2017.10.05 09:15

 この話はすごくばかなお話です。もちろんばかは私。本質をよくあらわしていると思います。
 いまはそんなにたくさんお酒を飲めませんが、昔はたくさん飲むことができた。30代のころですね。いくらでも飲めたので、いろいろな実験ができたのです。1日に一升飲んでみようかとか。途中で睡眠を入れて24時間以内に何とか一升飲んだことがあります。連続では飲めなかったですね。そういうことにトライすること自体、どうかと思いますが。
 
 ビールの500ミリ缶(ロング缶)というのがありますね。6本パックを買ってきた。その気になればぜんぶ飲めました。あるときふと考えたことがあります。500ミリ缶を6本飲んだとして、本当に体重が3キロ増えるのだろうか。
 こういうことをどうしても試してみたくなるのがいいところですよ。当時、畳の部屋があるマンションに住んでいました。休みの日の夕方、ビールのロング缶を6本買ってきた。そしてそれを畳のうえで飲みはじめました。その前に体重を量る。酔っ払って忘れるといけないのでメモしておきます。
 
 ただぜんぶ一気飲みするほど無粋ではない。それなりに味わって飲みました。ビール類は必ず他の容器に移して泡立てます。陶製のタンブラー。いま使っているのは中学生時代に教えていたある生徒が作ったものです。彼女は陶芸家として大成された。
 そのときはしかし適当な市販のタンブラーを使用していました。当時はテレビを見ていたので、夕方のニュースなんかを見ながらテンポよく飲んだ。ビールの重さを量る目的ですから食べるわけにはいきません。また途中でトイレに立つわけにもいかない。
 
 私の興味はどこまで3キロ増に近づくかということだけでした。予想では見えない汗などで体外に出てしまう水分はけっこう多いのではないかと思った。つまり案外体重は増えないのではないか。
 この実験はしかしまったく失敗します。じつは私自身が何のために飲んでいるのか途中で忘れてしまったのです。忘れたというより酔っ払ってわからなくなってしまったといったほうがいいのかな。テンポよく飲みすぎたのがまずかった。途中で畳のうえで何かを食べはじめた。さらにトイレにも何度も行きました。そしてビールはもういいやとなり、6本目はほとんど飲まないまま別のアルコールを飲みはじめた。ただの酒盛りになってしまったわけです。
 
 何のためにロング缶を飲んだのかということを思い出したのは翌日です。それ以来さすがにこの実験は1度もやっていません。
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2017.10.04 10:47

 来週の9日(祝日)の午後仙台教室でお話をすることになっていますが、まだあまりお客さまが集まっていない様子です。せっかくなのでなるべく大勢の方にいらしていただけたらと思う反面、私自身はお話を聞いてくださる方がお1人でも10人でも100人でも気持ちは変わりません。要するに、1対1だという覚悟があるのです。仮に100人いらっしゃったところで、それぞれの方の心に向かってお話しているわけですから究極的には1対1です。個人個人に、少しでもお役にたちそうなお話を提供したいというだけです。
 
 子育てということをノウハウだけで考えはじめると、ちょっと行きづまることがあります。何をどこでどうするということばかりを機械的に整理しすぎるとうまくいきません。こういうときはこうすればいい、その場合はこう発言しましょう・・・そういった手引書も存在するようですが、大切なのは「こうすれば」の「こう」の精神がどこから来ているかという部分にあります。方法論をもたらした背景は何なのか。そこをじっくり掘り下げて考えないとそれこそ魂の入っていない仏みたいなもので、ありがたいはずの方法論も生きてきません。
 
 世の中、ほとんどの親はわが子に対して深い愛情を抱くものです。ところがそれが上手に伝わるケースと伝わらないケースがあります。まったく伝わっていない場合、小手先の方法論だけを変更してもなかなかうまくいきません。根本的なあり方の調整が求められています。
 ときどきあまりにも心配しすぎて保護者の方が極端に干渉してしまうことがあります。子どものほうはそれをものすごくわずらわしく感じている。干渉されればされるほど調子が落ちて反発も強まってくる。
 
 この場合、すごく心配する態度そのものに問題があるかもしれません。子どものほうは「そんなに自分は頼りないのか」「そこまで細かく疑われているのか」「どうあっても自分たち(保護者の方)の言いなりにさせたいのか」と自信もなくすし反発も増していく。
 勉強すると言いながら親の目から見ると全然やっていない。よくある話で、そういうときでも「あなたが勉強すると言うのであればいつどこでどのようにということはすべて任せるから。最後は必ず大成するということだけを確信しているよ」ぐらいに励まし続けたほうが何十倍も「気づき」が早まるものです。
 
