2020.03.29 09:07

 世の中全体が騒然としています。ほんの数か月前まではまったく予想されなかった事態で、いろいろと考えてしまうことは多い。ただこうしたことはこれからもおおいにありうることで、未知のウイルスなんか世界中に数えきれないほど存在するものでしょう。今後もどういう感染症が爆発的に広がっていくかは、予見できないと思います。
 先日は戦時下でさえ駅の待合室で勉強していた大先輩のお話を書きました。
 
 個の生命の不安定さという意味では戦争もウイルスも同じですが、戦争には相手があり悪意があります。要するに同じ人間が、人間を殺そうとしている。その結果として生命を落とす。それに対してウイルスは寄生する対象を求めているだけで、意識的な悪意みたいなものは考えられません。こうしたことはちょっと冷静に意識する必要があります。擬人的にとらえすぎてしまって、まるで悪魔が来るというような過度な恐怖心は、悪いほうに作用する可能性があるからです。
 
 ウイルスには格差社会に対する忖度みたいなものもまったくありません。権力のあるお金持ちだからとりつこうとか逆にとりつかないでおこうとか、そうした不平等な要素はないということです。どなたに対しても危険が開かれています。ですから、正しく恐れる必要はあります。擬人的に考えすぎず正しく恐れ、正しい予防をする。
 ここのところ、都市機能が休止してしまうと生きていけない職種の方数人とお話しました。彼らは異口同音に「ウイルスではなく売上げ低下で死んでしまう」とおっしゃっていた。
 
 タクシーの運転手さんやなじみの飲食店の経営者の方などです。個人的には彼らに対しても目配りしていきたいという希望を持っています。そうしたーーいままでお世話になっていた存在についてはーー正しく用心したうえで利用していこうということです。
 かつて米ソの冷戦時代、真の世界平和は宇宙人にでも攻めてきてもらわないと不可能だとおっしゃっていた方がいた。そこまでしないと人類はひとつにまとまれないというわけで、荒唐無稽なようでも一理ある考え方かもしれません。
 
 最後はウイルスとの共存という形にはなるのでしょうが、いずれワクチンなども開発されるでしょう。その過程で人類が少しでもひとつになれるといいですね。
 万が一のことですが、どなたであっても感染されてしまったらいたずらに絶望することなく、正しく治療するしかありません。よりよく生きる以外に道はないからです。委縮しすぎずに、こんなときだからこそそれぞれができることで一隅を照らしていくのがつとめではないかと考えています。
 
 
Tags :
幼児・小学生
中学生
高校生
高校受験
ソーシャルブックマーク:

この記事へのコメント

  • 1, モモさん 2020.03.29 17:33
    数年に渡り、長野先生のブログを楽しみに毎日を過ごして参りました。
    主人は展示会を請け負う個人事業を行っているのですが、すでに決定したイベント中止だけで3ヶ月仕事がゼロになってしまいました。それがいつまで続くのかわかりません。
    先生のおっしゃる通り自分のできる事を一つづつ。と、前向きに頑張ろうと思うのですが、子供を抱え、先の見えない状況につい気持ちが沈んでしまいます。
    長野先生の言葉には毎日勇気をもらっておりました。
    子供が友達と勉強をしたり部活に励んだりできることはとても幸せなことだったのですね。
    先の見えない世の中が不安ですが、家族が健康である幸せを今は噛み締め、穏やかな日常が戻ってくる事を願っております。
    中学1年に上がる息子は学校をとても楽しみにしています。
  • 2, 長野先生さん 2020.03.30 09:12
    モモさま

     おはようございます。
     よくはわかりませんが、たび重なる自粛要請に関しては諸外国と比較してさまざまな問題が生じているように感じます。ただ、いまはそのことには触れないでおきます。
     あたりまえの生活のすばらしさを強く意識させてくれた何かとして、今回の災厄を受け止めたいと考えています。
  • 3, ヒルマさん 2020.03.30 17:00
    明日を以てブログの方は更新終了ということで、現時点の印象的だった記事を3本選んでみました。
    2011.02.19 真夜中のトイレ掃除
    2011.03.18 バトン
    2012.03.10 金山
    やはり娘がお世話になった年度に集中してしまいましたね。改めて『励ます力』と併せ、ツイッタの方で皆さんが推挙して下さった記事を標に、毎日少しずつ再読させて戴こうと思っています。

    大震災に見舞われた恐慌の最中でも娘がどうにか高校受験を乗り切り、今またコロナウイルス禍の最中に娘が未来を切り拓く力を蓄えようと丁寧な人生を選択叶っている旨は、全てZ会での学びが始まりだったと思っています。
    長野先生、本当に本当にありがとうございました。
    そしてこれからも、心の師匠としてお慕い申し上げて参ります。
  • 4, 長野先生さん 2020.03.31 00:34
    ヒルマさま

     こんばんは。
     こちらこそいろいろお世話になりました。いつも応援していただいて感謝いたしております。本日で会社員生活最後ですので、何かしらもうひとつだけ記事を書こうとは考えております。
     ある方がこの大騒ぎの中で、超大国も自分勝手な戦争をしかける余裕がなくなったのはよかったとおっしゃっていました。戦争の可能性が1日でも遅れれば、それはある意味で何かの勝利かもしれません。
     これからも基本的に頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

印は入力必須項目です。
※ログインしていると自動的に名前が挿入されます。

名前
URL
Mail
コメント
画像

画像認証 :

※表示されている数字を半角で入力してください。

 

トラックバックURL

トラックバックURL
【トラックバックにつきまして 】
Z会ブログでは、トラックバックにスパム対策を講じております。
Z会ブログの記事へトラックバックを送信する際には、トラックバック元の記事の本文中に、トラックバック送信先の記事の「ページURL」を記載してください。「ページURL」が含まれていないトラックバックは受け付けできません。
なお、一部のブログやサービスからのトラックバックは受け付けできない場合がありますので、あらかじめご了承ください。

プロフィール

プロフィール画像
長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

カレンダー

<<   2020年06月   >>
  01 02 03 04 05 06
07 08 09 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

新着記事

月別アーカイブ