2010.04.19 13:00

 先日、授業中にある漢字(とくに難しい字ではありません)を板書しようとして、突然書けなくなったときがありました。いつも書いているその字が浮かんでこない。びっくりしましたよ。駆け出し時代に教壇で緊張して小学生でも知っている漢字が書けなくなったときがありましたが、そのとき以来二度目でした。しかも、今回は緊張していたわけではありません。生徒たちはとても熱心で、リラックスして話していたのに突然本当にわからなくなりました。五分もたたないうちに思い出しましたが、我ながらショックでした。

 問題を解くことに関しても私は四十歳すぎたぐらいのときがピークだったと思っています。自慢するのもばかみたいですが、難解な入試問題でも相当な速度で解くことができました。あのころに比べるといまは時間がかかるようになってきています。さらに凡ミスみたいなのをすることもあります。どこか流してやってしまう。何かが確実に衰えているのですね。
 授業中の動きも若いときの方が当然きびきびしていました。私が五十歳をすぎてからあえて絶対に授業中に座らないことにしたのは、そういった部分をいろいろ考えたうえでのことです。

 ただ、共感や理解を示せる心だとか伝える能力だとか相手の気持ちを高揚させる的確な表現だとか重みのある言葉だとかは現在の方がはるかにすぐれているとも思います。そういう部分で科目に対する衰えを補っているという感じでしょうか。ある年代以上の先生ならどなたでもその傾向はあるでしょう。面白いもので、入試結果は現在の方がうまくいっている印象があります。
 私が映像講座や公開授業などにあまり出たくないのは、自身の全盛期ではないということを若干意識するからです。わかりやすく書くと、歳をとってからはじめての写真集を出すのは恥ずかしい的な感覚があるのです。

 ですが、今年の夏は私も映像講座を何かやらないといけなくなりそうです。もしやるのであれば、自分の納得のいくように講義したいと思っています。私の授業はーー受けてくださった方はわかると思いますがーー不思議な間があくでしょう? そうした感じが映像で出せるものなのかどうかよくわからないのですが、まあやるときは目一杯面白くやりますよ。正式に何か決定しましたらまたお知らせします。受験生とか中学生でなくても見たくなるというのが理想だな。
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幼児・小学生
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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