2019.11.15 02:40

 虫も殺せぬ何とかという表現がありますが、私もだんだん歳をとってきて意味なく生き物を殺したりしないように・・・という気持ちを持つようになりました。宗教的な何かとはまったく無縁のお話ですよ。
 先日、家内が変な虫がカーテンにくっついているのでとってほしいと言ってきました。見ると3センチぐらいのときどき見かける昆虫(名前はわかりません)が、大人しくカーテンの内側にへばりついています。
 
 家内はティッシュペーパーを何枚か重ねて私に渡してきました。私がどうすることを期待していたのかはわかりませんが、私はここのところ自室でもいつもそうしているようにティッシュペーパーでゆるく虫を包みました。つぶさないように細心の注意を払って、そのまま玄関に向かい、廊下にそっと虫を落とした。生きているか死んでしまったかまではわざわざ確認しませんでした。
 
 仮に殺してしまったとしても、たいした罪悪感は覚えなかったかもしれません。ただ、次からは気をつけよう程度には考えたと思います。
 小1時間たってから自宅を出ました。仕事の日だったかどうか正確に覚えていないのですが、ふと見るとさきほどの昆虫が廊下の壁にはりついているではないですか。白い壁に黒い虫なので目だちます。すぐにわかりました。まあ、これはこれでよかったという気持ちになりましたよ。
 
 小さいころ、私は昆虫を残酷な方法で殺すことがありました。友だちと殺虫剤をかけて苦しむ様子を長い時間をかけて観察したりした。母親からは益虫は殺すなと言われましたが、益虫害虫という考え方自体いまの私にはどうなのかな? と思われます。
 戒律として何かを守るとか主義主張がはっきりしているとかは立派なことでしょう。しかし、自然に残酷なことは避けたくなるというのも何かしら意味のあることではないかと思っています。
 
 食べるものなどについてもそういうところがあります。自分の目から見て気の毒に感じる食材は食べる回数が減ってきています。流行のヴィーガンとかではまったくないものの、何となく気になる。ただこうした感じは、あくまでも私個人の次元にとどめておきたいとも考えています。
 冬のコートなどで革製品をいくつか持っています。それは末永く大切にしていきますが、新しいものはもう買わないと思います。
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この記事へのコメント

  • 1, 中西ユウさん 2019.11.16 01:47
     
    長野先生、こんばんは。無事に新しい小説も出せて次回作を練っている今日この頃、先生のブログを久しぶりに拝読して「一寸の虫にも五分の魂」がふと浮かびました。これに似た意味を持つものとして「小糠(こぬか)にも根性」「蛞蝓にも角」「金平糖にも角」「痩せ腕にも骨」といったことわざもあるそうです。「一寸の虫にも五分の魂」とは鎌倉時代にまで遡る古い言葉で、浄瑠璃『天智天皇』において「青蠅(あおばえ)は小さいけれども、毒あって腹中に入って五尺の人の命をとる。一寸の虫に五分の魂」という記述が残されています。日本語とは本当に奥が深いものですね。
  • 2, 長野先生さん 2019.11.16 07:24
    中西ユウ先生

     おはようございます。
     ご活躍ですね。そうやって本来の場所で輝かれていることを喜ばしく思います。「一寸の虫にも五分の魂」という言葉は、そんなに古くからあるのですか! 日本人の広範かつ寛容な自然観みたいなものを感じますね。

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35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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