2010.04.28 13:25

 私は人と話すときに非常に頻繁に手を動かします。親しい人と一対一で話しているときもそうですし、大勢のまえでお話するときもそうです。一度なるべく手を動かさないで話してみようとしたことがありましたが、言葉そのものの内容は同じでも全然伝わらない感じがしました。説得力が半減した印象でした。
 ということは、私のコミュニケーションの大きな部分が手の動きのなかにあるということになります。おそらく手だけではないのでしょう。首のかしげ方とか顔の表情とか声の抑揚とか・・・数え上げればきりがないぐらいいろいろあるのだと思います。

 お子さんとコミュニケーションをとられるとき、どうでしょう? 当然、相手は(無意識のうちに)言葉以外の要素でこちらに何かを伝えているはずです。そこのところを積極的に理解してあげようという意志を大人側がもたなければいけないのではないかと思うときがあります。
 たとえば、勉強をうんとがんばりますと言いながらつらいから勘弁してくれという信号を出している生徒がときどきいます。叱られないように仕方なくがんばるという言葉だけを発しているわけですね。私にはすぐにわかります。そういうときは、いますぐやみくもに努力できなくてもいいから、そういう気持ちになれるように生活を整えていこうと伝えます。

 相手の本音を言葉以外の部分から理解してやらないとこちらがダメージを受けることもあります。たとえば、恋愛が壊れていくときの男女関係なんかはそうでしょう。言葉以外のところから相手が自分に興味を失いつつあることがわかるのに、言葉だけにすがりついていて裏切られたと一方的におちこんだりするのはーー気の毒なケースですがーー言葉以外のコミュニケーションに対する洞察力不足という要素もあったのかもしれません。
 恋愛の場合はそれが悪いというわけではありませんが、お子さんとの関係においては大人側の洞察力不足は子どもが可哀想ですね。

 逆にこちらの伝えたいことも言葉だけから伝わっているわけではありません。そのあたりはお子さんに対したとき、効果的に利用していくといいでしょう。あれこれ言葉で散々嘆くよりは悲しげな表情を一つ浮かべた方がよっぽど相手の心に響くという状況だってあるはずです。
 俳優さんと同じですね。人生という舞台で、それぞれ伝えたいことがたくさん出てきます。棒読みのようなセリフ(言葉)だけでは説得力が増しません。工夫していきたいものです。
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幼児・小学生
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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