 単純な方法論ではないのですよ。話術の問題ではない。お子さんの成長を長い目で見守ろうという強靭な意志、ご家庭の文化に対する親側の責任、さらには深い愛情で結ばれていれば道をはずれるわけがないのだという強い自信ーーいわゆる愛情の磁場みたいなものをご家庭でどの程度形成できるかということですね。
 勉強というのは勉強以外のところをしっかり構築してこそできるようになります。そのあたりは何でも同じですね。全体がしっかりしてこそ部分が輝く。・・・という根本的なお話をしたいと考えています。少人数のお集まりであっても全力でお話しますので、ご安心ください。
 
https://www.zkai.co.jp/juku/proposal/link_asp/zshin_c/junior_high_event_form2.asp←こちらをご覧ください。
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2017.10.03 02:09

 私の両親や兄弟は体質的にアルコール類を受けつけません。ですから私自身も本質的には酒飲み体質ではないのだろうと思います。ところが少年期に酒を飲む場面が大量に出てくる小説なんかをたくさん読んでいるうちに、強烈に飲酒に憧れを持つようになりました。
 小説に出てくるアルコールというのはビール、日本酒、焼酎などで、私の好んだ小説にはワインやカクテルの類はほとんど出てこなかったように思います。
 
 慣れるまでに悪戦苦闘しましたが、現実世界でも大酒飲みみたいな人に憧憬の念を抱きました。
 20代のとき、ある酒屋の店頭で白いスーツを着たちょっとこわそうな男の人が自販機で買ったカップ酒(当時は自販機でもアルコール類を売っていました)をたてつづけに2杯一気飲みするところを目撃して、うなるほど感動したことがありました。あれでこそ漢(おとこ)だ! と。
 
 1本目を一瞬のうちにぐーっと飲み干してすぐに次の硬貨を入れる。出てきた2本目をまたまたぐーっと首をそらせるようにして飲んでしまう。文字通りの一気飲みでした。備えつけのゴミ箱にビンを投げ入れるとそのまま何事もなかったような感じで駅のほうに向かって歩いて行きました。ゆらりともしない。
 どういう感じなのだろう。私はずーっとその場面について考え続けてきました。そして30代のある日、真似してみようと決心しました。
 
 外で何かあると困るような気がしたので、自室でやりました。何ということのないカップ酒を2本机の上に置く。そして一気に飲む。
 じつはかなりの抵抗感がありました。味わいたい気持ちが起きるのです。それを無視するのがつらい。ただちびちび飲んだのでは意味がないので今日だけだと言い聞かせてがーっと一気に飲む。量として2合というのはそんなにハードではありません。飲み終わった瞬間はとくにどうということもなかった。
 
 ところが少し時間がたつとやはり相当くらくらしましたね。ゆっくり飲んだときとは酔いの感覚が全然違う。よくもまあ、あの白いスーツの人はこんな飲み方で平気だなと改めて感動しました。
 お酒に関しては他にも変な実験をしたことがあります。それについてもいずれ書いてみたいと思います。万が一にも真似はなさらないでくださいよ。
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2017.10.01 00:49

 先日、中1のあるクラスで動物を飼っている人はどれぐらいいる? と質問してみました。ちょうど20人ぐらい出席していたのかな。すると手をあげてくれた生徒が4人しかいませんでした。ちょっと意外です。私はもっとたくさんのご家庭が生き物を飼っているのではないかというイメージを持っていました。
 20人中の4人ということは・・・2割ですね。20%ということです。そんなものなのでしょうか。
 
 ついでに何を飼っているのか訊いてみた。これまたちょっとびっくりしました。犬がいなかった。猫が2人、ウサギが1人、亀だとかトカゲ(あれ? イモリだったかな)だとか、不思議な生き物が1人。それだけでしたよ。
 生き物を飼うのはけっこう勉強になると思います。エサをやったり面倒を見たりいろいろ世話をやく必要が出てきます。そのこと自体が勉強になる。家事などのお手伝いをしている子は間違いなく成績もいい傾向があるのですが、生き物の世話をするのはりっぱなお手伝いだと思います。
 
