2019.11.10 01:25

 大学生のときからひとり旅をするようになりました。友人と行く機会もあったのですが、厳密に書くとひとりのときほど楽しくない。自分は名所旧跡の類にあまり興味がありません。さらに地方によくある施設(水族館や動物園みたいなもの)にもほとんど興味がありません。
 街を歩くのが好きなのですが、なかなか共感してくれる仲間はいませんでした。観光スポットには完全に背を向けて、このままただぶらぶらしないか? という提案を喜ぶ人間は珍しいかもしれませんね。
 
 頼めば手伝ってくれるでしょうが、頼むこと自体気がひけてひとりで歩くかということになり、せっかく一緒に旅行しても毎日別行動になる。そのうちわざわざ共通の休みを作ってまで旅行することもないだろうと考えるようになりました。
 行きあたりばったり地方都市をぶらぶらするのが楽しい。いまでこそ意図的にそれなりに有名な居酒屋さんに入ったりもしていますが、若いころはそうした趣味もありませんでした。
 
 まったくしらふの状態で、田舎町の喫茶店で当時流行していたインベーダーゲームをやって、あとはホテルでごろごろ・・・などという考えたらばかみたいな旅もありました。ありましたが、それは鮮烈な思い出になっています。学生時代修学旅行で見たお城だの神社仏閣だのは全然記憶に残っていないのに(唯一小学生のときに見た石庭の不思議さだけは何となく覚えています)、インベーダーゲームをやった喫茶店の様子はまざまざとよみがえる。
 
 私は当時からタバコは吸わなかったのですが、旅行中だけ何となく買うときがありました。間が持てないときはタバコを吸うと何となく「やることがある」人間のように見えます。あのころはどこのお店にも灰皿が置いてありましたから、とりあえず周囲の真似をしてタバコに火だけはつけておいた。
 ひとり旅はまったく喋らないで済むところもいいですね。私はお喋りですが、じつは気まずい沈黙がつらいのでむりに喋っている部分もあるのです。
 
 ホテルには偽名で泊まっていました。これまた不思議な心理ですが、私であることがわかられるといやなのです。そこで偽名にウソの住所、ウソの電話番号を書く。セットにしていくつか暗記していたぐらいです。ただの無名な大学生のくせに、匿名性の中で生活したいという強い願望がありました。
 いまは面倒臭いので本名を出しますが、ふと昔のペンネームを書いたりするときもあります。本質的にはやっぱり自分は「隠者」なのでしょうね。
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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