもいいから面白いところを見つけようとまでは考えていない。

 落ち着いてもともと持っている力を取りもどすところからはじめてください。あなたは無力ではありません。「自分は無力だ」という観念に凝り固まっているだけです。
 もう少しリラックスするといいですね。責めているわけではないですよ。力の源泉、愛の源泉が自分であるならば、どうにでもやり直せます。いつからでもどこからでもーー間違いなくーーどうにでもやり直せます。
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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