 最近の新聞にもとても興味深い記事が出ていました。えっ、そんなことが! という内容でしたが、あとでよくよく考えてみるとそれはあるような気がします。親が努力する姿を見せると赤ちゃんが努力するようになるというのです。
 生後12ヶ月~18ヶ月というのですから、まあ赤ちゃんど真ん中ですね。おもちゃを取り出すとき大人が努力して取り出す姿を見せます。別の赤ちゃんグループにはあっけなくおもちゃを取り出すところを見せます。赤ちゃんはどう違ってくるか。
 
 ボタンつきのおもちゃを渡された赤ちゃんは何度もボタンを押さなければならないのですが、はじめのグループの赤ちゃんはあとのグループの赤ちゃんの2倍ぐらい繰り返しボタンを押していたそうです。つまり努力が大切であると知っている。努力が報われるものだと気づいた可能性がある。
 子どもは親の背中を見て育つと言いますが、これだから大人は気をつけないといけないですね。相手が赤ちゃんだからということで、大人が寝ころがってテレビばかり見ていたら赤ちゃんはじーっとその様子を見て、こんなものでいいのかとなりかねない。
 
 ご両親が読書家であると一般的に子どもも本を読むようになります。読書家になったきっかけを訊いてみると例外なく、うちにあった本をただ何となく読んでいたという子が多い。要するにいろいろ読むものを選択できる環境で生活していたということですね。
 何もかも気づかれたところから調整していくので十分だと思います。どれだけ即効性があるかはわからない。ただより正しく振舞うことは、確実に周囲によい影響を与えはじめるものですからね。
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2017.09.30 00:53

 食べ物の話を書きます。水曜日はお休みをいただいたのですが、ある私立高校の塾向け説明会に参加してきました。現在はあまり説明会に出向かないのですが、その高校の躍進ぶりはここ数年話題になっていたので興味がありました。
 いろいろと「なるほどなあ」という瞬間がありました。伸びていく学校には伸びていくだけの理由があるものです。中高一貫校としてではなく、あくまでも高校単独校として結果を出したいとおっしゃっていました。
 
 説明会は12時で終わりあとは帰るだけなので、何か食べようと思いついた。朝は食べないので、昼間はきちんとしたものを食べたくなります。
 高校の最寄駅は湘南新宿ラインのある駅でした。そうだ、渋谷のあそこに行ってみようと考えた。ふだんももちろん渋谷駅を利用していますが、新南口のほうにはほとんど行ったことがありません。そちらに以前から入ってみたかったお店があるのです。今年の夏に1度だけわざわざ教室から歩いていったのですが、残念ながらお昼の営業は終わっていました。
 
 新南口にあるだけではなくさらに線路を渡らなければならないとなると・・・教室からだとけっこう距離があります。昼は午後3時までと書いてあったので前回間に合うようには行ったのですが、お客さんがいなくなると閉めてしまうのでしょう。
 以前、記事にも書いたことがあります。名古屋にこれだけ旅行していながら私は名物の味噌カツを食べたことがありません。駅弁か何かで食べたことはありますが、お店できちんと食べたことはない。
 
 渋谷に味噌カツのお店というのはないものだろうかと思って調べたところ、Oというこのお店が見つかりました。名前そのものが中京地区に関係あるので、これはホンモノだろうという期待が高まりましたよ。
 皆さん味噌カツを食べていました。キャベツがつくのは普通のカツと同じです。丼のご飯と貝の味噌汁と冷奴の小鉢がつきます。それだけあって渋谷地区で千円しないというのは大変な企業(ご家族経営みたいでした)努力ですね。
 
 2日後、説明会にうかがった高校からはわざわざお礼状が届きました。名刺を見て送ってくださったのですね。2日後というところがすごい。大変感銘を受けました。説明会参加だけなのにお礼状をくださる学校はめったにありません。学校をよくしていきたいという情熱は、全方向に放射されている感じです。
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2017.09.29 04:11

 「励ます力」のアマゾンのページにkindle版というボタンができていたので、とりあえず試してみようと思い自宅で1冊購入しました。何もわからないまま作業したのですが、いまは全然わからないこともわからないなりにすべてうまくいくようにできていますね。それはそれでちょっと問題だとは思いますが、無事に電子版「励ます力」を入手することができました。
 で、読んでみるとこれがじつに「くっきり」しています。私にとっては生涯初の電子図書ですから、それはもうくっきりしまくりでした。
 
