2009.09.09 11:55

 中学入試の場合、極端に子どもっぽいというのはたしかに若干不利に働くでしょう。ある程度大人の目を持っていないと問題を解くときにも全体に対する目配りが行き届きません。テストで正直に頭からやっていってわからないところで長い時間引っかかりとうとう最後まで終わらない、うちに帰ってよく見たら最後の方なら簡単に出来ていた・・・こんなことが頻繁に起こりがちです。捨てる決断というのは大人でないとなかなか出来ないものです。

 しかし、大人っぽくなりなさいと言っても、はいそうですかと大人になれるものではありません。そこは人それぞれ個性も違い成長度合いも違うのですから、自然に大人びてくるのを待つしかない部分もあります。そこが高校入試や大学入試と違って悩ましいところです。
 ただ大人の方向に引っ張っていく努力は出来るような気がします。いくつかヒントを書きます。

 まず、大人にしようという意志をこちら側が強く持たないといけません。私も子を持つ親ですからよくわかるのですが、親の中には自分の子どもに早くしっかりしてほしいという気持ちといつまでもかわいいままでいてほしいという気持ちと、矛盾した二つの感情が存在しています。その矛盾をそのままぶつけてしまったりするのですが、しかし、親が子ども扱いしているうちは子どもはいつまでたっても大人になれません。
 大人として物事を考えられるように生活の場で指導していくように心がけてください。「夕飯は何が食べたい?」「何でもいい」ではだめです。自分の状態を自分で考えてしっかり答えなさいと言ってあげてください。何でも自分のことは自分で決める癖をつけさせてください。

 また熱心に読書をする子は早く大人になります。孤独で内省的な時間を多く持つからでしょうか。これがゲームの類だといくら孤独に徹してもうまくいかないから不思議です。
 身体が小さくても本をよく読む子は考え方がしっかりしてきます。私は脳の専門家ではないので細かい理屈はよくわからないのですが、本を読む癖がついていれば少なくとも幼稚さで不利になるケースはないと経験的に知っています。

 一人前の大人扱いする。日々の生活の中で大人として判断をさせる。読書習慣をつける。その三つがかなり有力な手段ではないかと思います。
Tags :
幼児・小学生
ソーシャルブックマーク:

プロフィール

プロフィール画像
長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

カレンダー

<<   2009年09月   >>
    01 02 03 04 05
06 07 08 09 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

新着記事

月別アーカイブ