2020.01.13 09:31

 先週、2011年度に教えていた生徒がふらりと遊びに来てくださいました。彼はーー話の様子からーー私のブログの存在はご存じないようでした。私もとくに宣伝したりはしないので、その話題は出ないままお話しました。
 先生がまだいらっしゃるかどうか不安ではあったとおっしゃっていました。それでいらっしゃる直前に電話をかけてこられた。私がまだいるということで、安心して遊びに来てくださいました。
 
 もともと優秀な生徒ではありましたが、当時は最上位ではなかった。彼自身そのころはあまり本を読まなかったので、それが伸び悩んでいた原因かもしれないとおっしゃっていました。現在は大学4年生で、卒業されてからはいわゆるロースクールで学ばれるそうです。日本ではいちばん難しい(?)ロースクールに合格された。
 ちょっと驚いたことがありますが、勉強は立ってするという話でした。そのほうが集中できるので立って勉強ができる机を用意したそうです。ノートだのパソコンだのはそこに乗せている。
 
 座らないというのはまたストイックですね。将棋でもやはり「立って研究する」という若手棋士を知っていますが、あの藤井七段にも勝ったことがあるぐらいの非常に強い先生です。
 大学時代ももちろんうんと勉強をしたそうですが、その「勉強する」という姿勢はZ会進学教室で中学生のときに身に着けたと非常にうれしいことをおっしゃってくださった。
 学校ではできないという意味ではありません。ただ塾のほうが真剣に勉強する優秀な仲間が多かった。その空気から一生懸命勉強する感覚が獲得できたというのです。
 
 以前ーーこの子は女子生徒でしたがーー塾に来るといくら勉強しても全然からかわれたりしないので安心できると話していた生徒もいました。よくできるのですが、学校ではそういう部分を見せると(意識して見せようとしなくても見えてしまうものです)、何となくからかわれたりする。親しい友だちにも「あなたは勉強ができるから私みたいに進学の悩みがなくていいね」と皮肉みたいなことを言われる。わかっていてもわからないふりをしてみたり・・・という変な気苦労がつきまとう。
 
 それが塾ではどんなに勉強していても、あきらかにもっと勉強している友だちがいる。冬休みもお正月もあたりまえのように自習室で黙々と勉強している。見ていると誰とも話さず、食事するだけであとはずーっとテキストとノートに向かって孤独に孤独に作業を重ねている。
 精神性の場ですね。ロースクールに進まれることになった彼も、中学のときに渋谷教室でそうした感覚に目覚めてくださった。大成されるであろうオーラが漂っていましたよ。
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この記事へのコメント

  • 1, まさだいごさん 2020.01.15 19:28
    長野先生、こんばんは。いつもありがとうございます。
    この女子生徒のお話、興味深いです。私が学生時代、職場でも、周りにあわせてできないフリをするということがありました。それが周りからからかわれたり、浮くのを避けるためでした。
    本来なら学校は勉強をする場で、職場は仕事をする場です。
    今の時代はもっともっと私の時代より空気を読んで過ごしている子供が多いように思います。他で本領発揮をする場があればいいですが、それがない子供達の場合、どうしたらいいでしょうか?
    以前先生が仰っていた、流されながらもエッジを効かせる。といった姿勢を中学生でも持たないといけないでしょうか?
  • 2, 長野先生さん 2020.01.16 01:39
    まさだいごさま

     こんばんは。
     すべてが自己実現だという気持ちが大切でしょう。歯を磨く、パジャマに着替える、牛乳を飲む・・・すべてあなたの映画の重要なシーンです。本領は日々の生活で発揮していくべきものであり、自然体は大切だと思います。私なんか60年以上かけてやっとのことでこうして少しだけ表現できるようになりました。
  • 3, まさだいごさん 2020.01.19 03:55
    長野先生、お返事ありがとうございました。
    先生のブログでの表現が、たくさんの人の心を温めていることと思います。心に留まった言葉をノートに書いているのですが、なぜか洗濯物を干している時に、先生の言葉を思い出します。

    すべての行動に集中して、丁寧に重ねていけば、自分というものに近づいていけるということですね。私がまず実践して、自分の子供達にみせていきたいと思います。
    ありがとうございました。
  • 4, 長野先生さん 2020.01.19 06:28
    まさだいごさま

     おはようございます。
     ひとつひとつの行為に心をこめるということは非常に大切なことではないかと思います。夢遊病者のように行為してしまうことが私たちにはありますからね。
     ご丁寧にありがとうございました。

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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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