2012.02.29 15:59

 けさの雪はなかなかすごかったですね。東京であそこまで積もるのは珍しいのではないでしょうか。都立高校の発表があったので早めに教室に来ようと思っていたのですが、若干めまいがして血圧を測ったところすごい数値だったので、これはちょっとまずいかなと思い薬を飲んでしばらく横になっていました。血圧は両親ともに高いので、遺伝的な要素もあるのですね。かかりつけの医者にはそう言われています。

 ただ私はふだんの生活で全然気をつけていません。自慢することではないのですが、塩分がどうのこうのと言われても気にせず塩辛いものを食べたいだけ食べています。アルコールも日によって大量に(?)摂取しますし、飲んだ直後に熱い風呂に入ったり、そのあたりはもうメチャクチャです。薬を飲んでいるから何も気をつけなくてもいいだろうと本末転倒なことを考えたりするので、我ながら困ったものです。

 今日は当然のことながら合格の知らせと不合格の知らせが来ます。これを読んでくださっている方のなかにも合格された方と不合格になってしまった方がいらっしゃると思います。一発試験ですから、そういうものです。
 ただーーここは考えてくださいーー仮に不合格であっても実力そのものがなくなってしまうわけではありません。そこの高校を受けたということは、進学してもおかしくない程度の実力は持っていたということですね。

 運よく合格したという人もいれば、その日の調子でたまたま不合格になったという人もいる。肩書きはどこの高校生になったとしても実力そのものがなくなってしまうわけではない。また人名が変わってしまうわけでも、住居がかわるわけでも、あなたの本質部分を変えさせられるわけでもありません。
 病弱になるわけでも、一切の娯楽を取り上げられるわけでもない。あなたの好きな曲はそのままあなたを癒し続けるでしょうし、あなたの好きなタレントさんはこれからもあなたを魅了し続けるはずです。

 とても不思議なのですがーー受験に限らず、いつまでも嘆いている人間は心のどこかに「嘆いていたい」という強い願望を持っています。それが悪いというのではないですよ。ただ気づいていないケースも多い。
 さきほど私はいただいたコメントのお返事に「感謝の気持ちと幸せ度は比例する」と書きました。高校に通わせてもらえるのだという感謝。勉強をこれからいくらしても許されるのだという感謝。さらにはそもそも元気で毎日生きていられるという感謝。

 ともかく、落ち着いて一人になりましょう。あなたが持っているよきことを一つ一つ紙に書き出してごらんなさい。大好きな人がいる。憧れている職業がある。高校に通える環境に生活している。楽しみなテレビドラマがある。毎日自由にお湯が使える国に生まれた。身分による差別がない・・・リストはどこまでもどこまでも続くはずです。すべてのよきことは心の目に映るものです。目を大きく開かないと。
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2012.02.27 13:08

 最近、ちょっと調子がおかしいなと感じることが多々ありました。これが非常に微妙な話で、食事に行って「ん? この店ではなかったな」と思う。飲みに行っても「あれ? 飲みたかったのはこのお酒ではなかった」と思う。将棋を指していて「あれれ? いま全然考えていなかったぞ」と慌てる。仕事場についてから「スーツとネクタイの組み合わせが変だったなー」と後悔する。

 こういうの、原因になかなか気づかないものです。そして、すぐ部分部分に手を入れようとします。じっくりお店を選んだり、ネクタイを工夫したり。それでもまた「あれ?」ということが出てきます。
 全体がかすかにゆがんでいるのですよ。人生全体が。理由はいろいろあるでしょうが、埃と一緒でつねに気をつけていないとどうでもいいゴミのようなものがうっすらと堆積してくるのです。

 で、しばらくたつと「特に原因もないのに」調子が狂ってくる。こういうときは部分部分を補正しても調子が上がってこないので、自分自身を大きくとらえなおす必要があります。勉強だってそうですよ。勉強がうまくいっていないのは、勉強方法だけに原因があるのではなく、その人間の生活全体に何かあることのほうが圧倒的に多いものです。
 自分自身をとりもどす、自分自身の中心部を設定しなおす必要があります。

 方法は人によって違うのが当然で、そのためにお祈りする人もあるでしょうし、好きな場所に行く人もあるでしょう。憧れのミュージシャンのDVDを見る人もいるでしょうし、ひたすら身体を動かす人もいると思います。何でもいいのです。自分とは何者か、何者でありたいのか、それを見つめなおしてください。
 私? ありますよ。自分なりの儀式みたいなものが。自分の部屋で静かに集中して昔書きかけていた小説をいじります。

