2009.09.16 09:40

 とくに算数や数学でしょうか、早くから「うちの子にはそちらの方面の才能がないので・・・」とご家庭の方が決めてしまう(?)ケースがあります。ときには「私も文学部出身で、子どものころから算数(数学)は本当に苦手でした」とおっしゃるお母さまもいらっしゃいます。
 そんな風に宣言されますと、その教科はますます不得意になるでしょう。遺伝的な理由まで持ち出されてしまっては、得意になりようがありません。

 私が昔見ていた生徒で数学の出来ない中学生がいました。出来ないというよりアレルギーみたいなものがあるのですね。見るのもいやという感じでした。幸い英語と国語が得意だったので、私立のいい高校に合格しました。ただこの高校は理系に進学する生徒が半数以上なので、大丈夫かなとちょっと心配していました。
 ところが、この子は高校に入ってから数学がぐんぐん伸びはじめ、驚いたことに医学部に進学しました。

 本人に言わせると高校の数学がとてもおもしろかったのだそうです。厳密に言うと、数学がというより数学の先生がおもしろかった。その高校では教科書から離れて、先生がさまざまに工夫したプリントなどを出してくれる。それがとても楽しかったというのです。それで数学が大好きになったのですね。学校全体として医薬系進学者が多い理由もそういうことなのでしょう。
 考えてみれば、そもそも数学が嫌いになったのも中学のときの数学の先生とあまり合わなかったという側面がありました。年ごろのお嬢さんですからどうしても好き嫌いは出てきます。

 自分が苦手だと思いこんでいるものについては、いまはまだいい指導者にめぐりあっていないだけなのかもしれません。ですから、小学生や中学生で苦手と決めつけてしまうのはちょっと早計です。まわりの大人の方も「いまはまだそういう目でしか見られないだけのことで、いずれおもしろさがわかってくるよ」と言ってあげる配慮がほしいと思います。子どもたちの可能性を広げていく工夫を大切にしたいてすね。
Tags :
幼児・小学生
ソーシャルブックマーク:

プロフィール

プロフィール画像
長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

カレンダー

<<   2009年09月   >>
    01 02 03 04 05
06 07 08 09 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

新着記事

月別アーカイブ