 写真のページまできれいに出てくるので感動しました。写真はちょうど3年前のいまごろーー秋でしたーー撮っていただいたものです。プロのカメラマンの方に撮影していただく機会は私のような普通(以下?)のおじさんにはまずないことですから、それなりに緊張したことを思い出します。
 書籍を出してからまったく見知らぬ方からお礼のお手紙をいただいたりすることがあり、とてもうれしく思いました。よくわからないところで、何かしら人さまのお役にたてているようでうれしいという意味です。
 
 講演会もたくさん集まってくださるようになりました。うんと遠くからいらしてくださる方もいる。ひょっとすると来月9日の仙台でもそういうことはあるのかもしれません。子育てと勉強法のお話をしているわけですが、子育てについては「点数のとれる子を育てよう」という浅薄な発想では、事態をかえって悪くする可能性さえあります。それよりは人間的にしっかりしたたくましい子どもを育てていこうという意志を持たれるといいでしょう。その過程で自ずから勉強も頑張れるようになりますから。
 もっとも勉強法に関しては、どなたもだいたい同じことをおっしゃいますね。優等生の共通項だけを集めていけば、同じ話になるのは当然です。
 
 1つだけははあ・・・と思ったことがありました。デジタル版を読んでいるとやたらといろいろなことに気づきます。ここの読点は必ずしも必要ではなかったのではないかとか、細かい部分にやたらと目が行く。くっきりしているので、頭に入りやすいのでしょう。
 紙で読んでいるときには気づかなかったようなことにも気づきます。自分で書いた文章ですからそんなに真剣に読んでいるわけでもないのですが、なぜか面白いことに次々気がつく。
 
 ここがこわいところだなとはちょっと感じました。確かに画面で勉強するのは効果的でしょう。いろいろなことに気づくわけですから。ただ試験そのものはやはり紙ですから、紙で見たときも同じぐらい気づけるようにしておいたほうがいいとは思いました。電子図書で活字を読んでいるから紙では一切読まなくていいだろう・・・という生活にはならないように注意してください。
 ちなみにkindle版にも順位がついていて、一時期けっこう上がっていました。ひょっとしたらデジタル版で買い直してくださっている奇特な方がいらっしゃるのかもしれません。どうもありがとうございます。
 
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2017.09.28 09:04

 10月9日の午後仙台教室でお話させていただく件は先日ブログにも書きました。そのあといろいろ調整して、当日の午後6時から渋谷教室で私自身が小6生(6V)の授業を担当できることになりました。本来の17時からであればどうしても間に合わないので代講の先生をお願いするしかなかったのですが、算数の先生のご好意で18時からに変更できました。
 せっかく仙台まで出向きながらお話してすぐに退出しなければならないのはちょっと残念(残ってもっともっと教室のよさを宣伝したい)ですが、私は「先生」という肩書きですからどうあっても授業のことを最優先して考えるべきでしょう。
 
 以前あるドキュメンタリー番組を見ていて、なるほどなあと感じたことがありました。それはホストさんの特集でした。新宿の歌舞伎町のあるホスト店。経営者兼店長さんは学歴も非常に高い売れっ子ホストさんでした。マスコミから注目を浴びて、テレビやラジオに頻繁に出演するようになった。
 ご本人にしてみれば、かっこうの宣伝になると考えられたのだと思います。手っ取り早くお店のお話もできますからね。
 
 ところがそのうち、だんだんお店の経営状況が悪くなってきてしまう。お客さんの入りが落ち、他にもいくつもトラブルが起きた。
 そこではっとなさるわけです。自分が現場を離れていたことが悪いのだと。売上げが好調だったので信頼できるスタッフにお店を任せ、ご自身は文化人(?)的立場で脚光を浴びていた。現場を離れて効率的な宣伝をしていたつもりが、いつのまにかその方ならではのよさ(イズムというやつです)が薄まってきてしまった。
 
 店長さんご自身がまた現場に出てくるようになり、売上げも回復した・・・というところで番組は終わっていました。
 いずれにせよ、現場感というのは大切です。私もできるだけ授業は代講を出さずにこなしていきたいと考えています。志の問題なのですよ。そのときの生徒は、ひょっとすると10人ぐらいかもしれません。10人相手に授業するより、もっと効率的な何かがありそうに感じる方もいらっしゃるでしょう。ただ私自身はどんなときにも「現場」をおろそかにしない覚悟でやっていこうと思っています。
 
 3連休の最終日なので、案外新幹線の切符が残っていませんでした。危ないところでしたよ。
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2017.09.26 00:32

