2020.01.28 08:59

 理解のあるベテランの先生の日誌に、後ろの席に座っている特定の生徒がこそこそ答を写してまるをつけているとありました。さらに「かわいそうに。親が厳しいのだろう」と続けられていた。
 やみくもに叱ったりしないところがさすがです。ときどき私もそういう生徒を見かけますが、同じような感想を持ちます。少なくともみんなの前でいわゆる不正を暴いて恥をかかせるようなことはしません。あとで事情を訊いたときはありましたが、まあ想像通りの答が返ってきました。
 
 かなり昔にそんな記事を書きましたが、私も小学生のときに進学教室や塾(いくつも通っていました)でカンニングをしていました。私だけでなく、そういう仲間が何人かいた。時代も時代でしたから、悪い点数をとるとみんな体罰を受けていました。話を聞いていると、だいたいは父親ですね。
 自分の場合、素手だけではなく竹刀で叩かれたり蒲団を敷かずに寝かされたり、いま思い出してもうんざりするようなことばかりでした。
 
 体罰にともなう説教みたいなものも屈辱でした。負け犬だとか落伍者だとか低能だとかさんざんにののしられた。子ども心に彼(父親)は他者にそうした暴言を吐くのが快感なのではないか? と感じたことがあります。同じような話は仲間の小学生からも聞きました。自分の親はどんなにひどいかということが自慢話になったほどです。
 当時の自分としては、とにかくひ弱なうちはカンニングでも何でもして怒られないようにしようとしか考えられなかった。
 
 そして仲間同士互助会みたいな感じで点数を上げる。すると少しだけ褒められる。「痛い思いをしないとできないやつだ」などと苦笑され、いまに見ていろよと思ったものです。
 私はその後いわゆる意図的な親不孝を大量にしましたから、いまに見ていろの部分は十分に果たせたと思っています。いまさら恨みも何もなく、いわゆるプラスマイナスゼロの地点にいるのですが、同じような感情の生徒が存在するとしたら本当に気の毒だと思います。
 
 大脳生理学の記事に「怒鳴れば叩くのと同じ」と出ていました。さすがに現在体罰は減少していると思いますが、それでもかっとなって「何だこの点数は! 本当にバカだな」みたいなことを言ってしまったら、暴力とほとんど変わらないでしょう。いまに見ていろという意識を育てているのは誰なのか。
 見守るという美しい言葉がありますが、見守るどころか「見壊す」にならないよう周囲は気をつけるべきだと思います。
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この記事へのコメント

  • 1, 長野先生さん 2020.01.29 09:10
    コメントをいただいた方

     こんにちは。
     似たような者同士が引き合うものなんだよ。人間には同質の法則があるので、それはそれでいいと思う。別れる別れない以外の選択がある。一緒にいたいのであれば、おつきあいの形を少し変化させていけばいい。白か黒かではなく、グレーの部分でもう少し格闘していくことだ。
     とにかくご自身を磨く。恋愛は人生の影なので、ご自身を磨いていくうちに影の形状は変わっていくよ。気を楽に持ちなさい。

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35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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