2010.06.13 12:35

 思春期のとくに男の子に性的な目覚めが来るのは当然のことです。むしろなかったら大変です。ときどきその種のご相談をいただくこともあります。ある中3生の保護者の方は息子さんの部屋で、いわゆる大人の鑑賞するような何かを発見されて「みんなが受験勉強しているときにあんなものを見ているようでは・・・」と動揺されていたのですが、彼は私から見て非常に抑制のきいた紳士的な男子生徒であり、まったく心配ないということがよくわかっていましたので、「みんな」多かれ少なかれそういう時期があるので、黙って様子を見守りましょうとお話しました。

 さらに一歩進んだご相談を受けるときもありますが、ご家庭では「はじめて」のことであっても私にとってはまたこの話題か程度です。何十年も同じような相談を受け続けているので、まったく異常なこととは感じられません。
 若かったころはーー生徒も親しみやすかったのでしょうーー私にその種の本を捨ててくださいと頼んできた優等生もいました。「思い切って買ってみたものの捨て場がなくて困ってるんです」と訴えてきました。「わかった」と言って受け取りましたが、私にも好奇心はあるので捨てる前にはもちろん中を見ました。そして彼にもそのことを伝えました。

 ものすごく優秀なある教え子から彼の高校時代に「生きていてももう意味がないような気がする。自分のやっていることはぜんぶ他人に認められたいという気持ちだけで、本当の自分はどこにもない」という内容の手紙をもらったことがあります。生真面目な子でした。私は「うまいものでも食って、エロ本でも見てくれ。自分が見つかると思うよ」と返事を書きました。翌年の年賀状には「先生はすべてを超越していますね」と書いてありました。
 彼は一流大学の医学部を出て医者になっています。私のアドバイスがきいたのではないかと思います。

 大げさにしないことです。もし直接何かを質問されたら、一つ超えた視点から答えてあげてください。生きるエネルギーなので上手に流していこうじゃないかと提案してあげるといいでしょう。やみくもに叱ったりタブー視したりしないことです。この世界には非常に不安な何かがあると感じさせないことが大切です。
Tags :
幼児・小学生
ソーシャルブックマーク:

プロフィール

プロフィール画像
長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

カレンダー

<<   2010年06月   >>
    01 02 03 04 05
06 07 08 09 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

新着記事

月別アーカイブ