2019.04.20 07:37

 すっかり暖かくなりました。先週の水曜日は非常に寒かった。東京でも一部で雪が舞ったそうです。当日、仕事に来る前に私はあるクリニックに寄りました。あんまり寒いので、自宅を出るときに冬のコートを着ました。大げさかなと思ってマフラーまでは巻かなかったのですが、ちょっと後悔しました。
 ただ街中にもマフラーを巻いていない人は多かったですね。たぶんクリーニングしてしまったとかそんな理由ではないかと思います。
 
  バスの窓からこういう人を見ました。腕章には「何とか指導員」と書かれていました。ぼかすのではなく、何とかの部分は本当に見えませんでした。私より年上でした。道ばたを注意深く見つめている。片手に傘と大きなビニール袋、もう片方の手に路上のゴミなどを拾う器具を持って歩いている。タバコの吸殻を拾い上げてはビニール袋に入れる。花壇の植えこみのあたりに集中的に落ちているらしく注意深く拾っていました。
 
 雨もけっこう強い、風も強い。ビニール傘を一生懸命支えながらそれでもゴミを拾うスピードはゆるめない。何度も何度も植えこみをのぞきこんで最後の1つまで拾おうと努力する。 
 おそらく70歳ぐらいの彼のもともとのお仕事はこういう類のものではなかったのではないかという気がします。動作そのものはたどたどしいのです。ただ一生懸命なさっているのは確かでした。
 
 こういう部分にこそ人間の美しさが宿りますね。「こんな仕事、くだらない」ではないのです。いまはこの仕事を与えられているのだからと精一杯やる。おそらく時給でしょうから、作業の成果と報酬は比例しない可能性があります。周囲には監督も誰もいず、指示する人もいない。離れた場所からバスの乗客の私が目撃している程度です。
 彼の中に「適当にごまかす」という発想がないことだけは確かで、こういうところでごまかさない誠実な人間は、他のどこでもごまかさずに行動してきたに違いない。
 
 アルバイトなどを「所詮本業じゃないから」と非常に適当に考えている人がいるのも事実です。大昔、棋士のどなたかがが「指導将棋だからといっていい加減に指していると将棋の神さま(?)から見放されて、真剣勝負に勝てなくなる」とおっしゃっていました。適当に行為しているうちに人間まで適当になってしまうのがこわいところで、勉強にもそういう側面があります。「受験科目」ではないからとふざけてやっているうちにぜんぶの調子が狂ってきたなどというこわい事例も目撃したことがあります。真摯に向き合う気持ちは何よりも大切ですね。
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長野先生
35年以上、中学生を教え続けてきました。生徒たちが日々の学びを通じて大きく成長できますように明るいヒントを発信していけたらと思います。

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