 ほんの15分ぐらいそうするだけで、自分はこれなんだということを思い出します。無から美を作ろうと意志してきた人間だったということですね。そういう意志を持ってこれからも生きていこう、そのための食事であり、そのための仕事であり、そのためのネクタイじゃないかということを確認する。
 今日からもう大丈夫だと思います。調子が狂ったと感じたときは皆さんも部分にこだわりすぎず、全体を見つめなおしてみてください。
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2012.02.26 12:56

 もう40年も昔のことです。一人、気の毒な友人がいました。中学高校時代、私は彼ととても親しかったので話を聞く機会がしばしばありました。ご家庭にいろいろ問題が生じている様子でした。お母さまがいらっしゃらない。お父さまとは意志の疎通がうまくいっていない。お父さまのお母さまとはさらにうまくいっていない。そういう嘆きを何度も耳にしました。

 こういうことを書けるのは、彼がもうこの世にいないからです。何十年もまえに亡くなりました。
 彼が亡くなった当時は、私たちの友情は消えていました。私は彼の葬儀にはあえて出席しませんでした。こういう気持ちで出向くべきではないと思ったからです。感傷に流されるのがいやだったのですね。

 中学時代の彼は自宅に帰りたくないわけですよ。で、私にどこかに寄っていかないかと言う。まだマクドナルドなんかもない時代でした。仕方がないのでデパートに行く。渋谷の西武か東急デパートの屋上でだらだら時間をつぶします。東急デパートの屋上にはたくさん動物がいました。エサを買って食べさせます。
 彼は「夢は幸せな家庭を築くことだ」と何度も語っていました。大学や職業は二の次で、とにかく幸せな家庭を築きたい。それだけが目標だと。

 この年齢になってつくづく思うのですが、幸せというのは心の「状態」であり、直接目標にしにくいものだと思います。幸せな家庭もそうですね。何か自分の信念を生ききった結果として生まれてくる場合も多々あるでしょう。
 幸せになりたいと言いながらなかなか幸せになれない気の毒な友人を何人か見てきましたが、もっと自身の内側そのものに目を向けたほうが結果的にうまくいったような気はしています。

 どこから来てどこに行くのか。自分とは誰なのか。わからないままひたすら「幸せ」を求めて先を急ぐ。何もわからないので仮にある種の「幸せ」が訪れていても、これもまた幸せの一形態なのだということに気づかない。
 渋谷の街を歩いていると幸せを求めて生き急いだ彼のことを思い出します。自身が幸福であることに対して罪悪感を抱くことはないのですが、いまなら全然違うアドヴァイスができたのにと考えるときがあります。
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2012.02.25 12:43

 中学準備講座というのを実施しています。コースがいくつかあるのですが、いまのところ渋谷教室全体でだいたい50名ぐらいの小6生が申し込んでくださっています。3月にもう一つコースがあるので、総人数はさらに増えるかもしれません。
 私が担当しているのは五つあるうちの三つのコースです。内容はみんな同じ。昨日、そのうちの一つが終了しました。

 このコースは総員6名でした。終わりにアンケートをとりました。生徒たちが私の授業についてこう書いてくれました。正直にすべて書きます。
「教え方がていねいでとてもわかりやすかった」「説明の仕方がよく、どうして問題をまちがえていたのかわかりました。今までありがとうございました」「細かいところもよく教えてくれるからうれしい」「もし中学準備講座の確認テストで合格できたら、先生の授業をとりたいと思っています(母と相談しました)。よろしくお願いします」「話していることがよく分かり、いろいろな知識を教えてもらったりすることができたので楽しかった」お一人だけ記述はありませんでした。

 自慢したくて書いているわけではないですよ。彼らがーー小学6年生ですーーいかに「楽しく」勉強したいか、「わかりやすく」教わるとうれしいかということが文面からひしひしと伝わってきます。
 いままで学校で(塾に通っていた方もいました)、何かしらわかりにくかったり楽しく感じられなかったりした経験があるのかもしれません。ここに通って、勉強もけっこう面白いじゃないかということに気づいてくれた。でなければ全員がこんなに積極的なことを書いてくれないですよ。

 私はもういい歳ですから、授業中に変なギャグをとばしたり芸能人の話題で盛り上げたりということは一切していません。授業に関してはそれこそ「アンチ・エイジング」していないということです。そのうえで、どうやったら彼らが少しでも面白く感じられるか、それなりに工夫しているつもりです。
 低学年は音読重視というのも少しでも身体を使わせようという工夫で、黙々と問題ばかり解いていては楽しいわけがありません。