 事実より大きなことを示そうという姿勢を「はったり」と表現しますね。はったりをきかすとか。きけばよかったのでしょう。しばしば見破られて、きかせたつもりのご本人が皆さんに笑われていたりします。ところが、だいたいは見破られていることに気づかない。世間はーー優しいような冷たいようなーーそうしたことをいちいち指摘したりはしないからです。
 するといつまでもいつまでも見栄をはって生きていくことになります。自業自得とも言えそうですが、複雑ですね。
 
 自分は昔からはったりみたいなことが嫌いでした。道徳的な何かではありませんよ。気質的なものです。実際にはないことで自分自身を大きく見せようとすること自体が惨めな感じでたまらない。ですからどちらかと言えば、じつは可能なことも自分はできないと逆はったり(?)をきかせてきたぐらいです。
 何が書きたいのか。
 おととい私は小学生時代に40以上の電話番号を暗記していたと書いた。はったりだと考える方がいらっしゃるかもしれないと思いました。
 
 きちんと書かなかったのがいけないですね。これは自宅の番号や110番、119番、117番、177番、104番・・・などをすべて含んでということです。いたずら電話先の何とかの1111番というようなものも含んでいます。そこはいまはもうなくなってしまった結婚式場でした。以前もこのお話はどこかに書いたのではなかったか。「結婚したいんですけど」といたずら電話をかけたら、受付の女性に「ぼく、だれと結婚したいの?」と笑われてしまいました。小学生でまだ声変わりしていなかったのですね。
 そういうものも含んでの40いくつかです。
 
 ちなみにいまはいくつ覚えているだろうと思って、昨日のお休みに書き出してみました。するとほとんどがそれこそ当時覚えた番号であるということに気づきました。中学時代の友人宅(!)とか。ここ数年はほとんど増えていません。さすがに渋谷教室の番号などは暗記していますが、個人宅はまったく増えていません。
 検索で一発で出てしまうからでしょう。それはそれでいいものの、少なくとも脳を鍛えてはいないですね。結局、子ども時代の半分しか出てきませんでした。
 
 飲み屋さんなんかで、ときどき「芸能人の知り合いがたくさんいる」みたいなことをおっしゃる方を見かけることがあります。本当なのかはったりなのか私には判断できかねるのですが、気の毒なことに皆さんからは完全に甘く見られていたりする。
 西荻の沖縄料理のお店で昔、コメディ界のすごい大物の名前をあげて「あいつの芸はぜんぶおれのパクリだ!」と憤慨されている自称「浅草の売れっ子芸人さん」がいましたが、さすがにそれはないだろうという気がしました。
 まあ、はったりをきかせる方にはそう悪い方はいないような気はします。
 
 はったりというのは、自分とは離れたところに価値を置くということですね。等身大のご自身では自信がない面があるので、芸能人の友だちが・・・という形をとる。ただ本当は、自分は自分でしかないというところからスタートできるのがいちばん幸せだと思います。
 もっといい成績をとりたいのであれば、もっといい収入を得たいのであれば、あるいはもっと認められたいのであれば、黙々とご自身を鍛えていくほうがよさそうです。仮に何か惨めな思いをされたとしても「はったり」という形で表現してしまわずに「黙々と鍛える」エネルギー源にする。いくつになってもそうあるべきだとは思いますよ。
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2017.09.24 00:55

 読み解く力が衰えてきているのは、あまりにも紙で読む体験が少ないからでしょう。紙で読むのと画面で読むのとでは何かが違う。ただ、それが何であるかということはこの先なかなかはっきりしないでしょうね。ただーーこの話は完全にタブー視されていますがーー1970年代後半、高層階に住む子どもと低層階に住む子どもとでは情緒の発達に差が生じると言われていたのと同じような微妙な差異が確実に存在しているのではないかと私は考えています。
 そして、もちろん紙「も」読んだほうがいい。試験もとりあえず紙ですからね。
 
 昨日の新聞に国立情報学研究所の新井紀子先生の調査結果がまたまた掲載されていました。新井先生の調査については以前から講演会などでお話させていただくことがありました。今回は公立私立中高生2万1000人を調査されたそうなので、これはもうある意味で結論みたいなものかもしれません。
 やはり教科書すら読めていない。教科書が読めていなければ問題集も参考書も何も理解できないですよ。中学1年生2年生は35%ぐらいが正確に読めていない。中学3年生でさえ25%がきちんと読めていないそうです。
 
