2019.12.07 01:23

 自宅でとっている新聞に、ここのところ毎日国語力低下の問題が特集されています。若い人の読解力が落ちている。表現力も急落している。読解力についてはコラムにまで書かれていました。結論として、とにかく面白い本を見つけて読んでほしいとありました。
 活字を読む。それも楽しんで読む。結局のところ、それ以外に文章が読めるようになる秘訣は何もないのです。そうした努力をはなから省略して読解力を高めようというのは、まったく身体を動かさずに人一倍筋力をつけたいと願うのと同じぐらい無理なことでしょう。
 
 担当している中1のクラスでは全員にはっきり話しているのですが、塾に来てくださって授業を受けてテキストをきちんと予復習してさらにテストを受けてくださる。それは大変りっぱなことではあっても、来てくださっている全員がやっていることですから圧倒的な差がつくわけがありません。それ以外の部分、日々どれぐらい読んでいるかが大切で、最低でも毎日15分間は読書するように伝えています。
 何を読めばいいですか? という問いは、だいたいは(なるべく読みたくない)と考えている人から発せられるものですが、本当はご自身で考えてほしい。
 
 はじめは推理小説みたいなものでも構いませんが、たとえばZ会進学教室のテキストには、梶井基次郎だとか志賀直哉だとか夏目漱石だとかの文章がいくつも載っています(梶井基次郎にいたっては中1時点で載っています)。何かしら学んだら、ちょっと他の作品も読んでみようぐらいの積極性は大切だと思います。
 事実そういう生徒は複数います。だから同じテキストで同じ先生で学んでいてもーー残念ながらーー大きな差が開きはじめる。
 
 先日あるテストに夏目漱石の文章が出てきました。ああいう古い文体が苦手なのでどうしたらよいですかと質問に来てくれた生徒がいて、もちろん対策を話しました。ただすでに中1の時点で夏目漱石のその作品を「面白かった小説」にあげていた生徒もいる。「古い文体」どころか、ひたすら愛読してきた作品の一部ですから、全体から部分を的確に理解することも可能です。点差が開くのは当然すぎるほど当然で、こうした事実を知ったあとで「ではあなたはどうするか?」ということがいちばん大切ですね。
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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