 勉強はつまらないものではない、勉強はなかなか面白いものだという「定義」を与えることが彼らにとってのいちばんの「財産」になると考えています。大人は子どもをそういう形で導いていかなければいけないということなのでしょう。
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2012.02.24 13:16

 学生時代、何となく憧れている女の子がいました。この何となくというのが微妙なところで、話そうと思えば話せるのですが、自分とはまったく違う世界の人なのです。価値観が違うとでも表現すればいいのでしょうか。
 簡単に言うとこちらは当時からトニー・アイオミやリッチー・ブラックモアにひかれて黒い服ばかり着ている。彼女はそういう世界の住人ではありませんでした。

 ただいつでもつねにかわいい人だとは思っていました。美人さんということですね。とくに親しく話したことがないまま卒業した。
 卒業直後から私は精神世界だとか成功法則だとか潜在意識だとかの本を集中的に読むようになりました。そしてあるときある人の会話に彼女の話題が出てきた瞬間、「自分は彼女のことがすごく好きだったのだ」という不思議な衝撃を受けました。親しくなるのは無理だからという理由で、わざと気づかないふりをしていたのだと思ったのです。

 一度だけ彼女と2人きりで会ったことがあります。あちらは驚いていましたよ。とくに親しいわけでもない私から突然連絡がきたわけですから。クラス会かと思ったと言われました。
 こちらの気持ちを伝えたいのですが、どう説明したらいいものかわからない。瞬間的に好きだと気づきましたなどと言ったら、それこそ通報されてしまいそうです。

 あの冬の日を私はーー30年以上たちますがーーすべて、鮮明に記憶しています。誤解のないように書いておくと、現在の私は完璧に幸福ですよ。不満みたいなものは一切ない。ただあの日を通過したからこそ現在があるという感じはしています。彼女にと言うよりあの状況に感謝しているかな。
 彼女を送る途中、何ということのない喫茶店に入りました。イーグルスのバラードが流れていた。ずっとあとになって「言い出せなくて」という邦題だったことを知り、思わずうなりましたよ。

 この話はいろいろと脚色を加えて何度も小説にしてみたことがあります。「S・ウォーカー氏の憂鬱」というタイトルにしました。まあ、日の目を見ることはないでしょうね。それでいいんだな。それでいいんだ。
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2012.02.23 13:48

 今日は都立高校の入学試験日です。私は例によってどこへも行きませんでしたが、おそらく各高校の校門前で塾の先生方が応援されていたのだろうと思います。数年前、私の知人のお子さんがその「門激」(校門前での激励)をやりたいがために家族の反対を押し切って、学校の先生ではなく塾の先生になったという話がありました。情熱的な先生にとってはすごく楽しいことなのかもしれません。

 まあ、あまり大勢でいらっしゃって大人しい受験生の迷惑になったりするとよくないですね。以前も書きましたが、昔べつの塾にいたころ半ば強制的に私も激励に行っていたことがありましたが、自分のような消極的な人間には非常に場違いな感じでした。「何だか先生だけ浮きまくっていましたよ」と合格した生徒に笑われたりしました。人間性なのでしょうね。ただ、私はああいうところでまごまごしているだけの自分を矯正しようとは思いませんでした。

 イケ面横綱W先生はある都立高校に行かれたそうです。池袋教室長のU先生もべつの都立高校に行かれたそうで、ついでにお二人で渋谷で待ち合わせて朝ごはんを食べたとおっしゃっていました。「温かい味噌汁、うまかったですよー」彼らしい感想で、微笑ましくなりました。
 生徒のほうはどうなのかな。私は中学受験のとき、ある先生が受験校に来てくださったのですが、いまは話したくないと思いました。母親は喜んでいましたが。

 先日、第一志望の高専に合格した生徒が報告に来てくれました。この子はずーっと私のクラスにいた生徒で、いろいろな事情があり私も本当に大切に考えていたのですが、見事に合格。実力的には最上位で合格したと思っています。とても紳士的な大人しい生徒で、あれこれ構われるのを好みません。私は自分もそういう人間なので、彼の気持ちがよくわかるのです。
 本当に人それぞれで、全員に同じアプローチというのは難しいですね。結局、正直に接していくしかないのだろうと思っています。

 
 