 図表を文章からイメージする問題にいたっては中3の平均正答率が3割台(!)でした。理科や数学の先生が「国語力がないので問題内容を勘違いしている子が多い」と嘆いていらっしゃるのもむりはないなと感じました。
 読めるようになりたいというのであれば、とにかく紙でたくさん読めとしかアドヴァイスしようがありません。「量を読んで体験を積み重ね質を高めなさい」以外に何が言えるでしょう。ところがご本人はわかっていない。「効率よく」やることだけを求めてきます。受験学年にちょこちょこっと問題集でもやれば読解力はあがるだろうぐらいに考えている。
 
 さらに非常に重い結果も出ていました。高校生になると1年生も3年生も読解力は変わらないそうです。高1から高3で、たったの3%しか変動しない。「高校で読解力の向上が見られないことから、中学3年までに読解力を養うことが急務」という新井先生の言葉が引用されていました。
 私は中3ではもう遅いと生徒たちには話しています。中3(あるいは高校)からという方のためには特別な方法がないことはない(相談されたら個人的にアドヴァイスしています)のですが、中1中2生には中3になったら本当に大変だからできるだけいまのうちにたくさん読めと言っています。
 
 いまの子はいろいろなことができますが、だいたいは機器に頼り反応の速度やテクニックで器用に乗り切っている印象が強い。そのことを悪いとは言いませんが、自宅の住所や郵便番号が曖昧だったり、暗記している電話番号が1つしかなかったり、どうせわからないからと地図は見ずに音声だけで場所を調べたりしている様子を見ていると、本当に大丈夫なのか? という気持ちになることはあります。昔はそんな子どもは周囲にいませんでした。私なんか小学生のときには40以上の電話番号(いたずら電話先も含めて)を暗記していましたよ。ときどきノートで確認して楽しんでいたので間違いありません。
 
 反応速度ではなく、じっくり読んで理解し隠された意味を発見するという力は実際に読み進めていく流れの中だけで熟成してくるものです。1日15分間の活字読み(読書とはあえて限定しません)の習慣を、本当に大切にしてほしいと思います。
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2017.09.23 00:59

 先日、アルバイトについてのご質問をいただいた。いろいろと思い出したこともあるので、大学時代のアルバイトについて少し書いてみたいと思います。
 若いころの私は、基本的に働かないで生きたいタイプの人間でした。つまりお金がなくても自由さえあればいいという考え方でしたかね。周囲にはばりばり働いて高価な何かを買っている友人もいましたが、私は物欲がなかったのでお金を稼いでも適当に飲み食いするだけなのです。しかも当時はたいしてお酒も飲まなかったので、稼ぎたい=働かなければという意識が乏しかった。
 
 それでもいろいろなことをやりました。いちばん楽だったのはデパートの生け花展の水運びでした。40年近く昔のことなので記憶が定かではないのですが、デパート内で生け花展があり大勢の女性がそれぞれの花を準備されている。水が足りなくなったら補充するというぼんやりしたいい加減な仕事でした。
 1日中、ほとんど座って仲間たちと雑談していました。それでもかなりの額をいただいたのではなかったか。期間が2日間だけでしたので、金額も高かったのだろうと思います。
 
 パン屋さんのアルバイトも面白かった。もともとは妹が手伝っていた近所の個人店なのですが、妹が忙しくなりときどき私が手伝うようになりました。お客さんがほとんど来ないお店で、ずーっとFEN放送で音楽を聴いていました。
 日曜日は午後の8時にお店をしめ売上げの計算をするのですが、その時間帯のFENはフュージョン・アワーとかで私はそのときグローバー・ワシントン・ジュニアのある曲を聴き大変な感銘を受けました。
 何年も何年もかかって、それが「パラダイス」という曲だということを突き止めたものです。
 
 家庭教師のアルバイトも楽しかった。数人教えましたが、数年前その中のお1人と衝撃的な再会を果たしました。ただあちらは気づいていらっしゃらない。街中の看板を見て、私だけが「あ、あの子だ!」と気づいたのです。ある街をうろうろしていてーーその子のご実家とは全然関係ない場所ですーーまったく偶然に彼のフルネーム(珍しいお名前なのです)とイラストつきの大きな看板を目撃しました。
 わざわざ確認はしませんでした(相手も驚かれるでしょうから)が、まず間違いないと思います。彼もいまでは50代か。大学生の私が教えていた当時は、かわいらしい中学生だったのですが・・・
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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