2010.09.07 12:40

 よく勉強はやっているのに思うように成績が伸びませんという人がいます。「勉強はやっている」の中身に問題がありそうですね。勉強の成果というものは点数であらわされてしまう以上、主観でいくら「やっている」「努力している」と繰り返してもだめです。相対的に見て、本当にほかの人以上にやっているのかということですね。同じスピードで走っていれば、いつまでたっても同じ順位なので、いままでより速く走らなければなりません。客観的に見てそれがきちんとなされているかどうか確認してください。

 これは単純に勉強時間のことを言っているわけではありません。Aくんが真剣に一時間やっていると聞いたのでいやいやだけど二時間勉強した・・・などというのでは逆効果でしょう。実際、勉強時間を延ばし続けているのに成績は下がる一方だなどという例はいくらでも見たことがあります。
 質や熱意、愛情、そういったものに支えられてはじめて量が活きてくるのです。本当に熱意や愛情を持った勉強だったかどうか、よく考えてみてください。

 七月のはじめだったと思いますが、自負心というタイトルで将棋が弱くなってしまいましたというお話を書きました。あれから二ヶ月、私はきちんと勉強してまた初段まで棋力を戻しました。これからまだ多少は上がっていくと思います。
 私の生活はーー要領が悪いからなのでしょうがーーこれでもけっこう忙しいのです。生活のなかで趣味の勉強をする時間はなかなかとれません。そこで毎朝起きた瞬間にやることにしました。いろいろ試みてここしかないと思ったのです。

 起きて、顔も洗わず蒲団のうえで将棋の勉強をしています。私はプロ棋士ではないですし、何かの大会に出ようとか賞金を稼ごうとか特別なことを考えているわけではありません。ただきちんと勉強し直したいという気持ちですね。このまま「仕事が忙しいから」とごまかして終わりにしたくないという情熱です。
 蒲団のうえで棋譜を並べながら、私のようにばたばたした生活のなかでとくに目的もなくこんなことをやっている50代は珍しいだろうと思うわけです。相対的に見て自分は将棋に対して熱意や愛情を持ち、努力もしている方だろうと思うわけです。

 インターネットで対局していて(というヒマもまたあまりないのですが)も、そうやって自分がきちんとやっていると自覚できる時期は勝てるものです。ひょっとすると相手はもっと長時間将棋盤に向かっているかもしれないが、起きた瞬間に盤に向かうほどの熱意や愛情は持ち合わせていないだろうと考えて粘っているうちに、どうしようもなかった将棋まで逆転勝ちをおさめたりする。
 成績も同じことです。せめて熱意と愛情はライバルを上回っていなければいけません。とにかく熱く、集中してやってください。どんよりしながら長時間机に向かっている人の何倍も力がつくはずです。
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幼児・小学生
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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