 
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2012.02.21 14:03

 新年度の説明会をやっていますとZ会進学教室は他の塾とどう違うのですか? というご質問をたくさんいただきます。いろいろな答え方があるのですが(大学生のアルバイト講師がいないとか先生が専門の一教科だけを教えているとか・・・)、私なりに強く感じている点をあげてみたいと思います。
 生徒の質が違うような気がします。非常にしっかりした子が多い。これは国立大学の附属中学校に通われる方が多いことと関係しているように思います。

 ご家庭もとてもしっかりされている。裕福であるとか地位が高いとかそういう単純なことではないのですよ。いわゆる躾がきちんとしているのですね。低学年のときはそれなりにやんちゃなことをしていても、受験に対する意識は非常に高いですし、実際3年生になると一生懸命勉強してくれます。本当にいい子たちですよ。
 彼らに影響を受けて、公立中学に通っている生徒たちも高い志を持ってくれます。それこそ自分も国立大学の附属高校(超難関です)を受けてみようかなというように。

 お店で言うと「客筋がいい」ということになるのでしょうか。これは大切なことでーー私は居酒屋研究家(?)ですからとてもよくわかるのですがーーどんなに努力をしても一瞬のうちに客筋をよくすることは絶対に不可能です。何年も何年も、それこそ十年二十年とたえまなく努力しないとお客さんはよくならない。名居酒屋に行くと、お店が閉まる時間にはさーっとお客さんの方から出ていきますし、いくら飲んでも乱れる人はいません。

 いわゆる新興の小ぎれいな居酒屋さんがうんとお金をかけても変に騒ぐ団体客が集まってしまったり、閉店時間すぎてもだらだら居座ろうとするお客さんがいたりするのとはえらい違いです。
 一つの「磁場」が形成されるのですね。名居酒屋はそういう意味で「静かにお酒を飲む場」が形成されていますが、Z会進学教室は「真面目に勉強する場」が形成されています。他の大手の塾から移動してきた生徒が「はじめて勉強しようという気持ちになりました」と言ってくれるのもわかるような気がします。

 いきなり猛勉強しなくてもいいのです。先はうんと長いですからね。勉強と真面目に向き合おうという気持ちを起こすことが何よりも大切ですね。そういうのは、一人の力、一つのきっかけではなかなか難しい。長続きしない。どうしても「場」の力が必要です。
 そもそもいい学校に入りたいというのもそうした「場」がほしいからでしょう。それがある塾だと思っています。あらゆる意味で、いちばんの財産が「生徒」だということでしょうか。



 
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2012.02.20 13:37

 今朝、郵便局のかたが速達を持ってきてくださいました。どうやら息子の受験した私立大学の合格通知らしいのですがーーこういうのは大切なところでーー息子の許可をとらないうちにバリバリ破ってなかをのぞいたりはしないようにしています。品性の正しさも伝えていかないといけませんからね。息子は高校に行っていて(授業はないのですが自習しているそうです)留守でしたので、そのままにして自宅を出ました。

 彼は数大学受験します。私立はすべて終わりました。一つ合格が出ていますが、先日そこだけしか受からなかったら浪人したいと言ってきました。私はすべて彼に任せるつもりです。今日のところはーー特別難関大学というわけではありませんがーー息子も私も気に入っている大学なので、他が不首尾に終わってもおそらく進学を決めるのではないかと思います。もちろん彼次第ですが。

 この受験期に、じつは身内の介護の関係で家内は連日よそに泊まりこんでいます。私は私で毎晩授業があり(新中1生の準備講座にたくさんの方が申しこんでくださいました)教室に来ています。
 息子は毎晩コンビニエンスストアーでお弁当を買ってきて一人で食べ、電気を消して眠っています。私が夜中に帰ると起きているときは暗い部屋から「おかえりー」と声が聞こえます。朝もまた一人で起きて(念のために私も起きますが)、ゴミをまとめてから学校に行きます。

 何もよりによって受験の真っ最中にこうならなくても・・・と内心では考えているのかもしれませんが、一度もひと言も文句を言いません。落ち着いていますし、朝も明るく「お父さんはもう少し寝たほうがいいぞ」(こういう口調なのです)と言ってくれます。
 育て方などという大げさな話ではなく、親子のコミュニケーションの親密さによるところが大きいですね。特別な「いい子」に育てようとしたことはありませんが、意思疎通を良好にしようとはつねにしてきました。

