2019.08.25 00:16

 歳をとることを私は悪いことだとは考えていません。意外な不便さも出てきますがそれはそれでいいと思っていて、少なくとも人生に「これは悪い」という定義を持ちこまないように気をつけています。歳をとることに限らず、自分自身に関して言えば極端な何かが起きてもやみくもに悪いとは定義しないつもりです。自分にとっては「そのときのその変化」がベストなのだと考えるように心がけています。
 生きることを祝祭であると決めた以上、変化を否定すること自体が不自然ではないかと思うのです。
 
 歳をとって、好きなものに対して気持ちがいくぶん衰えてきたという感覚は出てきました。たとえば音楽(ロック)に関して。
 今年はホワイトスネイクの新譜が出て、非常に充実した内容で愛聴しているのですが、10月予定だった日本公演(バンド側の都合で来年に延期になりました)には行けなかったら行かなくてもいいかなと考えていました。以前だったら何が何でも見に行っただろうに・・・と面白く感じました。
 東京公演の予定がハロウィンの日だったのです。教室のこと(渋谷界隈の騒ぎ)がちょっと気になるので、その日はできれば休みたくなかった。
 
 ロックそのものは好きは好きで、相変わらずBURRN! 誌も愛読しています(今月号のギルビー・クラークのインタビュー記事は興味深い内容でした)が、昔のレベルでの熱はさめてきているのかもしれません。
 ところが最近、私は偶然アステリズムという日本のバンドを見つけ、非常に強い感銘を受けました。このバンドは自分がまったく知らなかっただけで、もしかすると有名なのかもしれません。とにかくすごい熱量を感じました。平均年齢が16歳ぐらいだそうです。
 
 インストゥルメンタルで歌はありません。ひたすら轟音を出す。とりあえずヘヴィ・メタルと呼んでもいいのだろうと思います。DIOの「Stand Up & Shout」をやっているぐらいですから。ギタリストは小柄な女の子なのですが、大変な逸材だと思いました。ベースの男の子も雰囲気は将棋の藤井7段みたいにクールですが、大変なテクニシャンで7弦ベースを軽々と弾きこなしていました。ドラムだけ僅かに年上らしい。とにかく寄せ集めではない一体感はすごいものがあります。
 
 よくまあこれだけのメンバーが偶然結びついて、こういう音楽をやっているものだと思いました。映像を見ているとこちらまで思わず首を振ってしまうエネルギーに満ち溢れています。原初的なロックの衝動とでも呼べばいいのでしょうか。「すげえな!」と久しぶりに興奮しましたよ。
 自分の道を見つけるというのは本当に大切なことで、無難だからという理由で好きではないことをいやいや続けている人生は、ある意味で自分で自分を罰しているような要素があります。
 
 好きなことをやるやらないの判断基準に「生活できないかもしれない」という不安がありますね。私は生徒からその種のアドヴァイスを求められたときには「生活できないかもしれない」からやめようかなと迷う程度であれば、先は困難かもしれないと告げています。生活のことなんか考えもしなかった・・・と夢中になって邁進して、はじめて成功する可能性が出てくるということです。もちろん成功するとは限らないですよ。ただどうなろうと、まったく後悔しないレベルにはなるでしょう。
 私自身が、まあそんな人生だったかもしれないですね。
 
Tags :
幼児・小学生
中学生
高校生
高校受験
ソーシャルブックマーク:

この記事へのコメント

  • 1, 林檎紅茶さん 2019.08.25 06:09
    長野先生 おはようございます。
    私はヘヴィ・メタル系は苦手で避けて生きてきました。しかしながら「アステリズム」にはパワーや魅力を感じ、動画を何度も再生しました。そこに存在するのは「快」の感情だったのです。
    思えば私が苦手と思っていたそのジャンルは、母が苦手とする分野でした。聴く事そのものを禁じられていたのです。人生のより早い段階で良質のアートと数多く触れあう事が出来る環境にあるか否か。感性を育むとはそういう事なのかもしれませんね。
  • 2, 長野先生さん 2019.08.25 08:26
    林檎紅茶さま

     おはようございます。
     おお! アステリズムご覧になりましたか。
     ご両親から受け継いだものというのは、不思議な呪縛になっていたりするものですね。私にもそういう要素があり、長い時間をかけひとつひとつ脱ぎ捨てて楽になってきたような意識があります。

印は入力必須項目です。
※ログインしていると自動的に名前が挿入されます。

名前
URL
Mail
コメント
画像

画像認証 :

※表示されている数字を半角で入力してください。

 

トラックバックURL

トラックバックURL
【トラックバックにつきまして 】
Z会ブログでは、トラックバックにスパム対策を講じております。
Z会ブログの記事へトラックバックを送信する際には、トラックバック元の記事の本文中に、トラックバック送信先の記事の「ページURL」を記載してください。「ページURL」が含まれていないトラックバックは受け付けできません。
なお、一部のブログやサービスからのトラックバックは受け付けできない場合がありますので、あらかじめご了承ください。

プロフィール

プロフィール画像
長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

カレンダー

<<   2019年09月   >>
01 02 03 04 05 06 07
08 09 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

新着記事

月別アーカイブ