 彼は昔から学校では先生に反抗したりして成績も悪いのですが、家庭ではいつも穏やかで落ち着いていました。ひとりでにそうなるのではなく、こちらが努力してそういう関係を築いた面もあるのです。やはりこちら側(親側)のアプローチが何よりも大切だと思っています。
 ご家庭全体が落ち着いていると個々の人間に多少のいわゆる「横波」が来ても持ちこたえられるものです。良好な親子関係を大切になさってください。

 
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2012.02.19 13:49

 今日から休講期間なのですが、日曜日はけっこう忙しかったりします。今日はまず中1講演会があり、授業の補習があり、午後は本科の説明会があり、そのあとで面談が3件入っています。あいまに生徒の質問に答えたりこうしてブログを書いたりしなければならず、レギュラーの授業がなくなってものんびりした感じはありません。

 休憩時間は一時間と定められていますが、こういうときはなかなか規定どおりにとれません。しかし、私個人はありがたい状態だと思っています。世の中、高い能力を持ち働きたくても妙なアクシデントでご自身を活かせない方もたくさんいらっしゃるわけで、何かしらお役にたてれば感謝しなくてはいけないと思っています。

 こういうことを昔は全然考えなかったですね。宝くじがあたって億万長者になったらどんなにいいだろうとよく夢想したものです。もう一切働かない、ホテル住まいで寝て暮らそうと本気で思っていました。20代のころの理想の生活でした。
 もちろん、いまでも宝くじにあたったらいいとは思いますが、何もしなくなったら自分の場合完全にアウトだとも考えるようになりました。相手の方が喜んでくださることがエネルギー源になっているのです。

 急いで食べるとき、近所の回転寿司のお店に行くことがよくあります。ひっきりなしに回っているので、その気になればどんどん食べられる。最近は回転寿司もけっこうばかにできない味になってきました。競争が激化しているのでしょう。
 あれ、がんがん回っていないと困ります。注文を周囲の人に聞かれるのが恥ずかしいのですよ。

 このまえ「はまち」だけ4皿注文した人がいました。はまちは嫌いではないのですが、特別人気のあるネタでもないような気がしていたので、人それぞれだなあと感心しました。
 私はじつはけっこうマヨネーズ系のものも好きなのですが、シロウト(?)みたいで笑われるような気がして注文することができません。回っていると助かった! と(冷静を装いながら)飛びつきます。
 少し時間が空いたので、ちょっと行ってきます。
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2012.02.18 07:18

 教室のあるビルのエレベーター乗り場の正面にモネの絵が展示されています。ポーラ美術館の宣伝ですね。「国会議事堂、バラ色のシンフォニー」という絵なのですが、これがじつにいろいろなことを考えさせられます。
 以前、何かでモネの「印象、日の出」という絵(いちばん有名ですね)がはじめて発表されたとき、多くの人は未完成だと勘違いしたという記事を読んだことがあるのですが、それと同じような要素がありますね。

 近くで丁寧に見るとよくわからないところがたくさんあるので、何だかもうちょっとくわしく描いてくれよという気持ちになる。ところが、少しだけ離れて見ると、これはこれで一つの「音楽」みたいなもので、細部をはっきりさせないほうがいいと確信できます。この漠然とした感じがいいということですね。

 モネは昔から好きでしたが、ここまで気持ちをこめて見る機会はありませんでした。おそらく歳をとったので気持ちがこもるようになったのでしょう。
 同じように音楽に対してもちょっとだけ姿勢が変わってきました。表題はグレン・キャンベルの1960年代のヒット曲。いい曲なんですよ。グレン・キャンベルはどちらかというとカントリー系の歌手として有名ですが、ポップスの世界でも「恋はフェニックス」とか「悲しきスージー」とか、多くのバラードをヒットさせています。

 世間的にいちばんヒットしたのは「ラインストン・カウボーイ」かな。カントリー・フレイバーが強すぎて私は「ウイチタ・ラインマン」のほうが好きです。
 孤独な電話工夫の歌。電話線の修理をしている。すると話し声が聞こえてきます。ただそれをぼんやり聞いている。旅から旅へと移動しながらひたすら電話線の修理をする。自分には休暇や愛する誰かが必要だ、でもそれは不可能だという歌詞が出てきます。

 こういう歌のよさも歳をとってよりわかるようになってきました。いわゆるわびさびの世界ですよ。藤原定家の「見渡せば花ももみじもなかりけり・・・」の歌を思い出したりしました。
 寂しさに美を感じる感覚はそれなりに精神の熟成が必要みたいですね。世間ではアンチ・エイジングばかりが強調されますが、歳をとってよかったと思うことは多々ありますよ。
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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